先週公表された政治資金収支報告書で、高市早苗総理が代表を務める自民党支部が去年、企業から上限を超える寄付を受けていたことが分かりました。
【写真を見る】「この言葉…賛否両論いただきました」会場に駆けつけた高市総理
働いて働いて…「新語・流行語大賞」受賞
12月1日午後、都内のイベントに姿をあらわした高市総理。滞在時間は約10分。タイトなスケジュールのなか、会場に駆けつけたそのわけは…
司会
「新語流行語大賞、年間大賞は、働いて働いて働いて働いて働いてまいります」
「新語・流行語大賞」の受賞のためでした。
高市総理
「この、『働いて働いて働いて働いて働いてまいります』という言葉でございますが、賛否両論いただきました。決して多くの国民の皆様に、働き過ぎを奨励するような意図はございません」
現職総理が大賞に選ばれるのは16年ぶり。受賞の裏側で、政治資金をめぐる対応にも追われていました。
企業から上限超「1000万円」の寄付
高市氏が代表を務める自民党支部が、2024年、企業から政治資金規正法の上限を超える寄付を受けていたことが判明。先週公表された収支報告書には、2024年8月、当該企業から1000万円の寄付を受けたと記載されています。
企業の規模に応じて、寄付額の上限が決まっていますが、この企業の資本金は1億円で、上限は750万円でした。
高市氏側は“ミスがあった”としています。
宣伝費・発送費などに「8000万円」
また、選挙をめぐる政治資金の実態の一端も明らかになりました。
2024年の総裁選で、自民党は「お金のかからない選挙戦を目指す」としていましたが、高市氏の政治団体は、総裁選前後の期間で宣伝広告費や会報発送費などで、あわせて8000万円以上支出。
高市氏は当時、全国約30万人の党員にリーフレットを郵送していて、選挙管理委員会から注意を受けていました。
政治資金でスナック支出、上野大臣「疑念招かぬよう…」
そして、物議をかもしているのが、上野厚労大臣の資金管理団体の「打ち合わせ飲食代」について。
2023年と2024年、東京・赤坂のスナックに31万円あまりを政治資金から支払っていました。
上野氏の事務所は、「各界有識者などとの情報交換、意見交換等に係る経費として法令に従い計上したものですが、今後は疑念を招かぬよう同様の支出は行いません」とコメント。
政治資金の支出は、税制上優遇されるため、国民の納得を得られる使い方が求められます。
「そんなことより定数削減」発言の背景には…?
小川彩佳キャスター:
また、政治資金の使い方が物議を醸しています。高市総理が、企業から上限を超える寄付を受けていたことも判明しましたね。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
高市総理は先日の党首討論で、「企業・団体献金」の規制について問われた際、「そんなことよりもぜひ定数の削減やりましょうよ」と言っていました。
高市氏が自民党総裁選で使った8000万円の大部分は企業献金ですから、「そんなことより定数削減」という発言の背景が見えてくると思います。
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<プロフィール>
星 浩 TBSスペシャルコメンテーター
政治記者歴30年 福島県出身
・「インフルにかかる人・かからない人の違いは?」「医師はどう予防?」インフルエンザの疑問を専門家に聞く【ひるおび】
・【全文公開】“ラブホテル密会” 小川晶・前橋市長の謝罪会見【後編】「どちらからホテルに誘うことが多かった?」記者と小川晶市長の一問一答(9月24日夜)
