進化した「DMC-G8」の実写の実力!キットレンズとの組みあわせはコスパが高い
2016-12-26 19:00:00
パナソニックのミドルレンジミラーレス「DMC-G8」は、ボディー内手ブレ補正機能を搭載し、静止画・動画ともに快適に撮影できるように進化した。
今回は「DMC-G8」による実写をもとに、高感度性能やキットレンズである「LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.」をチェックしていく。
「DMC-G8」の、4/3型 Live MOS センサーはローパスフィルターレスの有効画素数1600万画素のものを搭載。ボディー内手ブレ補正を採用しており、電源OFFの状態で本体を軽くゆらしてみれば、センサーが個別に動くところが確認できる。
まずは、高感度をテストしてみよう。設定できるISO感度は、拡張ISO感度を含むISO100~25600まで。
ISO1600はカラーノイズや輝度ノイズが気にならない。ISO3200では粗さが見え始めるがISO1600と比較して格段に悪くなっている印象はない。
ISO6400はコントラストが低下しているが、彩度はそれほど変わっていない。画質的にはISO3200まで、暗所で撮影する機会がある場合であればISO6400までが実用的な感度であるように感じた。
ISO12800では解像感がなくなり、抑えきれない輝度ノイズで全体的にザラついている。ISO25600ではさらにカラーノイズの影響でまだら模様が所々に発生している。
キットレンズのLUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.は、35mm判換算24-120mm相当の中望遠撮影が可能なコンパクトなズームレンズだ。G8のボディーとの組み合わせではDual I.S. 2に対応し、静止画・動画ともにブレの少ない安定した撮影が可能となる。
ワイド端は24mmと言うことで、風景撮影はもちろんだが、近接撮影において広角レンズならではのパース感がある撮影を楽しむことができる。
望遠端は120mmの中望遠レンズなので遠くのものを大きく写すことができ、コンパクトながらここまでの撮影できるので、旅行などこれ1本でもカバーできそうだ。
さらに望遠端でも25cmまで寄れるので、クローズアップ撮影も得意だ。風景撮影以外にも小物の撮影など応用範囲が広い。
広角端での逆光撮影では、ゴーストが発生した。光学性能を追求した「LUMIX G X Lens」との差はこうした部分にあらわれるが、動画では面白い効果が得られるので、使い方次第ではプラスにもなるだろう。
望遠端でも、ゴーストが発生する。
中望遠レンズならではの視野が、狭まったような独特の映像世界が楽しめる。
撮影モードをiA(インテリジェント・オート)にすれば、自動シーン認識でクリアな風景撮影が可能だ。
レンズ1本で、気になった風景を切り出すことができた。このレンズは広角、望遠、クローズアップができて使い勝手が良い。
発生するゴーストを演出として、フィルター効果の「インプレッシブアート」を試してみた。フィルター効果によるダイナミックなコントラストと、ゴーストによる光芒は使い方次第で面白い作品作りに応用できそうだ。
「DMC-G8」は一眼カメラスタイルをしているため、望遠レンズ使用時にもグリップをしっかりと握ることができ安心感がある。EVF(電子ビューファインダー)も解像度が高く、ミドルクラスとしては充分過ぎる性能だ。
同じ世代のイメージセンサーを搭載するモデルとしては、「DMC-GX7 Mark II」がある。 「DMC-G8」と「DMC-GX7 Mark II」の違いは、最新の手ブレ補正機能「Dual I.S. 2」の有無などがあるが、機能的には近い存在だ。 この2機種のどちらを選ぶかは、悩ましいところだが、見やすいEVFを使った静止画・動画撮影や望遠レンズが使用したい場合は、断然「DMC-G8」、スナップ撮影が中心で、コンパクトなレンズや単焦点レンズを使って背面モニターを多用するなら「DMC-GX7 Mark II」を選ぶと良いだろう。
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情報提供元: クチコミ.jp