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シャワーは冷水と温水、交互がイイ?「シャワーの健康効果」

2017-03-19 18:30:18


執筆:吉村 佑奈(助産師・保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ

一般的に、「お風呂は身体に良い」といわれていますね。
湯船に浸かる全身浴や半身浴が身体に良いということは、よく知られています。
一方、シャワーにはどのような健康効果があるのでしょう?
ご一緒に詳しく見ていきましょう。

シャワーの目的:身体を清潔に保つこと


シャワーを浴びる一番の目的は、身体に残った汗やホコリなどを洗い流して、皮膚を清潔に保つことです。
私たちの皮膚には、皮脂腺や汗線があり、そこから皮脂や汗が出ることで、肌を守ったり体温を調節しています。
ただ、皮脂も汗もそのままにしておくと、垢やホコリなどと混ざって菌が繁殖します。
すると、体臭や皮膚疾患の原因になります。
ですから、毎日シャワーを浴びたり、お風呂に入ったりして不要な皮脂や汗を洗い流すことは、皮膚を清潔な状態に保つ上でとても重要なのです。
「シャワーの目的は、身体を清潔に保つこと」というのは、多くの方にとっては当たり前のことかもしれません。
しかし実は、シャワーにはほかにもいろいろな効果が期待できます。次から詳しくご紹介してきます。

シャワーにはこんな健康効果も


シャワーは、次のような効果も期待できます。

心肺機能への負担を抑えながら、身体を温める


肩まで湯船に浸かる全身浴は、身体を温める温熱作用がありますし、身体に水圧がかかるため(水圧作用)血流を改善する効果もあります。
また、浮力によって全身の力が抜けて筋肉が緩むため(浮力作用)、全身をリラックスさせる効果も期待できます。
ただ、全身浴は水圧によって内臓が圧迫されるため、心肺機能に負担がかかる入浴法です。
もちろん健康な人であれば問題ありませんが、心肺機能が弱い人や高齢者にとっては、身体に負担がかかってしまうことがあります。
これに対して、シャワー浴は、水圧による負担を受けることなく、身体を温め、血流を良くすることができます。

マッサージ効果を得られる


疲れをとりたい場所やツボにシャワーを当てることで、水圧によってその場所が押され、マッサージ効果を得ることができます。

目の疲れをとる


ある研究(※)では、42度の熱めのお湯を目もとに当てると、一時的に視力が回復することがわかりました。
これは、シャワーの温熱作用によって目の周りの血流が良くなり、筋肉の緊張がとれるためと考えられます。

朝浴びることで、目を覚ます効果がある


朝、シャワーを浴びると、シャワーの温熱作用と水圧の影響で交感神経(自律神経のひとつ。活動時に働く)の働きが優位になり、血圧が上昇することがわかっています。
これによって身体が活動モードに切り替わり、目を覚ます効果があると考えられます。
このように、シャワーにはさまざまな効果があります。
ただ、身体を温めたり、血流を改善して疲れをとる効果は、全身浴や半身浴の方が高いことがわかっています。
そのため、本当に疲れているときや身体が冷えているとき、リラックスをしたいときには、シャワーだけでなく、湯船に浸かることをおすすめします。

温冷シャワーが身体に良い!?


ここまで、温かいお湯でシャワーを浴びたことによって得られる健康効果をご紹介してきました。
一方、巷では、「冷水シャワーと温水シャワーを交互に浴びる温冷シャワーが身体に良い」ともいわれています。
それは、次のような効果が期待できるからです。

自律神経のバランスを整える


自律神経には、活動時に働く交感神経と、リラックス時に働く副交感神経という2つの神経系があり、これらがバランスをとることで身体のさまざまな機能を調節しています。
そのため、このバランスが崩れてどちらか一方が過剰に働くと、のぼせや立ちくらみなど、さまざまな症状が身体に現れることになります。
冷水シャワーと温水シャワーをくりかえすといったような大きな温度差は、皮膚にある自律神経を刺激します。
その結果、交感神経と副交感神経の切り替えが促されることから、自律神経のバランスの乱れを解消することができると考えられています。

脂肪を燃焼する


私たちの身体には、脂肪を燃やしてエネルギーを作り出す「褐色脂肪細胞」があります。
この褐色脂肪細胞は、寒冷刺激を与えることで活性化されます。
そのため、冷水シャワーを浴びることで褐色細胞が刺激され、脂肪を燃焼する効果が促進されます。
温冷シャワーが身体に良い、といわれているのは、このような効果が期待できるからです。
ただ、冷たい水は身体に負担もかかるため、体調が悪いときには無理をしないようにしましょう。
また、持病がある方も主治医と相談した上で行うようにしましょう。
【参考】
※ 東京ガス株式会社 『都市生活レポート「快適バスライフのすすめ」を発行』(http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20150910-01.html)

<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
助産師・保健師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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情報提供元: mocosuku

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