エンタメ
2025-07-19 15:00

1950年から50年にわたり新聞連載され、世界中で愛されてきたチャールズ・シュルツによるコミック『PEANUTS』。誕生75周年を記念する特別展「スヌーピーは、今日も語る。- PEANUTS 75th Anniv. -」が、東京・Ginza Sony Parkで8月11日まで開催されている。
【画像】10人のゲストキュレーターによる展示
本展では、『PEANUTS』の魅力の核でもある「言葉」にスポットを当て、10人のゲストキュレーターたちが、それぞれの感性で選び抜いたせりふやシーンにインスパイアされた展示を構成。来場者は、地下2階から地上4階にわたる空間を巡りながら、日常に寄り添う名言の数々と出会うことができる。
入り口は4階。展示の冒頭を飾るのは、エッセイストの松浦弥太郎。「そうだ、しあわせとは自由ってこと」をテーマに、松浦がサンフランシスコで出会った男性と語り合った『PEANUTS』コミックのエピソードをもとに、「しあわせ」について思いを巡らせる2つのエッセイが展示されている。
次に、目に飛び込んでくるのは、ラッパーでクリエイティブディレクターのTaiTanとharu.によるポスターディスプレイ。さまざまなPEANUTSコミックのシーンが印刷されたポスターパネルがハンガーに吊るされており、その中から2人が「大切なあれこれ」をテーマにそれぞれの視点で選んだ『PEANUTS』の言葉を見つけてみてください。
音楽家・青葉市子の展示「愛しいひととき」では、天才音楽少年シュローダーのエピソードを中心に、彼女の優しく芯のある声で朗読されたせりふを聴くことができる。彼女ならではのアプローチだ。
さらに、食にまつわるシーンを拾い上げたのはフードディレクターの平野紗季子。スヌーピー同様に“食べることが大好き”という彼女らしく、せりふがテーブルウェアにプリントされ、食とユーモアが共存する展示に仕上がっている。
一方、お笑い芸人であり読書家でもあるヒコロヒーは、「つよく、たくましく」というテーマでルーシーに焦点を当てた展示を構成。まるで本棚を覗くように、コメントとともに並ぶ作品たちに、ルーシーの知られざる魅力がにじみ出る。
3階には、ラランド・ニシダのコーナーがある。「好きこそものの上手なれ」をテーマに、PEANUTSコミックから小説を書くスヌーピーのシーンをセレクト。ファンにとってはおなじみの小説家スヌーピーの姿に、小説家でもあるニシダならではの視点で共感や気づきをタイプライターで添えている。
ファッションディレクター・長谷川昭雄は、せりふをスウェットに落とし込んだ展示で空間を彩る。来場者へのプレゼント抽選や限定グッズの販売も行われており、展示を見た余韻のまま買い物も楽しめる。
詩人・最果タヒが手がけた展示は、「歪なままで向き合って」というテーマのもと、ルーシーというキャラクターに焦点を当てている。PEANUTSコミックで描かれるルーシーと仲間たちのやりとりを、最果らしい詩的なまなざしで言葉に昇華。展示空間には鏡が取り入れられており、自分の姿がふと映り込むたびに、作品と自身の感情が交差するような不思議な感覚を呼び起こす。
中原慎一郎(コンランショップジャパン CDO)は、「こんな部屋で語りたい」というテーマのもと、チャーリー・ブラウンとスヌーピーの何気ない会話に着目。それらのシーンを、中原がセレクトしたインテリアを用いて立体的に再現。PEANUTSの世界に実際に“住まう”ような没入感が味わえる展示となっている。静かで温かな空間は、訪れる人にとっても心地よい語らいの場になるだろう。
さらに地下2階では、限定ショップが展開され、会場限定のオリジナルアイテムが販売されている。キャップやTシャツ、食器など、PEANUTSの世界に寄り添ったグッズたちは、言葉の余韻を持ち帰るにはぴったりだ。
最後に訪れたいのは、地下3階のカジュアルダイニング「1/2(Nibun no Ichi)」。本展にあわせたコラボメニューが6種登場しており、料理とともに提供されるプレイスマットやメニューに記されたせりふまでもが展示の一部となっている。
会場は英語と日本語の2か国語表記。日本語は、『PEANUTS』の翻訳を長年にわたって手がけた詩人・谷川俊太郎氏によるもの。昨年亡くなった谷川さんを想う時間にもなる本展。言葉を読み、感じ、味わいながら、スヌーピーたちが紡いだ世界をぜひ体感してほしい。
■「スヌーピーは、今日も語る。- PEANUTS 75th Anniv. -」
会期:7月16日~8月11日
会場:Ginza Sony Park(東京都中央区銀座)
開場時間:
7月16日~28日 午前10時~午後8時(予定)
7月29日~8月11日 午前11時~午後7時(予定)
カジュアルダイニング「1/2(Nibun no Ichi)」営業時間:午前11時~午後9時(L.O. 午後8時)※入場券なしでも利用可能
前売券:一般1300円/中高生800円/小学生以下無料
当日券:一般1500円/中高生1000円/小学生以下無料
※前売券は「etix」にて販売中
■「スヌーピー in 銀座 2025」
今年で27回目を迎える恒例の人気イベント「SNOOPY in 銀座」も開催中。今年のテーマは「DRAW TOMORROW 夢を描こう。」。コミック誕生75周年を記念して制作された、特別なアート「Happiness is Connecting through Art 幸せはアートでつながること」を使用したオリジナルグッズも販売している。
会期:~2025年7月28日(月)
会場:銀座三越 新館7階 催物会場/本館・新館 各階
オンラインストア販売:~7月31日(木)10:00まで
