高橋真麻・英樹も絶賛「都営バスで巡る地形テキストラリーGPS」が今熱い!知識ゼロでも楽しめたよ!
2020-01-22 13:53:01
大都会・東京!と言えば、ネオン街を代表する六本木や、若者の街と呼ばれて久しい渋谷を思い浮かべませんか?そんな日本を代表する歓楽街も、数百年前までは川や木々などの自然で囲まれていました。
そんな東京の変遷を、地形文字から知ることができるデジタルスタンプラリー「都営バスで巡る地形テキストラリーGPS」が1月14日から29日まで開催されているのです!やったー!
今回は、フリーアナウンサーの高橋真麻さんと父親で俳優の高橋英樹さん、日本の博物学者・図像学研究家である荒俣宏さんが、1月16日に行われたメディア向けのイベントに出演。さらには、実際にスタンプラリーを実際に体験してきたので、その模様をお届けします。
その前に「都営バスで巡る地形テキストラリーGPS」について説明しましょう。「都営バスで巡る地形テキストラリーGPS」とは、スマートフォンとバスを駆使して、さまざまなバス停で地域由来の江戸文字を収集するのが目的の企画です。文字を手に入れるごとに、建築家の藤森照信さんや荒俣さんの地域コラムが読めるようになっていたり、「川」「谷」「台地」「島」「海」「坂」「低」7つのカテゴリーを揃えると、江戸文字をあしらった伝統工芸品「地形文字手ぬぐい」が手に入ったりするキャンペーンにも応募できます。
東京都交通局総務部・お客様サービス課長の吉浦宏美さんは今回のイベントを実施した理由について「都営バスに普段乗らない方にも乗っていただく機会にしたい。オリンピックの開会式まで開催まで残り約100日。東京の町並みも変わっているので、その変化をテキストラリーと共に楽しんでほしい」と説明してくれました。
目的は分かったところで、今度は地域文字を集めると何が面白いの?という部分にも着目してみましょう。
荒俣宏さん曰く、江戸の下町はその昔、湿地帯だったそうです。海水が流れ込み葦などが生い茂る地域で、そこから現代の東京の町並みに至るまでは、大改造が施されているとのことでした。
では、実際にどこが変わったのか?大きなポイントとしては、高い場所と低い場所が多すぎると街が造れないという理由から、高低差を無くすように地形を均していったそうです。さらにもう一つ。湿地帯だった江戸の下町ですが、飲料水として利用できるような飲み水が当時はありませんでした。その対策として当時の池袋は、きれいな水を貯めて飲み水に利用できるよう池が形成されていたのですが、少量の雨量で氾濫することが悩みの種だったそうです。そんな理由から現在の駿河台にあった山は削られ、池袋にあった池も大きな川に流水して、数年から数十年の間に大工事。現在の東京へと少しずつ様変わりを遂げていきました。
ここでポイントとなるのが、池袋という名詞に含まれた「池」の文字です。前述したように、キレイな水を貯めておきたいが為に、多くの池が存在していた池袋。その名残が今でもあるために「池」の文字が地名として採用されているとのことでした。少しずつスタンプラリーとの関連性が見えてきましたね!
さらに荒俣さんは「山とか自然を見るには地形図が一番いい」と力説。地形図は、場所や距離感だけではなく、高低差まで見えてくるとのことです。こちらも説明した通り、山が多かった江戸を地形図を利用して見ることで、東京の高低差を透視できるようにまでなるとのこと。そういった理由から、地形図のようなスタンプラリー形式のマップが採用されているんですね。
そしてここからは、高橋親子が揃ってイベントに登場。高橋真麻さんは小学1年生の頃、都営バスに乗車する学校の宿題が出た際に母親と乗車したそうですが、それに父の高橋英樹さんが車で追っかけてきたなんてエピソードも披露してくれました。
また、高橋英樹さんと言えば、時代劇俳優としてもお馴染み。今も都内のさまざまな場所に行っては、その街並みを楽しんでいるそうです。特に面白いと話すのが石垣だそうで、高橋英樹さんは「私、石垣フェチだから」と豪語。そんな父親に対し娘の高橋真麻さんは「石垣の前で撮った写真を送ってくるのですが、何城かわからないんですよ」とツッコミ笑いを誘っていました。
さて、今回のスタンプラリーでは「江戸文字」がキーワードになってきます。江戸文字とは、荒俣さんによると「江戸時代は洒落ていたので、今でいうとフォントやアイコン。それを総称したものが江戸文字」とのことです。たしかにパッと見なんて書いてあるのか読めない・・・。
イベントでは「その江戸文字」を現代語翻訳するクイズが出題されました。高橋英樹さんは1問目を「台」と答え正解。高橋真麻さんは2問目を「間」と答えるも惜しくも不正解に。正解は「谷」とのことで、荒俣さんは「ハッピとか袢纏を作る時に、渋谷と書かないで、谷とだけ書いていたんです」と補足してくれました。
そして「都営バスで巡る地形テキストラリーGPS」では、この「江戸文字」を収集することが目的となります。まずは、同企画の指定のページにスマートフォンでアクセスし、GPS機能をオンに。バスに乗車し周辺区域をぐるっと一周する途中でスマートフォンを見ると、それぞれの停留所には地域由来の文字が表示されるので、それをタップします。すると「江戸文字」が手に入るので、これを集めつつ、コラムを読んで、街並みの背景を探り、プレゼントキャンペーンにレッツ応募!という企画です。
実際にバス乗車し、スマートフォンで該当ページにアクセスすると沢山の地形文字が表示されています。●が筆者の場所で、その周りに薄く灰色で表現されているものがタップできる範囲。ちなみに、間違った地形文字をタップすると「ここに地形文字はありません。」とキチンと説明してくれるので、初めての人でもすんなりとスタンプラリーを楽しめるようになっていました。
実際に「江」という文字をタップしてみると、「江」の「江戸文字」が手に入りました!そして「江」は谷にカテゴライズされる「江戸文字」なので、このへんは昔、谷だったのかな?なんてことが分かってしまうのです。
また都内全域の地形文字を見てみると、こんなに沢山の数が!ふと街並みを見ている内にタップし忘れた!なんてことになるので、スマートフォンと風景をバランスよく楽しむことが大切ですね。
イベントの最後では、高橋真麻さんが「都営バスは便利な交通手段で日常の一部だと思うんですけど、こういうスタンプラリーを使っていつもとは違う他の楽しみ方もしてほしい」と感想を口にしていました。筆者自身も全く知識がなかった地域文字ですが、こうしてスタンプラリーを楽しみながら、時代の背景が分かるのはお得感がありますね。これを機会に、ぜひみなさんも「都営バスで巡る地形テキストラリーGPS」に挑戦してみてはいかがでしょうか!
情報提供元: マガジンサミット