多角的な視点で問題を解決。外井浩志代表弁護士の今後のテンカイとは?
2021-03-01 17:00:16
テンカイズα
この番組は、TBSラジオで放送中「テンカイズ」の番組内だけでは紹介しきれないアツイ人たちをYouTube限定で紹介して行く番組。様々な業界で活躍する人に迫ります。
今回のゲストは外井法律事務所 代表弁護士、外井浩志(とい ひろし)さんです。
Theme1:外井法律事務所とは?
宇賀:早速ですが、外井法律事務所はどんな事務所ですか?
外井代表:労働・労災関係を中心にやっております。
宇賀:お客様はどういう方が多いですか?
外井代表:企業の人事労務担当の方が多いのですが、使用者側、労働者側に限っているわけではなく両方受けております。
宇賀:以前はお仕事もされていたということですが。
代表:1年間だけ労働基準監督官をやっておりました。その関係で声をかけていただいたというのはあります。
宇賀:「労基」って言われているあそこですよね。
外井代表:当時は今みたいに残業代のことが問題になっているわけではなかったので、やっぱり労災事故が中心で、労災事故を防止しなくてはならないと。特に建設現場や町工場ですね。そういうところを廻って、監督と言うんですけれども、そこで安全面で問題がないかということをチェックして1日に1つか2つの工場を廻っていましたね。
Theme2:新人弁護士に求めるものとは?
宇賀:今お仕事をする上で大事にされていることはなんですか?
外井代表:できるだけ相談に親身になって話を聞くということを心掛けております。仕事だけでは面白くないじゃないですか。プラスアルファの話題を考えて行かなきゃいけないなと思っています。
宇賀:新人さんをみていて危ないな、と思ったりすることもありますか?
外井代表:ありますけど、色々な人がおりまして、依頼者と私がいないところで会話ができるかどうか、これは非常に重要なんですよ。依頼者は沈黙のままずっといるわけにいかないんですよ。そこはきちっと対応してもらわなければいけない。それは一つの能力だと思います。それから、一人でやりたがる人がやや多いかなという感じはしますね。やはりチームワークでやってもらわないと困るのですが、一人でやりたがる人が多いような気がします。
宇賀:やっぱり若くてやる気も自信もあるからなんでしょうかね。
Theme3:多角的視野での問題解決
宇賀:育て方というか、お仕事の伝え方というのはどうされていらっしゃいますか?
外井代表:私の場合はとにかく入って2年くらいは横に座らせるんですよね。特別な専門教育をするわけではなくて、横についてもらって必要なものは自分で勉強してもらうということが多いと思いますね。事件でも相談でも複数の目で見る。多くの目で見ると2つの目でみるよりは色々なことが見えてくると思うんです。そうすると意見が違って当たり前と一方的にならずに総合的な判断ができるんじゃないかなと思って。一人より二人、二人より三人の目で見るほうが確実性というか、いい方向に解決できるのではないかと思います。
Theme4:外井浩志×テンカイズ
宇賀:外井さんの今後の展開はなんですか?
外井代表:実務をやると同時に自分の意見とかPRをしていければいいかなと思いまして、前に入った事務所も私の師匠ですけれども、師匠は結構本を書いていますのでそういうふうになりたいなと思って本はできるだけ書き続けたいなと思います。売れる本ではありませんのでね。
宇賀:様々な分野で活躍する企業や人を徹底分析するテンカイズαいかがでしたでしょうか。本日のゲストは労務・労災問題のスペシャリスト 外井浩志さんでした。
テンカイズ
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外井法律事務所
URL:http://toi-law.com/
代表弁護士:外井浩志
経歴:労働省東京労働基準局、安西法律事務所勤務を経て
平成18年に外井(TOI)法律事務所開設。
平成22年度東京第一弁護士会副会長選任。
著書:Q&A精神疾患をめぐる労務管理(新日本法規)ほか約60冊。
情報提供元: マガジンサミット