昨夜、青森県東方沖で地震があり、青森県では八戸市で震度6強を観測しました。津波警報・注意報は、けさまでに全て解除されていますが、一夜明けて、被害が徐々に明らかになってきています。
【写真を見る】青森で震度6強 津波注意報全て解除も一夜明け爪痕は 青森・北海道・岩手であわせて35人けが 八戸市の高校図書室では蔵書2万5000冊落下 共通テストへの影響心配
きのう午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とする地震があり、八戸市で震度6強、おいらせ町と階上町で震度6弱を観測しました。
八戸市民
「お風呂に入ろうと思って準備しているときに揺れて、そのまま動けなくなってしまった。感じたことのない大きい揺れでびっくりした。長かったです」
「大きかった、不安です」
青森県の太平洋沿岸に出された津波警報・注意報は、けさまでに解除されました。
一夜明けて、県内の被害が徐々に明らかになってきています。
記者
「八戸市内のショッピングセンターです。天井が崩落したのでしょうか。1階のフロアにがれきが散乱しています」
国道が陥没した東北町では…。
現場近くに店を構える人
「見たことがない光景だった。何が起きたのか、錯乱状態だった。どうしたらいいか悩んでいるところ」
また、東北新幹線は、きょうの始発から新青森と盛岡の間の上下線で設備点検のため、運転を見合わせます。
記者
「断水が起きている七戸町鉢森平の甲橋です。地震の揺れによってでしょうか、水道管の一部が破損し、漏水しています」
断水地域の住人
「(Q.何時ごろから水がでなかった?)地震が起きてからまもなく。朝5時ごろ、ちょろちょろ出てきたが、それからは出ない」
「(Q.何が一番困る?)トイレと飲み水。はやく復旧して、生活に支障なくなればいい」
断水や停電が起こっている地域もあり、生活への影響が広がっています。JNNの集計では、今回の地震に伴うけが人は青森・北海道・岩手であわせて35人となっています。
青森県八戸市にある八戸西高校に来ています。
こちらは3階にある図書館で特に被害が大きかった場所です。蔵書がおよそ2万5000冊あるのですが、地震の揺れによって、蔵書が落ちて散乱していたり、本棚自体が倒れて傾いたりしています。
この時間も学校内を教職員が回り、片付け作業に追われているという状況です。
天井を見ると、蛍光灯の根元の部分が取れて、垂れ下がっているのがわかります。今も余震が続いている状況ですので、こういったものが落ちてくる危険性があります。
大きな白い本棚がありますが、ビスがむき出しになっています。実は地震が起こる前は、この本棚は壁にしっかりと固定された状態でした。この地震の揺れが、いかに大きかったかということをここから伺い知ることができます。
学校は現在、休校となっていますが、受験生は来月、大学入学共通テストを控えていまして、この場所がまさに勉強の場となっています。早めの復旧、再開が待たれます。
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