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水?お湯? 洗顔、洗濯、料理など、ふさわしいのはどっち?

2017-11-14 18:30:53


執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
医療監修:株式会社とらうべ
洗顔、風呂、洗濯、食器、料理などなど…
日常生活において、「〇〇を洗う」というシーンは頻繁におとずれます。
今回はそんな「洗うこと」に着目し、水とお湯、どちらを使うことがより望ましいのかをまとめてみました。

洗顔や手洗い


水洗顔と湯洗顔を比較すると、それぞれメリットとデメリットがあります。
水洗顔は皮脂を落としにくいですが、乾燥肌に優しく、毛穴を引き締め、肌がシャキッとするような気分にしてくれます。
一方、湯洗顔は皮脂を落としやすく、相性の良い洗顔料も多いようです。
つまり両者は、「お湯で毛穴汚れを落とし、水でお肌を引き締める」という、違った働きを持つことがわかります。
とはいえ、冷たすぎる水も、熱すぎるお湯も、「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。
ですから、体温に近いぬるま湯でほどほどに毛穴を開いて汚れを落とし、化粧水で開いた毛穴を引き締める、という流れが理想的といえそうです。

洗濯


洗濯は、「洗浄力」という点からいうと、お湯を使うほうが汚れ落ちはよいです。
ふだん落ちにくい皮脂汚れ(油性汚れ)も、お湯に溶け出して落ちやすくなりますし、漂白剤を使用する場合はその効果も高まります。
温度は40℃前後が目安です。
また、寒い地域や冬場などは、水で洗うと洗剤が溶けにくいことがありますね。
当然、お湯だとよく溶けて、その分洗浄力が発揮されます。
さらにお湯は、雑菌がもたらすいやなに臭いにも効き目があります。
一方で、お湯を使う洗濯にはデメリットもあります。
色物の色落ちがしやすい、ゴムが劣化しやすい、プリント生地のひび割れ・剥がれやすいなど、生地を傷めることがあるのです。
ですから、お湯洗濯の前に、洗濯表示マークをよく確認したうえで活用するとよいでしょう。

食器洗い


食器洗いは、お湯のほうがきれいになるイメージをお持ちかもしれませんが、汚れによって使いわけたほうがよさそうです。

水洗いが適している汚れ


タンパク質による汚れ、たとえば牛乳や豆乳、卵などは、水のほうが落ちやすいです。
タンパク質は、熱を加えると固まる性質があり、お湯だとかえってお皿にこびりついてしまうのです。
また、熱に弱い漆器などの器も水洗いがよいでしょう。

お湯洗いが適している汚れ


油ものの汚れは、お湯のほうがよいでしょう。
肉や魚の脂肪、食用油などは低温だと固まりやすくなります。
また、お湯で洗うと食器の水切れもよくなりますね。
ちなみに、食器の殺菌が目的である場合、熱湯をかける、鍋で煮沸するなどしないと効果はありません。
ただし、水の冷たさを感じさせず一見楽そうなお湯洗いにも、手荒れをしやすいというデメリットがあります。
洗剤を使用していれば、皮膚の皮脂も一緒に落ち、手が乾燥して荒れてしまいます。
ですから、お湯洗いの際は、手袋などを使用して手荒れを防ぎましょう。

調理や下ごしらえ


野菜などの食材をゆでるとき、水から入れるかお湯から入れるか、迷いませんか。
次のことを参考にして使い分けるとよいでしょう。
※ただし、レシピによってはこの限りではありません。

水からゆでる野菜類


土の下にできる野菜、いわゆる根菜類などは水からゆでるとお考えください。
火の通りが悪いイモ類や人参、大根、ゴボウなどは、水からゆでると均一にゆでることができます。
ゆであがったら、根菜類は変色しにくいので、ざるなどにあげて自然に冷ましましょう。

お湯からゆでる野菜類


土から上にできる野菜(葉物、豆類、果菜類)は、繊維が粗く火の通りが速いので、たっぷりのお湯で、強火かつ短時間に仕上げるのがコツです。
ゆであがったら、とくに青菜類は、冷水にとり手早く冷まして色どめをすると、見た目も鮮やかですし歯ごたえもいいですね。
ちなみに、買ってきてから数日経ってしなびたようになった葉物野菜は、50℃位のお湯に茎の部分を浸けると復活しますよ。

お米を研ぐ


冬になると、冷たい水でお米を研ぐのをつらいと感じる方は多いでしょう。
それでは、お湯でお米を研いでも味に変わりはないのでしょうか?
お米の主成分はでんぷんです。
でんぷんはブドウ糖が結合していますから、お米をお湯に入れると、でんぷんは糖に分解されます。
さらに、糖はお湯に溶けやすく、研いですすぐうちに流れ出てしまいます。
つまり、ご飯のおいしさの源である糖を失い、甘みの少ない残念なご飯が炊き上がってしまいます。
お米は水で研ぎましょう。

薬を飲む


薬には「水かぬるま湯で飲んでください」と注意書きのあることが多いと思います。
にもかかわらず、お茶やコーヒー、ジュース、アルコール、あるいは水なしで飲むと、飲み物に含まれる成分との相互作用で、薬の成分が変化したり、副作用を起こしたりすることがありますので気をつけましょう。
また、水よりもぬるま湯のほうが、刺激にならず、顆粒状の薬も喉を通りやすいですよ。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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情報提供元: mocosuku

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