犯罪被害者の気持ちを刑務官らが聞き取って受刑者に伝える「心情伝達制度」について、法務省は去年12月の制度開始から1年間で136件の申し込みがあったと発表しました。
「心情伝達制度」は犯罪の被害者や、その家族の心情を刑務官らが聞き取り、受刑者に伝えるもので、受刑者に自分が起こした事件について被害者の気持ちを理解させ、更生につなげる狙いがあります。
この制度について法務省は、制度が始まった去年12月から今年11月末までの1年間に136件の申し込みがあったと発表しました。このうち、刑務官らが心情を聞き取ったのは122件で、113件で伝達されたということです。
制度を利用した人からは「反省や謝罪をしてほしい」「被害弁済をしてほしい」「一生許すことはできない。更生は期待していない」といった心情が受刑者に伝えられたということです。
また、この制度の利用をきっかけに、受刑者と被害者の面会が実現したり、受刑者が被害弁済の意向を示したりしたケースがあったということです。
法務省の担当者は今後、制度の周知を強化するとしたうえで、「罪と向き合わせて改善更生を図り、再び被害者を生まないために指導を充実させていきたい」としています。
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