今週も出没が相次いだクマ。岩手県盛岡市中心部では、14日夜に子グマ目撃情報があり、警察が警戒を強化しました。政府は関係閣僚会議を開き、クマ被害の対策パッケージを取りまとめました。
記者
「クマが目撃された盛岡市中心部では警察が警戒しています」
クマの出没がとまりません。14日午後6時すぎ、岩手県盛岡市の中心部で子グマの目撃情報がありました。警察が付近を警戒しています。
さらに、海でも…
目撃者
「いきなり早く突進してきたらどうする。近い、近い」
青森県の陸奥湾では泳ぐクマが撮影されました。見つけたのは地元の漁師で、陸地から数百メートル離れた沖合でした。
野辺地町漁協 横濵福太朗 副組合長理事
「仲間の船が無線で“クマいるぞ”って声を聞いて、現場に駆けつけた。確実に丘の方へ泳いでいたので、これはヤバいなって感じだった」
クマは体長1.5メートル、体重140キロのオスの成獣で、連絡を受けた猟友会のハンターなどが船で現場へ向かい、海上で駆除されたということです。
なぜ、クマは海を泳いでいたのでしょうか?
岩手大学農学部 山内貴義 准教授
「クマ自体は泳ぐのが非常に得意な動物と言われていて、実際に私も川とかを泳いでいるのは見たことがある」
これは2021年、北海道の襟裳岬付近で撮影された海を泳ぐヒグマです。山内准教授によると、過去には20キロ離れた島まで泳いだヒグマもいたといいます。
岩手大学農学部 山内貴義 准教授
「(Q.魚を求めて海に入った可能性は?)“ツキノワグマ”に関しては魚をほとんど食べない。もしかしたら何かから逃げるような形で、海に入った可能性はあると思う」
青森県の新郷村ではクマによる食害が深刻です。
これは先月24日、地元の猟友会がドローンで撮影した映像。クマがもぎ取って食べているのは地元の名産、リンゴです。
クマは確実に人間の生活圏に迫っていますが、こうした中、政府は…
木原稔 官房長官
「今後クマの通常の冬眠期間に入ったあとも、クマの人里への出没が懸念される状況を鑑み、引き続き強い緊張感を持って対策に取り組んでください」
関係閣僚会議を開き、クマ被害の対策パッケージを取りまとめました。
緊急的な対応として、▼警察によるライフル銃を使用した駆除などに加え、▼自衛隊や警察OBなどに協力を要請し、駆除にあたる人材の確保を進めるといいます。
また、▼クマを引き寄せる柿の木などの管理や▼電気柵による防護の強化を図るなどとしています。
さらに、中期的な取り組みとして▼クマの個体数の管理を強化し、▼人の生活圏からの排除に向けたガイドラインの改定などを行うとしています。
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