家PC、サブPCの決定版!積み木感覚で機能拡張ができるコンパクトPC「Revo Build」
2016-11-13 19:00:00
日本エイサーのコンパクトなデスクトップパソコン「Revo Build M1601-N12N」(以下、Revo Build)は、上面に専用の拡張端子をもつユニークなPCだ。 価格も安く、サブPCに最適なRevo BuildはどんなPCなのかをチェックしていこう。
Revo Buildは大手量販店において2万円台後半で購入可能なデスクトップPCだ。 この価格帯にはテレビのHDMIコネクタに直接接続する「スティックPC」も購入できるが、別途キーボードやマウスが必要となる。 一方、Revo Buildは、この価格でキーボードとマウスが付属するためスティックPCよりもお買い得と言える。
また、CPUでも、スティックPCがインテルの「Atom」シリーズを採用しているのにたいして、Revo Buildは「Celeron J3060」を採用しているため、若干だがパフォーマンスにも期待できる。
Revo BuildのサイズはCDケースに近く、幅・奥行きともに135mm、高さは56mm。背面のACアダプターやキーボード、マウスを接続するためのケーブルスペースがあれば、デスクトップPCを設置することができる。
背面にはHDMI、DisplayPort、USB 3.0×2、有線LANポートがあり、拡張製や有線による安定した通信を可能としている。動画や音楽配信などを楽しむ上で、PC自体のパフォーマンスが低くても有線LANによる安定した接続なら途切れることなく視聴可能だ。
側面には、オーディオ出力端子とUSB 3.0端子、そしてSDカードスロットがある。内蔵ストレージは32GBのeMMCであるため、SDカードをデータ保存用に使用するという使い方も可能だ。また、USB 3.0の高速転送を活かして外付けのHDDやSSDを利用するのも良いだろう。
内蔵ストレージの速度はシーケンシャルリードで138.9MB/s、シーケンシャルライトで79.90MB/sの速度が出る。 ジャンルは異なるが、タブレット型2in1 PCであるマイクロソフト「Surface 3」はシーケンシャルライトが30MB/s台であるため、Revo Buildのほうがストレージへのアクセスを伴う処理が速い。
本体底面のカバーを外すと、DDR3L SDRAMのSIMスロットに空きがある。標準で2GBのものが搭載されているが、2GBのRAMを追加して4GBに拡張可能だ。最大RAM容量は8GB。OSはWindows 10 64bit版であるため4GB以上のRAMがあれば、さらに快適に動作する。まずは4GBにして置きたいところ。
気になるパフォーマンスだが、Windowsエクスペリエンス インデックスでは、プロセッサ「5.2」、メモリ「5.5」、グラフィックス「3.6」、プライマリ ハードディスク「6.8」となった。
3Dグラフィックスを使ったゲームや動画のエンコードには向かないが、ブラウザやSNS、チャットアプリなどの利用や、YouTubeや動画配信、音楽配信を楽しむには充分な性能をもつ。
文書作成やブログ記事の更新などにも利用可能だ。また、SDカードの写真をストアアプリなどで編集して共有すると言った使い方も便利だろう。消費電力が65wとノートPC並みであるため、長時間の利用でもエコなところも良い。
最後に、Revo Buildの「Build」の部分について紹介しておこう。上面のカバーを外すと、専用の端子があらわれここに対応する拡張モジュールを重ね置きすることで機能を拡張できる。拡張モジュールはマグネットで固定される仕組みだ。
現在販売されている拡張モジュールは1TBのハードディスク「ポータブルハードドライブ 1TB Revo M1601」、スピーカーとなる「オーディオブロック Revo M1601」、Qi規格のワイヤレスチャージャーユニット「ワイヤレスパワーバンク Revo M1601」がある。
ワイヤレスパワーバンクはQiの充電台として利用できるほか、取り外してUSBケーブルを使ってスマホを充電できる11960 mAhのモバイルバッテリーとして利用可能だ。
Revo Buildは、リビングのTVを本格的なネットブラウザにすることが可能なデスクトップPCだ。パフォーマンスは高くはないものの、価格が安く省電力・省スペースであるため、PCをコントローラーとするようなホームセキュリティなど、IoTデバイス的な使い方に応用するのも良いだろう。
情報提供元: クチコミ.jp