※新館7階 催物会場は最終日18:00終了
※一部日程は入場券が必要
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【画像】10人のゲストキュレーターによる展示
本展では、『PEANUTS』の魅力の核でもある「言葉」にスポットを当て、10人のゲストキュレーターたちが、それぞれの感性で選び抜いたせりふやシーンにインスパイアされた展示を構成。来場者は、地下2階から地上4階にわたる空間を巡りながら、日常に寄り添う名言の数々と出会うことができる。
入り口は4階。展示の冒頭を飾るのは、エッセイストの松浦弥太郎。「そうだ、しあわせとは自由ってこと」をテーマに、松浦がサンフランシスコで出会った男性と語り合った『PEANUTS』コミックのエピソードをもとに、「しあわせ」について思いを巡らせる2つのエッセイが展示されている。
次に、目に飛び込んでくるのは、ラッパーでクリエイティブディレクターのTaiTanとharu.によるポスターディスプレイ。さまざまなPEANUTSコミックのシーンが印刷されたポスターパネルがハンガーに吊るされており、その中から2人が「大切なあれこれ」をテーマにそれぞれの視点で選んだ『PEANUTS』の言葉を見つけてみてください。
音楽家・青葉市子の展示「愛しいひととき」では、天才音楽少年シュローダーのエピソードを中心に、彼女の優しく芯のある声で朗読されたせりふを聴くことができる。彼女ならではのアプローチだ。
さらに、食にまつわるシーンを拾い上げたのはフードディレクターの平野紗季子。スヌーピー同様に“食べることが大好き”という彼女らしく、せりふがテーブルウェアにプリントされ、食とユーモアが共存する展示に仕上がっている。
一方、お笑い芸人であり読書家でもあるヒコロヒーは、「つよく、たくましく」というテーマでルーシーに焦点を当てた展示を構成。まるで本棚を覗くように、コメントとともに並ぶ作品たちに、ルーシーの知られざる魅力がにじみ出る。
3階には、ラランド・ニシダのコーナーがある。「好きこそものの上手なれ」をテーマに、PEANUTSコミックから小説を書くスヌーピーのシーンをセレクト。ファンにとってはおなじみの小説家スヌーピーの姿に、小説家でもあるニシダならではの視点で共感や気づきをタイプライターで添えている。
ファッションディレクター・長谷川昭雄は、せりふをスウェットに落とし込んだ展示で空間を彩る。来場者へのプレゼント抽選や限定グッズの販売も行われており、展示を見た余韻のまま買い物も楽しめる。
詩人・最果タヒが手がけた展示は、「歪なままで向き合って」というテーマのもと、ルーシーというキャラクターに焦点を当てている。PEANUTSコミックで描かれるルーシーと仲間たちのやりとりを、最果らしい詩的なまなざしで言葉に昇華。展示空間には鏡が取り入れられており、自分の姿がふと映り込むたびに、作品と自身の感情が交差するような不思議な感覚を呼び起こす。
中原慎一郎(コンランショップジャパン CDO)は、「こんな部屋で語りたい」というテーマのもと、チャーリー・ブラウンとスヌーピーの何気ない会話に着目。それらのシーンを、中原がセレクトしたインテリアを用いて立体的に再現。PEANUTSの世界に実際に“住まう”ような没入感が味わえる展示となっている。静かで温かな空間は、訪れる人にとっても心地よい語らいの場になるだろう。
さらに地下2階では、限定ショップが展開され、会場限定のオリジナルアイテムが販売されている。キャップやTシャツ、食器など、PEANUTSの世界に寄り添ったグッズたちは、言葉の余韻を持ち帰るにはぴったりだ。
最後に訪れたいのは、地下3階のカジュアルダイニング「1/2(Nibun no Ichi)」。本展にあわせたコラボメニューが6種登場しており、料理とともに提供されるプレイスマットやメニューに記されたせりふまでもが展示の一部となっている。
会場は英語と日本語の2か国語表記。日本語は、『PEANUTS』の翻訳を長年にわたって手がけた詩人・谷川俊太郎氏によるもの。昨年亡くなった谷川さんを想う時間にもなる本展。言葉を読み、感じ、味わいながら、スヌーピーたちが紡いだ世界をぜひ体感してほしい。
■「スヌーピーは、今日も語る。- PEANUTS 75th Anniv. -」
会期:7月16日~8月11日
会場:Ginza Sony Park(東京都中央区銀座)
開場時間:
7月16日~28日 午前10時~午後8時(予定)
7月29日~8月11日 午前11時~午後7時(予定)
カジュアルダイニング「1/2(Nibun no Ichi)」営業時間:午前11時~午後9時(L.O. 午後8時)※入場券なしでも利用可能
前売券:一般1300円/中高生800円/小学生以下無料
当日券:一般1500円/中高生1000円/小学生以下無料
※前売券は「etix」にて販売中
■「スヌーピー in 銀座 2025」
今年で27回目を迎える恒例の人気イベント「SNOOPY in 銀座」も開催中。今年のテーマは「DRAW TOMORROW 夢を描こう。」。コミック誕生75周年を記念して制作された、特別なアート「Happiness is Connecting through Art 幸せはアートでつながること」を使用したオリジナルグッズも販売している。
会期:~2025年7月28日(月)
会場:銀座三越 新館7階 催物会場/本館・新館 各階
オンラインストア販売:~7月31日(木)10:00まで
※新館7階 催物会場は最終日18:00終了
※一部日程は入場券が必要
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