“料理家さんちのきちんとごはん” おうちクリスマスレシピ5品
2017-12-18 18:00:00
このレシピを試すのにかかる時間
- 5品で3時間(チキンのマリネ時間を含む)
前菜こそ華やかに演出!
前菜をいくつか用意すると、目にも華やかで期待が高まります。パーティー気分の盛り上げ役…実は前菜なのです。
今回は1人前ずつお皿に盛り付けましたが、人数が多いときは同じ種類ごとにお皿に並べるとより華やかな演出になります。マリネもパイもとっても簡単。ホタテのムニエルだけは手をかけて。たっぷり作ればメインディッシュにもなります。
キャロットソースはパーティーで星付フレンチレストランのシェフにも再現していただき、お褒めの言葉をいただいた自慢のソースです。
「くるくるおつまみパイ」
材料(6本分)
冷凍パイシート(9㎝×18㎝) 1枚
パルミジャーノレッジャーノ 適量
イタリアンパセリ 適量
塩・コショウ 適量
溶き卵 適量
打ち粉 適量
作り方
① 冷凍パイシートをまな板に置き約5分、包丁がやっと入る固さに解凍する。包丁で縦半分に切り、溶き卵を2枚の上の面にはけで塗る。
② 1枚の上にチーズを削り、塩・コショウ・イタリアンパセリを刻んだものをちらし、もう1枚をのせる。麺棒で縦に5㎝ほど伸ばし、包丁で6本に切る。
③ 2枚重ねたまま4~5回ねじり天板にのせ、表面に溶き卵を塗る。
④ 200℃に熱したガスオーブンで12分、きつね色になるまで焼く(電気オーブンの場合は220℃12分~)。網の上で冷ましたら完成。
保存
シリカゲルなどの乾燥剤を入れた密閉缶に入れて常温保存2日。
「カブと柿のサラダ」
材料(4人分)
カブ 小1個
柿 1/5個
プロセスチーズ 30g
ディル 適量
砂糖 小さじ1/3
塩 適量
赤ワインビネガー 大さじ3/4
オリーブオイル 大さじ1・2/3
ピンクペッパー 好みで適宜
作り方
① 蕪は1cm角に切り、塩少々をふって5分置き、キッチンペーパーで水けをふく。柿・プロセスチーズは1cm角に切る。ディルは飾り用を残して5㎜幅に刻む。
② ドレッシングを作る。ボウルに砂糖・塩・赤ワインビネガーを入れてよく混ぜる。オリーブオイルを加えて混ぜる。味を整える。
③ ②のドレッシングに①を加えて混ぜ合わせ、器に盛り付ける。飾り用のディル・ピンクペッパーを散らす。
ポイント
・素材のサイズをそろえると見た目と食感がよくなります。チーズは好みのものを。固さはあまり固いチーズではなく柿と同じくらいのものが向いています。
・作りたても美味しいのですが、1日おいてもまた美味しい。時間を置く場合、ディルの色が落ちるのでディルは盛り付け直前に混ぜるとよいでしょう。
「ホタテのムニエル ハニーキャロットソース」
材料(6個分)
ホタテ 刺身用 6個
強力粉(薄力粉でもよい) 大さじ2
塩・コショウ・バター 適量
☆ハニーキャロットソース
・人参 1/2本
・玉ねぎ 1/4個
はちみつ 30ml
バター 25g
酢 大さじ1
塩・コショウ・カイエンヌペッパー 適量
作り方
① ソースを作る。人参・玉ねぎは薄切りにする。鍋にバター・人参・玉ねぎ・はちみつを入れて塩少々をふり、蓋をして鍋を揺らして混ぜながら蒸し炒めにする。人参が押すとつぶれるくらい柔らかくなったらミキサーに移し、酢を加えてよく撹拌する。細かいザルで裏ごしをして食べる直前に温め、塩で味を整える。
② ホタテは塩・コショウをふり、両面に強力粉をまぶす。フラパンにバターを熱し、ホタテを両面強火で途中、フライパンのバターをスプーンでかけながら、色よく焼く。(焼きすぎると固くなるので注意する。)
③ 皿にソースを敷き、ホタテを上に盛り付ける。好みでカイエンヌペッパーをちらす。
スープで季節感を!「ラフランスのスープ」
材料(4人分)
玉ねぎ 150g
メークイン 250g
ラ・フランス 2/3個
水 300ml
塩 適量
油 適量
好みでミントの葉 8枚
作り方
① 玉ねぎ・メークインは薄切り。ラ・フランスは飾り用に少しを4ミリ角、残りはざく切りにする。
② 鍋に油を熱し玉ねぎを弱火で甘い香りになるまで炒める。メークインを加えて透明感が出るまで炒める。水を加えて強火にし、沸騰したら弱火で15分蓋をして加熱する。70℃以下に冷ましておく。
