EOS 5D Mark IV プロからハイアマチュアの要望に応えるハイスペックを実写で実感
2017-01-16 19:00:00
キヤノン「EOS 5D Mark IV」は、35mm判フルサイズイメージセンサーを搭載する、シリーズ最新モデルだ。
前機種から画素数を上げ、さらにレスポンスも良くなるなどデジタルカメラらしい進化を遂げている。今回は、キットレンズとしてもラインナップされる「EF24-70mm F4L IS USM」とともに、実写をチェックしてみたいと思う。
まず、今回撮影して感じたのは3040万画素という高画素であるにもかかわらず、手ブレすることなく高精細に撮影することができたということ。低振動シャッターユニットとレンズの手ブレ補正の相乗効果によるもだと思うが、これなら気軽なスナップ撮影でも高画質で残せるので嬉しい限りだ。
EF24-70mm F4L IS USMの広角端24mm側は四隅の甘さが気になるが、中央の解像度が高く流石安定の「L」レンズと言ったところだ。
望遠端70mm側は周辺の解像感もあり高精細だ。レンガの1つ1つがしっかりと描写されており、3040万画素の素晴らしさを実感できた。
露出補正が素早く行えるため、こうしたメリハリのある陰影を撮影したい場合に役立つ。
こちらは逆に露出の傾向がわかれば、露出補正なしでも「暗さ」を作り出すこともできる。
ライブビューを使って、腕を高く掲げ撮影を行ってみた。液晶モニターの角度が変えられないため、見やすくはなかったのだがシャッターボタン半押しですぐにピント合わせができて、狙った明るさで撮影することができた。
絞って撮影することで、近景遠景ともに細部まで記録されていた。絞りの変化が楽しめるのもフルサイズイメージセンサーを搭載するカメラの特徴だ。
フルサイズイメージセンサーならではの大きなボケも簡単に表現できる。点光源のボケには口径食が見られる。
広角端ではF8.0まで絞っているものの、周辺減光が若干見られる。
元画像は3040万画素であるため、滑らかなグラデーションや光沢、細かい塗装の処理まで見て取れた。
船体の汚れや傷など細かい部分まで描写されており、PCモニターによる等倍観賞においてもその圧倒的な画質に見入ってしまった。
真っ暗な地下駐車場への入り口も、ISO6400で撮影すればここまで明るく見える。ノイズも適度に抑えられており、実用的だ。
EOS 5D Mark IVは、プロおよびハイアマチュア向けのデジタル一眼レフカメラとして様々な用途に使えるオールマイティーなカメラだ。3040万画素、AF性能、ライブビューAF、4K動画撮影、豊富なEFレンズ群が利用でき、このカメラを否定する理由が見つからないほどバランスが取れていると感じた。
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情報提供元: クチコミ.jp