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【チームみらいが見た“国会”】IT出身・安野貴博議員が挑む「国会デジタル化」のリアル【国会トークフロントライン】

国内
2025-11-28 17:00

「百聞は一見に如かず」と揮毫したチームみらい党首の安野貴博氏。初当選から4か月が経ち、「国会をDX化していくにはどうすればいいのか」という超党派の勉強会を立ち上げるなど、着々と改革への道を歩み始めています。ITエンジニアの視点から見た国会の実態と、デジタル化への取り組みについてたっぷりとうかがいました。(聞き手:川戸恵子 収録:11月26日)


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IT業界から政界へ-国会の“アナログ文化”に直面

ーー安野さんが総務委員会に属されて、質問を拝見しました。きちんとスーツ着て。


チームみらい 安野貴博党首:
そうなんですよ。この4か月でオーダーメイドスーツはちゃんと体に合うんだなっていうことがわかりました。あんまりオーダーメイドでスーツ着たことない、作ったことなかったんですけど、やっぱり国会の中、参議院とかは特にそうですけれども、必ずジャケットを着ないといけなかったりとか、いろいろ規定があるので、急いで買いに行って。


元々スタートアップ業界とかIT業界にいたので、例えば会議一つとってみても、ITの業界ではみんなノートパソコン持って、ノートパソコンでメモを取りながら、わかんないこととかあったときにすぐ調べたりとか、ChatGPTに聞いてみたりとか、そういうのを使いながらやるのが当たり前だった中で、まさかパソコン持ち込んではいけないっていう会議があるのかっていう、そこら辺からまず驚きました。


ーー今、いわゆるデジタル製品を使えない人の方が多いじゃないですか。


チームみらい 安野貴博党首:
逆にFAX使えない人多いですよ。私も一つ問題だと思ってて。普通の実社会において、もちろんまだFAX使われてる方もいらっしゃいますけど、逆に我々と同じ世代より下はFAXの方が使えないですね。


ーーそこを何とか変えようとなさってるのが安野さんという理解でいいんですか。


チームみらい 安野貴博党首:
FAXを使ったとしても例えば電子メールやチャットツールを使ったとしても、それぞれに得意な人と苦手な人がいますし、それぞれの媒体の良さ悪さみたいなのがある中で、どっちに寄せていこうかみたいな議論をしなくちゃいけないということかなと思います。その中で社会の趨勢と国会の中の趨勢が食い違っちゃうと、もう特殊な業界になっちゃうので、あんまり食い違わない方がいいのかなという観点で、私はちゃんとDX化を進めていった方がいいんじゃないかなと思ってますね。


ーーただやっぱり入ってみて、その壁は厚いとお思いになったんじゃないですか。


チームみらい 安野貴博党首:
まず、現時点でこの乖離はあるなと思いました。それがすぐ変わるものでもないというのも理解してます。ただ一方で、ここを結構いろんな方とお話してる中で言うと、「いや、さすがにおかしいよね」って思っていらっしゃる国会議員の方は意外とたくさんいらっしゃる。今ですね、超党派で国会をDX化していくにはどうすればいいんだろうかっていう勉強会みたいなのをやらせていただいておりまして、その中で議論は実は進んでってるんですよね。行政のデジタル化って推進する人たちがいるんですよ。デジタル庁っていうのがありますけど、国会の中のデジタル化って誰も所管がいないわけですよね。


だから僕みたいに何か口うるさくDXだっていう人が旗を振っていかないといけないかなとは思ってまして、仲間も集まりつつあるので、このままね、前向きに進んでいくといいなと思ってます。


“一人会派”の壁を乗り越える—国会システムの中で発言力を確保する工夫

ーー機材とかそういうツールのことではなくて、やっぱり国会の仕組みそのものが何かこれ違ってたなとかありましたか。


チームみらい 安野貴博党首:
多分普通の企業と違うのは、国会は意思決定っていうものと、儀式性っていうものがある種ちょっと混ざってると思うんですよね。普通の企業だと意思決定をするために会議があるっていうことではあると思うんですけど、ある種セレモニーの色もないといけないっていうのが多分国会なんだと理解しました。例えば私が初日に来てびっくりしたのは、議長・副議長選挙っていうのを本会議でやるときに、1人ずつ紙を投票箱に入れていくっていう作業をすることです。これ1回の選挙で30分使うんですよね。30分ずっとみんな待ってるわけですよ。


ーー参議院はボタンも導入していますよね。


チームみらい 安野貴博党首:
導入しているんですけど、あれはイエスかノーかのボタンであって、〇〇さんっていうのではないです。記名の投票っていうのはなかなか難しいんです。とはいえ、そういう仕組みを作ったら、別に5秒で終わる話なんです。この29分55秒間を節約した方がいいなっていうのを、私とかは思うわけですよ。国会議員の方々のその30分間って、その間にいろんな人がいろんな議論を積み重ねれば、より1個多く合意を積み重ねられるかも知れないですよね。


私もセレモニーとしての重要性っていうのを一定わかりつつも、いま多党化が進んできていて、多党化の弊害って何かというと、物事がなかなか決まりにくくなるんじゃないかっていうね、そういうことが指摘されているわけですが、だとするとやっぱ効率にもうちょっと振ってあげた方が国会としての意味合いっていうのはあるんじゃないかということで、私はここもね、もうちょっとバランス見直すところっていうのがあるんじゃないのとは思いました。


