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大学ノートのように使える2in1PC!レノボ、「YOGA Book」体験レポ

2017-06-06 10:00:00

「YOGA BOOK」は、ThinkPadでお馴染みのレノボが開発した薄くて軽い2 in 1 PCだ。 360度回転させるタイプの2 in 1 PCにもかかわらず、厚さは9.6mm、重さも690gと、これまでにないほどの薄型・軽量ボディが大きな特徴でもあり、持ち運びに優れたモバイル性が魅力となっている。

加えてタッチ式のキーボードは、ペンタブレットや紙の手書きメモパッドとしても使えるなど、これまでの2 in 1 PCにはない新しいタイプの製品と言っても過言ではないだろう。

新しい独自な特徴をもつ製品は、スペックだけでわからないことが多い。

そこで今回は、「YOGA BOOK」の使い勝手をチェックしてみた。

使い勝手をチェック

「YOGA BOOK」でまず気になるのが、「Halo Keyboard」と呼ばれるキーボードだろう。

平たいキーボードの打ち心地は如何なものなのだろうか?

「Halo Keyboard」を使ってみた正直な感想は、このキーボードには慣れが必要だと感じた。br>キーを押せば、タッチトーンとバイブレーションで反応があるため、キーを入力した打鍵感はちゃんと感じられる。しかし、バイブレーションは、一般的なキーボードの打鍵感とは、やはり異なる。 これは好みの分かれるところだろう。 筆者にとっては「キーを打った」という押し心地がイマひとつ弱いように感じた。

次にマウスパッドだが、反応は申し分ない。 ただ左右にあるマウスボタンに相当する部分は、これも慣れが必要だろう。 筆者の操作がせっかちなのか、ハードウェアボタンと同じ感覚で扱うと、反応がやや遅れる印象をもった。 操作の内容や条件でも変化しそうなので、ある程度、慣れてくると、違和感もなくなるのかもしれない。

●ワンポイント:タッチトーンとバイブレーションを止めたい

タッチトーンは静かな場所でうるさいし、バイブレーションの振動に馴染めない人もいるだろう。 タッチトーンやバイブレーション(キーを押すと振動)が不要であれば、「Halo Keyboard」の設定アプリで変更できる。

「C:\Program Files\Lenovo」フォルダー内の「ControlApp」を実行すると、「Halo Keyboard」の設定アプリが起動する。 チェックを外せば、オフになる。

「YOGA BOOK」のもう一つの特徴が「ペン」だ。 ペンを使ったペンタブレットスタイルでの利用は、イラストやお絵描きがしたい人にお勧めだ。 付属のリアルペンを使って、手書きで文字やイラストを描くことができる。

ペンタブレットでは、多くのイラストレーターやグラフィックデザイナーも利用しているワコム社のデジタルペン技術を使っている。 絵心がない筆者でも、紙に書くような感覚で文字なども書くことができる。

実は、「YOGA BOOK」のペンは、Surface Pro 4の1024段階を上まわる2048段階の筆圧感知が可能となっており、より自然な書き味を実現しているのだ。

さて、「YOGA BOOK」のペンには、もう一つ、独自の機能がある。 紙に書いた文字や絵を「YOGA BOOK」に取り込めるペン入力機能だ。

付属の専用メモパッド「BOOK Pad」を使えばキーボード部にマグネットで固定される。 専用の「BOOK Pad」でなく、市販の普通紙でも固定はできないが、利用することはできる。

試しに筆者は、A4判のコピー用紙を二つ折りにして使ったが、手書きの文字を「YOGA BOOK」のOneNoteに問題なく転送することができた。

OneNoteをセットアップしておけば、ペン入力モードに切り替えれば自動的に立ち上がる。 紙でメモしたい人にとっては、これほど手軽に手書きの文字をパソコンに転送できるので非常に便利だろう。 「YOGA BOOK」があれば、もう会議や講義のメモをスキャナーでデジタル化する必要はないというわけだ。

ちなみにペン入力時には、ペンタブで使っていたペン先を、インク芯に変える必要がある。 ペン先の交換は、リアルペンのキャップ部を使って簡単に抜き出して交換することができる。

パフォーマンス

さて、「YOGA BOOK」で気になることのひとつがパフォーマンスだ。 そこで、パソコンのパフォーマンスを測定できるWindowsの標準ベンチマーク「エクスペリエンス インデックス」を走らせてみた。 同ベンチマークはWindows 8.1以降で表示されなくなったが、コマンド自体は残っているので、コマンドプロンプトで実行した。

今回、比較対象の機種として、SZ5 プレミアムモデル(初期モデル)を選んだ。

型番:ZA150079JP CPU:Atom x5-Z8550 1.44GHz メモリー:4GB ストレージ:64GB

SZ5 プレミアムモデル 型番:CF-SZ5ZFRQP CPU:Core i7-6500U(2.50 GHz/最大3.10 GHz) メモリー:8GB ストレージ:256 GB SSD

SZ5プレミアムモデルと比較してみると、「YOGA BOOK」は流石にパフォーマンス的には劣るものの、ほとんど変わらない。 試しにWord、Excel、PowerPoint、PDFのファイルをそれぞれ開いてみたが、快適に使えた。 さらにYouTubeの高画質な動画もストレスなく見ることができた。

次に、グラフィックス性能を知るために、「ファイナルファンタジーXIV  蒼天のイシュガルド ベンチマーク」を実行してみた。

条件を揃えてベンチマークを実行したところ、「YOGA BOOK」は、SZ5に比べて、半分程度のパフォーマンスしかないことがわかる。 CPUの種類が異なるので、単純に判断はできないが、動作クロック周波数の差がスコアに反映したようにも見える。 ・YOGA BOOK  Atom x5-Z8550 1.44GHz ・Let’s note SZ5  Core i7-6500U(2.50 GHz/最大3.10 GHz)

「YOGA BOOK」では、ベンチマークの測定中に表示される3D映像もコマ送りになっていたことからも、3D処理がメインの用途やゲームにはあまり向かないだろう。

拡張性

拡張性については、Micro USB 2.0ポート(OTG機能付き)があるので、Micro USBの周辺機器を利用できる。 試しに100円ショップのSDカードリーダーを使ってみたところ、SDカードの読み書きは問題なくできた。

またBluetoothとWi-Fiを内蔵しているので、これらを使った機能拡張もできるだろう。

「YOGA BOOK」は、ノートPC、ペンタブレット、紙での手書き入力と、3つの入力スタイルが使い分けられる、ユニークな入力インターフェイスが大きな魅力といえるだろう。

動作や処理能力では、ハイエンドな高速ノートPCには及ばないが、薄型軽量で持ち運びしやすく、快適なペン入力やタブレットスタイルの便利さという、ほかのノートPCには無い魅力と使い勝手がある。

日常でもノートPCを使う人、使いたい人にとっては、ある意味、これ以上ないモバイル 2 in 1 PCと言えるだろう。

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情報提供元: クチコミ.jp

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