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9つの症状を要チェック。一人でできる「うつ病診断」

2016-10-07 21:30:47


執筆:Mocosuku編集部
原因はよくわからないけど、やる気がでない…。なんだかいつも疲れている気がする…。
そのように感じている方は意外と多いのかもしれません。また「もしかしたら、うつ病なの?」という疑問や不安を抱く場合もあるかもしれません。
うつ病であれば心療内科や精神科で適切な治療を受けるべきですが、なかなか踏ん切れないという人もいるかと思います。
そこで今回ここでは、うつ病かどうかを自分なりに判断するための基準を、ご一緒に見ていきたいと思います。

うつ病診断の9つの症状


現在のうつ病の診断は、主に米国精神医学会が定めた『精神疾患の分類と統計』(DSM-V)の内容に基づいています。これは客観的な症状から診断を行うよう作成された基準です。
DSM-Vにおけるうつ病の診断基準には、下記の9つの症状が示されています。特に、下記1または2を含んだ5つ以上の症状が2週間以上続く場合、うつ病の可能性が高くなります。
ただし、症状がアルコールや薬の乱用・他の身体的な病気によるや、近親者の死亡など悲しい出来事などによって誘発されたものは、うつ病とは区別します。

●うつ病の診断基準

      1. ほぼずっと気分が沈んでいる(抑うつ気分)

      2. ほぼずっと1日中何に対しても興味がわかず楽しめない(興味または喜びの喪失)

      3. 食欲の異常な低下(増加)が続く、体重が増減する(食欲の減退・増加・体重の増減)

      4. 寝つけない、夜間や早朝に目が覚める(睡眠障害)

      5. 動作や話し方が遅い。またはイライラし、落ち着きがない(精神運動機能の障害)

      6. 疲れを感じたり、気力がわかない(易疲労性、気力の減退)

      7. 自分に価値がない、または申し訳ないと感じる(強い罪責感)

      8. 仕事や家事に集中したり、決断することができない(思考力・集中力の低下)

      9. この世から消えてしまいたいと思うことがある(自殺念慮)


病気かどうか?:2つの目安


憂うつな気分になる、やる気が起きないなどの気持ちの落ち込みは誰にでも起こることであり、ただちにうつ病ということにはなりません。2〜3日もすれば、回復したり、気分転換できたりすることもあります。
またストレスによる抑うつ反応は、ストレスの原因(ストレッサー)が取り除かれると、抑うつ反応も消失します。
うつ病の場合は「憂うつな状態が1日中続く状態が、2週間以上」というのがひとつの目安です。
このような状況になると、何をやっても気分が晴れることがなくなります。そのため、著しい苦痛を感じ、仕事や家事などに支障をきたすようになります。
これが2つ目の目安です。
気分的な落ち込みや疲労感などが続き、日常生活や仕事・家事といった社会生活ができなくなってしまった場合は、うつ病の可能性があると言えます。

うつ病が疑われる時は医療機関へ


気分の落ち込みについて自覚がなく、不眠や頭痛などの症状を訴える人の中にもうつ病が隠れているケースが少なくありません。この場合も、日常生活に支障をきたすほどの「つらさ」があります。
精神的なものであれ肉体的なことであれ、「つらい」ことは身体からのSOSのサインです。
いずれの場合も、2〜3日経っても治まらないようなら、かかりつけ医、心療内科や精神科など、最寄りの医療機関に受診しましょう。
うつ病の治療には時間がかかります。早くて数か月、時には数年におよぶこともあります。
また、症状が重いほど時間がかかる傾向にあります。
しかし逆に、早期に治療を開始することができれば、それだけ回復への時間も短くて済みます。
診断の結果、うつ病ではなかったとしても、それはそれで喜ばしいことです。うつ病かもしれないと思ったら、早めに診察を受けることをお勧めします。

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情報提供元: mocosuku

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