セールの心得
2017-12-13 07:00:00
Q、ちょっと気が早いですが、クリスマスを過ぎると冬物のプレセールが始まります。セールでのお買い物のコツや、気を付けることがありましたら、ぜひ教えてください。
(30代前半・教育関係)
A、質問者さん、こんにちは。
セールの心得ですね。
はい、たとえセールとはいえ、いつものお買い物と変わらぬ姿勢で臨みましょう。普段は楚々として控えめなmichill読者の皆さんも、普段よりざわついている店内と人の熱気に包まれ、30%OFFの赤いシールを目にしたとたん、
「わたしも何か買わなきゃ損!」
とばかりに要らぬ闘争心を燃やしてしまうかもしれません。
そうです、人とはそういう生きものなのです。もちろん私も。
「心得1、安いから買うではなく、欲しかったものが安くなっていたら買うべし」
前々から欲しいと思っていたけれど、プロパーではちょっと高くて手が出せなかったものがありませんか? そういうものが運よく安くなっていたら買いましょう。
そのためにも、普段からウィッシュリスト作りをお忘れなく。
例えばこんな風に
・オフホワイトのシガレットパンツ(フラノ地、できればウール100%、ウエストゴムではないもの、裏地付)
・ライトブルーのVネックカーディガン(ハイゲージのメリノウール)
・パンプス(ロイヤルブルー・スウェード・ヒール高6㎝~8㎝)
・グレーのレザー手袋(カシミヤライナー付き)
セールでは、今すぐ着たいもの・使いたいものを買う人がほとんど。ですから、オフホワイトシガレットパンツやグレーレザー手袋は出足が早いものです。
逆に、みんながブーツを狙っているこの時期、カラーパンプスは狙い目です。
自分のアクセントカラーにしているちょっと明るめの色や鮮やかな色のパンプスがセールに出ていたら購入を検討してみては?
30%~50%OFFになっても、ちょっと高いものもありますよね。そういう時は購入を急ぐ必要はありません。買ったら3年5年と長く愛せるモノになるかどうか、3日~1週間考えて、「よし!」と決めてからでも遅くはありません。
もしそれで売れ切れてしまったら…縁がなかったのですから、潔くあきらめましょう。次はもっといいものに出会えます。
プロパーではちょっと購入をためらってしまうような「いいもの」を、セールでのターゲットにしましょうね。
試着室が混んでいるからと言って、試着せずに服を買うのは言語道断>きっぱり!
試着待ちの時間がもったいない?だったらそれはその程度のモノ、という証>さらにきっぱり!
セール品は返品できませんよ?いいですか?
とにかくお買い物したいだけだから失敗してもいい、という太っ腹な人は別として、試着できないなら買わない、くらいの気持ちで。
試着のポイントも普段のお買い物と同じです。
「安くなっているから、まっ、いいか。お得だし買っちゃえ!」と手に入れたものは、結局あちこち気に入らず、着ない服・使わない小物になるでしょう。
試着を怠って妥協した結果、起こる現象は…
がっかり感が増える。ゴミが増る。預金残高が減る。自尊心が減る。
いいことは何一つありません。
絶対に妥協してはいけないポイント
・トップス
自分が一番美しく見えるネックラインを選ぶ。ネックラインは基本的に直せません。
・ボトムス
ヒップと腿にシワが寄らないサイズを(ウエストは直せます)。パンツ丈やスカート丈が自分のベスト丈よりも短い場合はお直しできないので、即却下しましょう。
・ワンピース
ネックラインと着丈はシビアに。深すぎる胸元の開き、短い着丈、どちらも直せません。
・ジャケット
肩幅と背中が合うものを。
「心得3、手持ちアイテムとのコーディネートが3つ以上できるかどうか」
たとえば、雑誌で取り上げられている人気ショップや憧れブランドのお洋服。セールならなんとか手が届きそう。と舞い上がり、名前につられてとにかく買ってしまう人も多いようです。
でもちょっと待って!
そのトップスは手持ちのどのボトムスとコーディネートできますか?コーディネートが3つ以上浮かびますか?
憧れブランドのアイテムを買っても、コーディネートできなければ、即クローゼットの肥やしに。
そこそこのお値段だったし、あまり着ていないから傷んでいるわけでもないので、捨てるに捨てられない。かといって上手に着ることもできない。クローゼットの中がそんなお洋服でいっぱいになり、困っている先輩たちもたくさんいます。
ただお金を使って何かを発散したいだけのか?(それはそれでよし)
毎日着るための服を買いたいのか?
年に数回しか着ないけれど気分の上がる服がほしいのか?
一旦冷静になってみてください。
お金を使うのであれば、買ってうれしい、着て・使ってうれしいものを買いたいですよね。
よいお買い物ができますように。
左:シルクウールのふくれ織コート(ドリス・ヴァン・ノッテン)
2000年過ぎからアウターの主流といえばダウンコートもしくはプレーンでフラットな生地のものだったが、2013年秋冬コレクションごろからツイードやジャガードなど表情のある手の込んだ美しい織模様の生地が多数登場し、布好きとしてはわくわくしながらそれからの流れを追っていた。
そんな時に一目惚れしたとても美しいコート。
セールとはいえお値段が…1週間考えて購入した。
右上:サイドゴアブーツ(ピエール・アルディ)
プロパー価格もヒールも高いので売れ残っていたよう。ヒールは高いけれど、安定感があり歩きやすい。
右下:バイカラーパンプス(ピエール・アルディ)
気に入っていたライトブルーのパンプスが古くなったため、次のものを探してたときに見つけた。
ライトブルー×ベージュで履くととても美しい。
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情報提供元: michill (ミチル)