本当は怖いインターネット~フィッシング詐欺~スマホやPCで毎日使うからこそ!
2017-06-25 10:00:00
インターネットは、昔、ブロードバンド回線とパソコンがセットになっていないと利用することはできませんでした。ケータイによるネット接続もできましたが、ブラウザ性能が貧弱だったため、フルにネットを活用するというほどの環境ではありませんでした。
ところが、インターネットをパソコンと同じようにフル活用できるiPhoneやAndroidが一気に普及したおかげで、いまではネットを意識せずに当たり前に利用するようになりました。
かつては、ネットを利用する際に、リスクや注意しなければならないことは、パソコンを使う前に教え込まれたものですが、ネットを当たり前に使うようになった現在では、ネットの怖い部分を教えてもらうといった機会が失われつつあります。
しかし、インターネット利用がパソコンからスマートフォンに移行したといっても、ネットの脅威がなくなったわけではありません。いまでは、パソコンを持たずにスマートフォンやタブレットだけで自宅で、ネットを利用する人たちが多くなったため、たとえばパソコン向けの脅威を経験することがなくなったというだけの話なのです。
パソコンが社会に普及してから、長い時間が経過していますから、これまで悪意のある攻撃のターゲットは、当然のようにパソコンが中心でした。
しかし、スマートフォンやタブレットが一気に普及したことによって、現在はパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットも、ターゲットになってきています。
スマートフォンもパソコンも、関係なく被害を受けてしまう脅威のひとつに、フィッシング詐欺があります。
まるで釣りをするように被害者をだますフィッシング詐欺
フィッシング詐欺は、フィッシング(魚釣り)をするように被害者を釣り上げることから名前が付けられています。
たとえばルアーフィッシングは、疑似餌(ルアー)を使い、魚をおびき寄せ、ルアーをエサだと間違えて食いついた魚を釣り上げます。
これと同じように、被害者が、ホンモノと間違えるようなメールやホームページを使い、IDやパスワード、生年月日、住所、氏名、年齢、職業、電話番号、勤務先、クレジットカード情報などを盗み出します。
たとえば、インターネットバンキングからの緊急連絡を装うフィッシングメールを使って、あらかじめ作っておいたインターネットバンキングとそっくりのサイトに誘い込み、ネット取引用のIDとパスワード、そして4桁の暗証番号を入力させて情報を盗み出します。
攻撃者が用意しているのは、インターネットバンキングだけでなく、ドラクエXといった人気のオンラインゲーム、amazonや楽天といったネットショッピング、ヤフオクなどのオークションサイトまで、様々な偽のサイトが用意されています。
しかも、フィッシングメールは、スマートファンやタブレットにも届きますし、フィッシングサイトはパソコンからのアクセスだけでなく、スマートフォンやタブレットからもアクセスできるようになっています。
いつも使い慣れたサービスから、緊急事態だというメールが来て、慌ててメールに書かれているリンクから、ホームページにアクセスしたとしても、利用者は、そのホームページが本物か偽物かわからないのです。
フィッシング詐欺にあわないためには?
さて、フィッシング詐欺にあわないためには、どうすればいいのでしょうか?それには、いくつかの注意点があるので紹介しましょう。
・信用できる方法で公式サイトにアクセスし、サイト内のお知らせをチェックする ・メールの内容を隅々までチェックする(おかしな日本語であることが多い) ・メールに書かれたサイトのURLをチェックする(本当のURLかどうか) ・メールのリンクからサービスのサイトに飛ばない ・使ったことがないサービスからのメールは開かない、読まない
なお紹介した上記は、最低限必要な注意点です。これだけでも注意してネットを利用していれば、被害を受ける可能性がぐんと低くなります。
怖いからとサービスを解約するのは間違い
被害を受けてしまってからでは、元も子もありません。しかし、何から何まで疑って、せっかくの便利なサービスを解約してしまうのも間違いです。
今回紹介したネットで受ける被害とは、どういった注意点がるのか理解しておくことで、より安全にサービスを利用できるようになるでしょう。
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情報提供元: クチコミ.jp