ーー自主的な活動は、具体的にどんなことをやってらっしゃるんですか。


チームみらい 安野貴博党首:
時々「一人会派だと、議会の中で発言する機会って全くないじゃないか」という声を聞くんですけど、参議院のいいところは、少数会派に対して結構配慮がなされておりまして、意外と委員会では長い時間、質問時間をいただけるんですよ。


例えば、大きな政党だと持ち時間も長いですけど、人も多いので、1人当たりにすると、そんなに長い時間聞けないんですけど、実は1人会派は毎回質問があるたびにそれなりの時間いただけるので、1人当たりの時間でいうと、これ大政党の議員よりもむしろ多いくらいかもしれないなと思ってまして。昨日(11/25)も、総務委員会で、総務大臣の林芳正さんに15分いろいろ聞くことができました。その上で、勉強会とかそれ以外のいろんなコミュニケーションを使って、できることもたくさんあるので、なんか4か月前当選した直後に思ってたよりかは、できることの幅が大きいなって思うようになりました。


ーー質問っていうのは、総務委員会ではどういう手続きとかあるんですか。


チームみらい 安野貴博党首:
質問通告という制度がございまして、何を質問するのかっていうのは事前に通告をして、提出をするということになってます。2営業日前の午後5時ぐらいに我々は提出をしていて、一つのラインというのはそこら辺だと相場観としてあるらしいんですけれども、我々の場合はそれまでに総務委員会マターで、いろいろな課題あるなっていう中で、官僚の方含めて、いろんな方にヒアリングしていって、こことこことここに関しては、総務委員会で質問をすることによって、具体的な進捗を生めそうだぞっていうものを厳選して、3つ選びましたね。


ーー国会で言質を取るかって、すごく大事ですもんね。


チームみらい 安野貴博党首:
言質を取るっていうことでいうと、私が昨日した質問のうちの一つは、法解釈の問題だったんですよね。元々自治体のシステムのアドバイザーみたいなものを東京都とやらせていただいてたんですけど、オープンソースと呼ばれるソースコードを公開するっていう行為が、誰でも使えるようにするっていう、これをすると、例えば東京都が作ったものを他の区とかも使いやすくなったり、その区がそれをちょっとカスタマイズして、カスタマイズしたものをまた公開して別の区が使うみたいな、そういういろんなエコシステムを作れるんですけれども、ただこれ、自治体が作ったものを勝手に公開しちゃいけないようにも読める地方自治法っていうのがあるんですよ。条文があって。でも、これは大丈夫だろうと。大丈夫にすべきだということで、大丈夫にした方がいいんじゃないかという答弁を持っていって総務大臣をぶつけてみたと。そしたら見事今までグレーゾーンになってしまってて、みんな手出せなかったんですけど、問題ないっていう回答を昨日いただいたので、これはね一つよかったなと思ってます。


その15分をいかにレバレッジを効かせるか、15分でできることを何を突っ込むかってのは、これがやっぱり国会議員の方の腕の見せ所なんだなと改めて思いましたね。


政治を「わかりやすく」変える

ーー安野さんは法案が「こういう中身ですよ」っていうのをすごく工夫して伝えてらっしゃいます。


チームみらい 安野貴博党首:
我々が公開しているWebサイトでは、今国会の中で議論されている議案について誰でもと言うと言い過ぎですが、優しい言葉で説明をしています。正直私も実際政治の世界に入る前って、何を議論してるかって全くわかんないんですよね。もちろんメディアの方もいろいろその政局報道とか、あと成立した法案の報道なんかをしていただいてますけれども、その前段階、法律が成立する前の段階で、今こういうことが論点になっているよっていう情報って、そこまで厚くはないんじゃないかなと思います。


ただ今議案になっていて、まだ成立していないこの段階って結構一番重要なときだと思うんですね。一方で、参議院とか衆議院のウェブサイトを見てみると、実は公開されてるんですよ。ただ、これはめちゃめちゃ難しい書き方なんですよ。法案の文章が載ってたりしていて、今何でこれやってるのかとか、何かどういう議論があるのか、良いとこ悪いところが全然わかんない。そうなったときに、ここを埋めるっていうのは実は政党の役割なんじゃないかと思ったんですよ。今話し合うべきことをうまく皆さんに伝えることによって、その世論がもし変化を起こすんであれば、変化を起こせるようにするっていうのは今の仕組み上あんまり誰もやってないエアーポケットだったと思います。他の政党もそういうのはあるけど、やっぱり自分の党が何をしたっていう感じで。


ーーこのサイトはチームみらいの中で全部やっているんですか。


チームみらい 安野貴博党首:
なかなか大変なんですが、チームみらいは政党として初めてソフトウェアのエンジニアチームを政党で雇用してるんですよね。なので、ある意味内製でこういうものを作ることによって、より使いやすい政治の仕組みみたいなものをいろいろ届けていこうということをやってます。


ーー「みらいまる見え政治資金」は、政治と金の問題を解決しようとお作りになったとか。


チームみらい 安野貴博党首:
そうですね。チームみらいの政治資金の流れ、どこからどれくらいお金が受け取っていて、どう使っているのかっていうのをわかりやすく可視化するというようなものでございます。


今までも政治家って「政治資金収支報告書」というものを通じて公開はしてたんですけど、ただあれ、一般の方が見てもわからないじゃないですか。もちろんアクセスはできるんですけど公開されているよということと、見てそれを理解できるっていうことの間には、実はこれ、距離が結構あるんです。今、政治不信でお金とかちゃんと使えてないんじゃないのって結構思われちゃってる現状においては、このわかるっていうところまで政治家が頑張らないといけないんじゃないかなっていうことを思ってます。


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