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ここが違う、「やせる人」と「やせない人」

2016-11-03 21:30:30


執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)・山本 ともよ(管理栄養士)
消費カロリーが摂取カロリーを上回ればやせます。
反対に摂取カロリーが消費カロリーを上回れば太ります。
これは誰にでも当てはまることです。そうは言っても理屈通りになかなか上手くはいかないもの。
ダイエットに成功して痩せる人と、ダイエットを繰り返してもリバウンドする人、その違いはどこにあるのでしょうか?

そもそも「ダイエットが成功する」とは


たとえば、1週間絶食して5kg痩せたけど栄養は不足した状態。
これはダイエット成功と言えるのでしょうか。
また、その後食事を元に戻したら一気にリバウンドしたらどうでしょう。
結婚式で「ウェディングドレスを綺麗に着たい」などの特別な状況であれば、一時的なダイエットでも成功と言えるかもしれません。しかし大事なのは、やせた身体を維持すること。
「ダイエットの成功」は、言い換えれば「リバウンドしないダイエット」。リバウンドする人や、それを繰り返す人は「やせない人」なのです。

どうしてリバウンドするの?


ダイエットをしてリバウンドが起きるファーストステップは、「身体の防衛反応」です。
急激な身体の変化が起こると、身体のなかで元に戻ろうとする働きが作用します。そのままダイエットを続けていると、体重が減らない、いわゆる「停滞期」に入ります。
このときに“どのような心理が働くのか”でリバウンドするか、維持するか、つまり「やせる人」になるか「やせない人」になるかが変わるのです。

「やせない人」の心理


いつでも痩せられると思い込む


ダイエットにリバウンドした人は、減量に一時的に成功したことから「いつでもダイエットをすればやせる」という自己過信の心理が働きます。
何かに成功したという成功体験は、自身と実力をつけるうえで大切なものです。しかし、それを過信してしまうことは非常に危険です。
「太っても、いつでもやせられる」と考える人の多くは、再びダイエットをしようとはせず、そのまま体重増加の一途をたどってしまう場合が多いのです。

やせられないと思い込む


ダイエットとリバウンドを何度も繰り返すことで、やせた状態を維持できるという自己効力感が得られない場合もあります。
こうなると「自分はやせた状態をキープできない」と学習してしまうのです。
ここで問題なのは“やせることができるのに、やせられないと思い込み自分を変えなくなってしまう”こと。
こうなってしまうと、ダイエットをしても結果が出る前に途中で投げ出してしまいます。

ダイエットすることを目標にしてみる


ダイエットをしているときに停滞期がくるのは、飢餓状態に対する身体の防衛反応です。
「やせる人」になるためには、これを理解して体重が減らないことに対して過信や落胆をせずに生活を継続させることが大切です。
すると身体はダイエットした状態を本来の身体だと認識し、維持することができます。
ダイエットを継続することが難しければ、そのダイエット法自体を考え直しましょう。
例えばドウェックという心理学者は、立てた目標を2つの側面で分けることにしました。
学習や努力自体を目標とした「学習目標」と、結果を出して他者に認められることを目標とする「遂行目標」です。そこでは「学習目標」を設定することで、つねに継続して努力を続けられると述べています。
これをダイエットに置き換えて考えると、ダイエットでやせた身体を維持するためには「何キロやせよう」という「遂行目標」よりも、ダイエットをすること自体を目標(学習目標)とすることが大切なのだ、ということです。
身体に負担のない、一番効果的なダイエット成功法は、楽しみながら無理なく続けること。
そういった「やせる生活習慣」を身につけることが美しい身体への一番の近道です。
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中

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情報提供元: mocosuku

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