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cover interview 栗山千明

2018-08-31 07:00:00


Profile
1984年生まれ。1999年映画「死国」で女優デビュー。2003年公開のハリウッド映画「キル・ビルVol.1」に出演し注目を集める。代表作として「ATARU」、「図書館戦争」、「アルジャーノンに花束を」、舞台「ミッドナイト・イン・バリ~史上最悪の結婚前夜~」など数々のドラマ、舞台、映画に出演。現在は「婚外恋愛に似たもの」がdTVで配信中。7月からは「遺留捜査」第5シーズンが始まる。

最近は等身大の役を演じるのが楽しい。こうしたらどうかな? ってアイディアが湧いてくるんです

 上川隆也さん演じるちょっと風変わりな糸村刑事が、遺留品をもとに事件を解決に導く大人気ドラマシリーズ『遺留捜査』が7月に帰ってくる。もちろん糸村刑事とバディを組む女刑事、栗山さん演じる神崎莉緒も健在だ。
「一度やらせて頂いたシリーズにまた携われるのは素直に嬉しいです。受け入れてもらえたんだと前向きに受け取っています。今、2、3話目を撮影しているところなんですが、やっとペースが戻って来た感じですね。このシリーズは撮影のペースがとてもテキパキしていて早いんです。前のシーズンではそのリズムについて行くのが精一杯だったけど、今はやっと体になじんできました」

 第5シリーズ、演じる莉緒に何か変化はあるのだろうか?
「莉緒の絵に描いたようなマジメな性格は変わりません(笑)。ただちょっとずつですけど糸村刑事に対する見方が変わって来た気がします。前はただ変な人、好き勝手過ぎて手に負えない、何やってるの!?とイライラしてばかりだったのですが、少しずつ糸村刑事が遺留品から読み取る想いを語って行く姿を見て、彼の奔放さが許せる範囲になってきてる。もちろん“またどっか行っちゃった(怒)”って思いながらですけど(笑)。莉緒は仕事はとてもキビキビとクレバーにこなすのですが、感情はとても豊かな女性。悪いものに対して厳しく、弱いものに対して優しい子なんです。私もそうありたいな、と思いますが… あんなにできる子ではないですね」

 第5シリーズの見どころを伺うと。
「遺留捜査の魅力はただ事件を解決するのではなくて、キュンとしたり胸に残るストーリーがちゃんとあって。事件を解く痛快さと心が震えるような感動がヤミツキになるんだと思います。今回もその部分はしっかり残しつつ、新しいキャラクターも登場して、より刺激的な仕上がりになっていると思います」

衣装/ワンピース 39,000円 Arobe  03‐6228‐3470 ピアス 16,000円 PAS TIERRA 0120‐601‐162
ニット 56,000円 スカート 118,000円 共に、ELISABETTA FRANCHI 06‐6245‐3171

 最近は等身大のキャラクターを演じることの面白さを感じているという栗山さん。
「刑事や医者の役も面白いんですけど、やっぱりセリフが専門的で難しい。まずその世界を知ってからでないとできないので、フィルターが厚いというかなかなか共感するのが難しい。でも年齢だったり、性格が自分に近い役の方が素直に演じられるので、愛着が湧くじゃないですけど楽しめますね。こうしたらどうだろう? っていうアイディアも自然と湧くし、自分が演じている甲斐も感じますね」

 まさに今、栗山さんが等身大の女性を演じているドラマがdTVで配信されている。ドルヲタの5人の女性を描いた『婚外恋愛に似たもの』だ。栗山さん扮する桜井美佐代はテレビ局務めの夫を持つセレブ妻でありながら、セックスレスに悩む主婦。そんなときに出会ったアイドルグループ「スノーホワイツ」のみらきゅんにどハマりしてしまうというキャラクターを演じて話題になっている。

「私以外の4人もそれぞれ個性が豊かで、みんな見た目も収入も生活もバラバラ。ただ35歳という年齢と、ドルヲタという共通点だけで仲良くなって、オンナの世界にありがちなヒエラルキーを超えて友情を育みながら人生を見つめ直していくというストーリーなのですが、女性ならではの“あるある”があちこちに散りばめられているんです。暴露トークだったり嫌味を言い合うシーンもあるのですが、イヤな感じというよりむしろ痛快で。きっと見てくださっている女性たちはニヤニヤしながら“わかるわー!”って共感してくれていると思います」

 手作りうちわとペンライトを持ってコンサート会場ではしゃぐ姿に、クールビューティーな栗山さんの新たな一面を見た気がすると伝えると。
「私もアニメやマンガが好きなので、何かにハマる気持ちはわかるんですが、さすがにうちわやペンライトは初めて(笑)。最初は使い方もわからなかったのですが劇中のアイドルグループ「スノーホワイツ」のコンサートシーン撮影のときに、実際のファンの方たちに参加して頂いたんです。そのときにうちわは頭より高く上げちゃダメとか、ペンライトはどこでオンにするとか気さくに教えてくれて助かりました」

 何かのために頑張れる、元気をもらえる対象があるのは美佐代との共通点だと栗山さんは話す。
「私もこれが終わったら美味しいものを食べに行こう!旅行しよう!ってご褒美を決めて頑張るタイプ。だから劇中で美佐代がみらきゅんをながめてニヤけているときの顔は実際の私が美味しいものを目の前にしたときの顔なのかもしれません(笑)」

 最後に多忙な栗山さんに1週間のお休みが取れたら…?と伺うと。
「家にひきこもりたい!たまっているアニメとかマンガとか見て、思い切り不摂生します(笑)」

dTVオリジナルドラマ「婚外恋愛に似たもの」

©エイベックス通信放送

原作/宮木あや子(光文社文庫刊)
監督・演出/新城毅彦 脚本/西荻弓絵
出演/栗山千明、江口のりこ、平井理央、富山えり子/安達祐実
6月22 日(金)より(全8話/毎週1話更新)絶賛配信中!

PHOTO/Mizuaki Wakahara(D‐CORD MANAGEMENT LTD.)
STYLING/ume
HAIR&MAKE/Seiichi Okuhara(Suzuki office)
TEXT/Satoko Nemoto

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情報提供元: michill (ミチル)

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