アイオーデータが発売するSTB（セットトップボックス）「REC-ON（HVTR-BCTX3）」（以下、REC-ON）を紹介する。 REC-ONは、 ・地上デジタル放送 ・BSデジタル放送 ・110度CSデジタル放送 これらをまとめて視聴可能なSTBだ。

今回は外観と主な機能についてチェックしてみたいと思う。

アイオーデータは、これまでPCで地上デジタル放送などを視聴可能とするTVチューナーやDLNA対応のNASを発売している。REC-ONは、PC用の周辺機器ではなく純粋なAV機器として利用可能だ。HDMI端子のあるテレビや、PC用のモニターに接続して使用する。

利用方法としては、REC-ONの録画機能を使ったレコーダーとして、また普段使っているデスクトップPCのモニターにREC-ONを接続することで、もう1台のテレビとして利用できる。

REC-ONにUSB　3.0の外付けHDDや、DLNA対応のNASを接続することで番組録画も可能だ。 USB　3.0の外付けHDDであれば3番組の同時録画が可能。 USB　2.0の外付けHDDも接続可能だが、同時録画できる番組数が2番組に減るので注意が必要となる。 また、NASへの直接録画の場合も最大2番組となる。

REC-ONなら本体と2TBの外付けHDDを合わせても4万円前半で購入可能だ。 Blu-ray録画機能などはないもののHDDの容量も最大6GBまで自由に選べてコストパフォーマンスが高い。 番組をまとめ録りしたいと思っているユーザーにオススメのアイテムといえるだろう。

地上デジタル放送は、2TBのHDDなら約261時間の録画が可能だ。さらに長時間録画モードに設定することで約12倍まで録画が可能となる。

たとえば、映画など残しておきたい番組は標準の「DR」モードで録画し、話数が多いドラマは2倍の圧縮率となる「AF」モードを利用するといったことが可能だ。

さらに、情報を確認するためのニュース番組などは3倍の「AN」や4倍の「AS」モードにしておくと良いと感じた。ANモードから全体的に絵が甘くなり、ブロックノイズが発生するが「録って消す」用途ならこれでも充分すぎる画質だ。

番組の録画は、今視聴中の番組をリモコンの録画ボタンで簡単に録画できる。 また、 ・EPGによる番組表からの予約録画 ・登録したキーワードを元に自動的に録画 などの予約録画も可能だ。

キーワードは、番組名で登録できるほか、出演者をキーワードにして予約録画もできる。 この出演者のキーワードは、さすがに画面上のキーボードを使っての文字入力・漢字変換の入力は面倒だ。 そこで、もっと簡単に登録できるよう、EPG情報から抜粋した出演者リストから選ぶだけの登録方法も用意されている。

REC-ONは、スマホやタブレットに転送できる。 持ち出し用の配信画質となるHD（1280×720ドット）やSD（640×360ドット）のコンパクトなサイズに変換することが可能なのだ。 これは予約録画時に設定するだけでなく、録画完了の番組を持ち出し用に変換もできる。

次回は、録画予約の方法とPCを使ったリモート視聴・予約を紹介する。

関連記事