③ ②とラ・フランスをミキサーに入れてよく撹拌する。塩で味を整える。
④ 器に注ぎ、ミント、飾り用のラ・フランスをちらす。
メインはやっぱりチキン!「骨付きもも肉でローストチキン オレンジソース」
オレンジジュースを使ったマリネ液に漬けこんだチキンはお店の味。オーブン料理は見ておく手間がないのでパーティー料理の強い味方です。
材料(4人分)
骨付き鶏もも肉 4本
塩 小さじ2
☆マリネ液
Aオレンジジュース 180ml
Aトマトペースト 大さじ1.5
A醤油 大さじ1.5
Aコショウ 適量
Aにんにくスライス 1/2個分
☆ソース
ブランデー 大さじ4
バター 15g
塩・コショウ 適宜
作り方
① Aをビニール袋に入れて混ぜ合わせる。骨付き鶏もも肉は皮のない側から骨に沿って切込みを入れて塩を全体にもみ込み、Aのマリネ液に入れて2時間~1晩漬けこむ。(食べやすくするための切込みなので難しかったら省略してください)
② 骨付き鶏もも肉をビニール袋から取り出し皮目を上にして水気を切り、鉄板に並べる。200℃に温めたガスオーブン(電気オーブンの場合は210℃) に入れ15分焼いて上下を返し10分焼き、もう一度上下を返して5分焼く。
③ ②の漬け汁からにんにくをのぞいてフライパンに移し、ブランデーを加えて2/3量まで煮詰める。塩で味を整えバターを少しずつ加えてホイッパーでよく混ぜる
ポイント
・鶏肉をオレンジジュースで漬けこむことで風味がよくなり、肉質が柔らかくなります。
疲れないで効率よく作れる“タイムスケジュール”
同じメニューを作るなら手早く作れるようになるといいですね。
レシピを見ながら初めてのメニューを作るとどうしても時間がかかってしまうもの。初めにレシピをしっかり読んで全体の流れのイメージを持つと料理上手への近道に。
いつもは頭の中で組み立てているタイムスケジュールを公開します。3時間あれば作れるメニューですが、前日に仕込めるものは仕込んでおくと、当日は驚くほどスマートに、疲れ知らずです。
1日前(当日のみの場合は食事の3時間前に)
・鶏もも肉をマリネ液に漬けこんで冷蔵庫に入れておく。(焼く1時間前に冷蔵庫から出す)
・蕪と柿のマリネを作って冷蔵庫で冷やしておく。
・パイは焼くまでの工程は済ませておき、冷蔵庫に入れておく。
食事の2時間前から
① 玉ねぎはスープとキャロットソースの両方に使うので一緒に切っておく。そのまま人参・にんにくを切り、一度まな板を洗ってラ・フランス、ミントを切るとまな板を洗う回数が最小限で済みます。
② 小鍋の上に大きめのザルを置き、マリネ液ごと鶏肉を出して置いておく。自然とマリネ液が鍋に落ちていくので手間がかかりません。汁気が完全に落ちてからオーブン用の天板にクッキングシートを敷いて肉を移します。
③ ガス台にスープ用の鍋とキャロットソース用の鍋を置き、両方同時に炒める。
・ミキサーはキャロットソース・スープの2度使います。どちらからはじめてもOK。ミキサーにかけたら、もとの鍋にそれぞれ戻せば洗い物が少なくて済みます。
食事30分前
① パイを焼く。
② カブと柿のマリネを盛り付ける。
③ チキンのソース作り。完成したら冷めないよう蓋をしてオーブンの近くに置いておきましょう。
④ チキンをオーブンへ。パイの余熱があるのですぐに焼き始めることができます。
食事直前
① ホタテをフライパンで焼いている間にキャロットソース・ラフランスのスープの温め・仕上げをする。
② スープ・パイ・ホタテを盛り付ける。
③ チキンは前菜を食べている間に焼きあがります。
段取りを整理して書き出してみると作業工程はそんなに多くありませんね。
温かいものは温かいうちに。冷たいものは冷たいうちに。今年のクリスマスは手順よく仕上げて、お食事にお話に…パーティそのものを楽しんでください。
料理研究家Citronヨーコのおもてなし術。試していただけましたらうれしいです。
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情報提供元: michill (ミチル)