ライカF1.4レンズの美しいボケ効果!ハイエンドコンデジ「DMC-LX9」実写レビュー
2016-12-30 19:00:00
1インチセンサーと、F1.4-2.8の「LEICA DC VARIO-SUMMILUX」レンズを搭載するハイエンドコンパクトデジカメ「DMC-LX9」。
今回はライカレンズの実力と、1インチセンサーの高感度をチェックしていく。
DMC-LX9のレンズは、35mm判換算24-72mm相当のいわゆる標準ズームレンズにカテゴライズされるもの。家族の写真や、散歩や身の回りのものを撮る用途に最適だ。
広角側24mm相当
望遠側72mm相当
コンパクトなボディなので、気軽に撮影できるのが魅力であり、高速AFやアナログ操作など、楽しく撮影できる点も評価したい。広角側での撮影だが、歪曲が少なく細かい部分までしっかりと解像している。
こちらは、同じく広角側でのマクロ撮影、絞りはF1.4解放だ。中央部分の点光源のボケには輪郭が付かず綺麗だ、しかし周辺に行くに従って口径食によってレモン型のボケに変化する。とはいえ、中央部分のハイエンドレンズなみの美しいボケは見事だ。
同じく広角F1.4でのマクロ撮影。とろけるように、柔らかにボケていくので扱いやすい。
望遠側F2.8も、同様に柔らかい点光源と自然なボケとなった。このレンズのポテンシャルは非常に高い。
DMC-LX9には、パナソニックが推し進める「4Kフォト」(4K動画撮影)の機能を利用した「フォーカスセレクト」機能が搭載されている。全てのAFポイントで撮影したデータから、任意のポイントを選んで後からピント位置を変更できる機能に加えて、指定したフォーカスポイントの範囲でフォーカス剛性をすることもできる。
中央位置の部分にピントを合わせたものを、JPEGファイルとして切り出した。中央部分にピントが合い、手前と奥がボケている。
奥と手前のフォーカスポイントを指定し、JPEGファイルとして切り出したものがこちら。手前から奥まで、ピントがあった写真を合成してくる面白い機能だ。
続いて、ISO感度別の比較を行ってみた。
1インチセンサーとは言え、2010万画素まで高画素化されると発生するノイズが多くなるのではと思ったのだが、ISO3200までは極端な画質の劣化はない。
ISO6400から青い部分のまだら模様が出始め、ISO12800では白い部分も濁りはじめている。
ISO25600は、ノイズリダクションによるコントラストが低下も発生している。さらに、発生するカラーノイズの方が多く、正確な色再現ができなくなっている。そういった意味ではISO12800も頑張っているが、実用的なISO感度はISO3200もしくは6400と言ったところだ。
DMC-LX9を使ってみて感じたのは、ライカレンズの性能の高さだ。1インチセンサーと言うこともあり、被写体に寄らないと大きなボケを作ることは難しいが、滑らかなボケが得られるのは充分価値がある。
また、4K動画撮影は解像感の高い映像が得られるので、電動スタビライザーなどを利用して本格的な撮影するカメラとしても、利用してみたいと思った。
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情報提供元: クチコミ.jp