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「神様・仏様・小川様」元日本代表・福澤達哉さん、20日のアメリカ戦は“コート上の監督”リベロ小川智大に注目【ネーションズリーグ】

スポーツ
2025-07-19 12:00

バレーボールの世界トップ18チームが集う『ネーションズリーグ』男子予選の日本ラウンドで日本(世界ランク5位)はブラジル(同4位)にストレートで敗れ、通算7勝4敗となった。この試合の解説を務めた元日本代表の福澤達哉さん(39)に試合の振り返りと予選ラウンド最終戦となる次戦、20日のアメリカ戦の見どころを聞いた。※世界ランキングは日本戦終了時点


【一覧】バレーボール2025年度日本代表選手&『ネーションズリーグ』日程


熊崎風斗TBSアナウンサー:
それではブラジル戦が終わりました。解説の福澤達哉さんと振り返っていきます。よろしくお願いします。


福澤さん:お願いします。いや~惜しかった。


熊崎アナ:
ストレート負けだったんですけど、3セット目は、デュース、デュース。


福澤さん:
そうなんですよ、セットカウント3ー0でしたけど、3ー0で負けたような感覚がないぐらい。結構いいバレーはできてると思うんです。


熊崎アナ:
これ勝敗を分けた点を挙げるとするんだったらどこだったんですか。


福澤さん:
全体通してこれまでのドイツ戦、アルゼンチン戦、ずっと見てきててわかるように、「日本のレシーブすごいな」って多分なってたと思うんですね。今日ももちろんすごかったんですけど、それを上回るブラジルのブロック&ディフェンス。やっぱりここからの展開っていうのが、特にこの20点超えてから、この5点をどう取るかっていうところで何かギアが1個グッと上がったんじゃないかなって思うぐらいブラジルの底力というか強さをすごく感じましたよね。


熊崎アナ:
2年前にネーションズリーグで日本が30年ぶりに勝って、今回ブラジルとしては負けられないっていう思いも当然あったでしょうしね。


福澤さん:
これまではやっぱり日本がブラジルに勝つために「どうすればいいんだろう」って思ってやってきたのが、前回負けたって日本に対しても侮れないっていう目線で相手も来てますから、そういう意味で試合の入りのも集中力もすごく相手も高かったですし、あとはやっぱり日本のこの3連戦の3戦目っていうこの疲労感って。言い訳じゃないですけど、絶対あるはずなんですよね。


熊崎アナ:ブラジルは昨日、試合やってないですからね。


福澤さん:
それもあるはずなんですけど、やっぱりそれを踏まえてやっぱり3セット目変わって入ったメンバーとかでしたりとか、そこがすごく今日機能してたっていう。これは一つの大きな収穫ポイントだったんじゃないかなと思うので、そこはよかったなというふうに感じましたね。


熊崎アナ:
1人挙げるならば誰でしょう。


福澤さん:
いや、いっぱいいましたけど今日は西本(圭吾)選手。


熊崎アナ:いや〜すごかったですよ。


福澤さん:
はい。序盤、クイックを打てども打てども拾われてるっていうところからどんどん攻め続けて最後の方はやっぱり決定率上がってきてましたし、第3セット目のここ1本っていうところのブロック。身長2メートル4の選手に対し189センチが止める。


熊崎アナ:いや、すごかったですね。


福澤さん:
あと何よりもずっと試合通して印象的だったのは、ずっとガッツポーズ。顔芸ですかね?顔芸って言っちゃ駄目ですよね(笑)


熊崎アナ:気持ち入ってましたね~


福澤さん:
いやいや、顔芸って言ったら怒られちゃいますけど、このドヤ顔というかパフォーマンス?こういう選手が1人いるっていうのは、チームの士気もグッと上がりますし、ベンチから見てる選手も「やってる、やってるよ」みたいな空気。この空気感って、すごい大事ですから、また楽しみな選手が1人出てきたなというふうに思いますね。


熊崎アナ:いろんな方向へ行ってましたもんね。


福澤さん:
いろんな方向で。西田有志選手に近しいものがあるんですけど、西田はどっちかっていうとガッツポーズのバリエーションがめちゃめちゃ多いみたいな感じなんすけど、西本選手はひたすら顔でやってるってそれはすごい印象的だった。やっぱこういう選手がいるっていうのも、また日本の男子バレーを見る楽しみの一つになってきそうですよね。


予選ラウンド最終戦となる20日のアメリカ戦

熊崎アナ:
あとは予選ラウンド、明後日(20日)が日本にとっても最終戦アメリカ戦なんですけど大事になってくるところはどこでしょう。


福澤さん:
そうですね、今日ブラジルに負けはしたもののやっぱりやるべきことは変わらないと思うんですよね。日本がやっぱり世界に比べると身長差ってのはやっぱりマックスで10センチぐらいやっぱりどうしても出てくるんですけど、そこを感じさせずにどうやって勝っていくかって、やっぱりレシーブなんですよね。レシーブと繋ぎ、その粘り強さっていうところで、ドイツ戦、アルゼンチン戦、この逆境を跳ね返してたっていうこのバレーボールをしてたと思うので、もうこれはロサンゼルスオリンピックに向けてもどんどん磨いていくべきポイントだと思うので、アメリカは非常に身長高いですし、若い選手がたくさん来てる、力を持ってる選手ですから、そこに対して粘り、レシーブ、そしてあと組織力ですね。そこでしっかり立ち向かって、いい状態でファイナルにっていう。日本のラウンドを勝って締めくくりたいですよね。


熊崎アナ:最後に誰か1人、注目選手を。


福澤さん:
ずっとそうですけど、小川智大(リベロ)。さっき言った『レシーブ』、まさにその中心を担ってるのがこの小川選手なんですけど、本当にもう、神レシーブですよね。神レシーブも「神様・仏様・小川様」って言っていいぐらいだと思うんですけど、私たまに思うんですよねこれ。2、3秒先の未来が見えてるんじゃないかっていう。


熊崎アナ:そうですよね。それなのか、もしくは2人いるのかな?みたいな。


福澤さん:
何でそこにいるんだっていうところが結構あるじゃないですか。


熊崎アナ:あります。


福澤さん:
だからそこはやっぱり注目して見ていきたいのと、これ多分テレビからだとそんなに多分伝わらないと思うんですけど、会場にいたらすごくわかるのが、めちゃめちゃ指示出してる。


熊崎アナ:出しますね。「ナイス!」とか結構言ってますよね。


福澤さん:
「ブロックがこっちにいった、クイックないよ」とか「1枚、2枚」とか。


熊崎アナ:多いですよね。


福澤さん:リベロって“コート上の監督”と言われますけど、まさに。


熊崎アナ:
これですから小川選手の活躍ぶり。明後日アメリカ戦ですね。ぜひ注目して、そしてもちろん他の選手も注目していただきたいと思います。福沢達也さんとともにお送りしてきました。ありがとうございました。


福澤さん:ありがとうございました。


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