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ペンタックスK-70の実力とは?防塵・防滴、ISO102400高感度で撮影範囲が広がった

2016-11-07 19:00:00

ペンタックスのコンパクトなデジタル一眼レフカメラ「K-70」は、エントリークラスながら防塵・防滴性能を持つカメラだ。今回はISO102400に対応するK-70の高感度性能と実写を紹介していく。

K-70のイメージセンサーは有効画素数約2424万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載する。この画素数でローパスフィルターレスは他社でも見られるが、最高ISO感度102400はイメージセンサーの大きい35mm判フルサイズイメージセンサーを搭載する機種以外ではなかなか見ない数字だ。

そこでまずはこのイメージセンサーのISO感度をチェックしてみたいと思う。元データはJPEGで、ノイズリダクションなどはカメラを初期化した直後の設定のままで行っている。

こちらはISO100で撮影した元データ。ノイズがなく、クリアで階調が綺麗に繋がっている。明るい場所でも扱いやすいISO100から始まり、ISO1600まではノイズが気にならない驚くべき高感度性能を持つ。

ISO3200は若干ノイズのざらつきが見られる。ISO6400はさらにノイズが増え、コントラストの低下が見られるが実用レベルだ。

ISO12800では解像感が落ち始めているが、APS-Cサイズのイメージセンサーとしては充分高画質だ。これまでのISO25600は保険として何か写っていれば良いレベルといった印象だったが、充分過ぎる程の解像感がある。

ISO51200からコントラスト低下や輝度ノイズが多く見られるようになってくる。ISO102400では抑えきれないカラーノイズと過度なノイズリダクションで解像感やコントラストが低下しているが、何が写っているかはしっかりと判別できる。

ISO12800までなら常用でき、どうしても手ブレが収まらないほど暗い場所での撮影でISO25600、ISO51200を使っておこうと思える高感度性能だ。

ローパスフィルターレスと撮像素子シフト方式の手ブレ補正機構「SR」のおかげで、望遠撮影時でも驚くべき解像感のある写真が撮れた。元の画像サイズでは窓に見えるブラインドの1枚1枚が判別できるほどしっかりと写っていた。

キットレンズながら「smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL[IF] DC WR」の実力は素晴らしい。細部の描写や光と影をしっかりと描き分けて、独特の空気感を写し込むことができた。

広角側も情報量が多く、風景撮影でも細かい部分まで写し出すことができる。K-70には上位機種と同じく、イメージセンサーを動かして撮影する「リアル・レゾリューション・システム」を搭載しているので、画素ごとの解像感が増した本格的な風景写真撮影を楽しむことができる。

コンパクトデジカメやミラーレス一眼と同じように、手を伸ばして行うライブビュー撮影もオートフォーカスが素早く合うのでお手軽撮影も楽しめる。

K-70は、お手軽に使えるコンパクトなデジタル一眼レフカメラだが、防塵・防滴、耐低温、ISO102400の高感度撮影、ケーブルレリーズ対応など上位機種に迫る高性能を持つ。コンパクトデジカメやスマートフォンからのステップアップにも長く使える実力を持っているのでオススメだ。

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情報提供元: クチコミ.jp

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