精密プレス部品の試作品を作る「クロダ精機株式会社」代表・佐々木俊一氏が語る“ものづくり大国日本”を復活させる方法とは
2021-03-10 09:00:18
テンカイズα。この番組は、TBSラジオで放送中「テンカイズ」の番組内だけでは紹介しきれないアツイ人たちをYouTube限定で紹介して行く番組。様々な業界で活躍する人に迫ります。
今回のゲストは精密プレス部品の試作品を専門に扱う「クロダ精機株式会社」代表取締役社長・佐々木俊一さんです。
クロダ精機とは?
宇賀なつみアナウンサー(以下、宇賀)「早速ですが、クロダ精機さんはどのようなことを行っている会社なんですか?」
佐々木俊一さん(以下、佐々木)「主に自動車関係の精密プレス部品の試作品を専門に作っている会社になります。」
宇賀「どんな試作品を作っていらっしゃるんですか?」
佐々木「ジャンルは様々なんですけど、いま電気自動車とかがどんどん出てきていますが、電気自動車はバッテリーを積んでモーターで走る車ですので、そこをつなぐ部品なんかを作っています。」
宇賀「かなり精密なものを扱うという事で、その点で気を付けていらっしゃることとか、必要とされるものって何でしょうか?
佐々木「本当に非常に細かいものを作っていますので、やはり目が良くないと難しいんです。若い技術者に頑張ってもらっています。」
宇賀「コミュニケーションの取り方とか、育成の仕方で難しいと感じたりする部分はありますか?」
佐々木「毎日違うことをやる仕事なので、コミュニケーションはすごく大事なのですが、どこまでいってもコミュニケーションというのは課題が残るので、これからも課題として頑張っていきたいと思います。」
ものづくり大国日本の現状
宇賀「昔はものづくり大国日本と言われていた時代もありましたけれども、今の状況はどのようにご覧になっていますか?」
佐々木「今日本から新しいものが発信されなくなってきておりますけども、なかなか厳しいとは思いますが、我々のような中小企業の元気な会社もたくさんありますので、まだまだものづくりは日本の宝だと思っています。」
宇賀「全体的に見て何が問題、課題になっていると思いますか?」
佐々木「かつてものづくり大国と言われていたころには、技術屋さんの情熱というものが凄かったんだと思うんですけど、今は守りに入ってしまっているというか、挑戦するというところでは昔ほどではないと思いますので、失敗することを恐れずどんどん挑戦していく事が大切かなと思います。」
宇賀「今は守りに入っていると。そう感じる時はありますか?」
佐々木「『これくらいできればいいや』っていうところがあるのではないかと思います。ある程度やれば合格っていう事になってしまうので、やはりできない所に挑戦していくというところがまだまだ足りないかなと思います。」
ものづくりの「感性」
宇賀「今後、ものづくり大国日本を復活させるにはどんなことが必要になってくるか、どういう意識を持っていったらいいと思いますか?」
佐々木「ものづくりを楽しむというところがまず大事かなと思います。自分自身が楽しんで、お客さんがどんなものを欲しいかっていう事を常に考えることで、新しいものができてくるんじゃないかなと思います。」
宇賀「なるほど、それはどうすればできますかね?」
佐々木「普段から『感性』を磨くといいますか、仕事の時だけでなくいろんな事を普段から考えておくことクセをつけておくことが大事かなと思います。」
宇賀「『感性』を磨くというのは具体的にどういったことをされているんですか?」
佐々木「例えば、お店に行ったらどんな新商品が出ているか、という事を常にチェックしたりすることかなと思います。」
宇賀「常にアンテナを張っておくという事ですかね。」
佐々木「そうですね。」
佐々木俊一×テンカイズ
宇賀「では最後に佐々木さんの今後の展開を教えてください。」
佐々木「私たちの会社は日本一の試作屋さんを目指しています。もちろん規模で日本一というわけではありませんけども、お客さんであったり、働いている社員さん、それから地域の皆さんが、日本でここにしかないオンリーワンの存在になれるように頑張っていきたいと思います。」
宇賀「ありがとうございました。」
テンカイズ
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クロダ精機株式会社
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クロダ精機株式会社は、「御社の試作工場」をキャッチフレーズとした精密プレス部品の試作専門企業。豊富な材料在庫と、年間350日稼動の「コンビニ工場」をコンセプトに、多くの技能士による確かな技術で短納期を実現しています。
情報提供元: マガジンサミット