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秋の肌対策にオススメの植物オイルをご紹介

2016-11-14 21:30:09


執筆:磯部 尚美(JAMHA認定ハーバルセラピスト)
風が冷たく感じられる季節になりました。
空気の乾燥が進むと、お肌のカサつきで悩む人は多いはず。まさに枯れ肌……その状態は夏とはまるで違います。
とはいえ、今の状態は夏に受けた紫外線のダメージの影響もあります。
紫外線はシミだけでなく、カサつきやくすみ、シワ、たるみの原因にもなるので、秋冬の乾燥とダブルパンチで、悪化してしまうのは避けたいもの。
お肌の水分蒸発を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか? 
今回は乾燥対策のコツや、おすすめの植物オイルなどについてご紹介していきましょう。

皮脂膜は皮膚のガードマン


私たちの皮膚の表面は、汗腺や皮脂腺から分泌される皮脂膜で覆われ保護されています。
弱酸性の皮脂膜は皮膚の水分蒸発を防ぎ、細菌感染からも守ってくれる優れた天然のクリームなのです。
また角質層では、天然保湿成分(NMF)や細胞間脂質(セラミド)が水分をはさみこみ、お肌の潤いをキープしています。
皮脂膜がうまく機能していないと角質層の水分蒸発も招いてしまうため、さらにカサカサに。
生まれつき備わった皮膚の防御システムともいえる皮脂膜。洗いすぎや刺激の強い洗顔料によっても、この皮膚のバリアを壊してしまう可能性があるので注意したいですね。

天然クリームは年齢とともに少なくなる?


皮脂の分泌は加齢とともに少なくなるので、天然クリームの皮脂膜も減少してしまいます。
さらに男性と女性とでは、女性の方が皮脂の分泌量が多少ないといわれています。
女性の肌の方が水分蒸発を招きやすく、シワができやすいのです。とくに秋から冬にかけては、皮脂や汗の分泌が少なくなり、最も皮脂膜が不足しがちで乾燥しやすい状態です。
だからといって洗わなければいいということはありません。
皮脂のお手入れをせずにいれば酸化や変質を招き、お肌にとってマイナスです。ターンオーバーで剥がれる古い角質は、キレイに取り除いてからお手入れをしましょう。
洗顔で毛穴や角質層の汚れを洗い流したら、化粧水でまずはたっぷりと補水し、補った水分の蒸発を防ぐためにオイルや乳液、クリームなどで蓋をして潤いを閉じ込めましょう。

潤いキープ、まずカラダの内側から


皮脂膜を構成する成分には、体内では作ることのできない必須脂肪酸が含まれています。近頃メディアで話題になっている「α-リノレン酸」もそのひとつです。クルミや亜麻仁油、えごま油などに多く含まれています。
α-リノレン酸はコラーゲンの生成を助け、内側からお肌にハリと潤いを与え、シワを予防して美肌へ導いてくれます。
秋冬のお肌のためにも、積極的に食事に取り入れたい脂肪酸ですね。

乾燥しがちなお肌や加齢肌にアルガンオイル


モロッコ南西部に生息する、強い生命力を持つアルガンツリー。その種子からほんの少ししか採油できない黄金色のアルガンオイルは『モロッコの宝石』とも呼ばれ、希少なオイルとして古くから使われてきました。
すうっと自然にお肌になじむこのアルガンオイルは、肌に浸透したのちに細胞間脂質(セラミド)と混ざり合い、表皮の水分を保って乾燥を防ぎます。抗酸化作用の強い天然ビタミンEも多く含み、皮脂の酸化も防いでくれるので秋冬のお肌の手入れに最適です。
希少なオイルなのでお値段は高めですが、1回の使用は2、3滴です。
化粧水などで水分を補った後、うすく馴染ませればOK。普段使っている基礎化粧品に加えて使えます。
少し贅沢ですが、ボディの乾燥予防に「バスオイル」として、浴槽に少量のアルガンオイルを加えてもよいでしょう。

いかがでしたでしょうか。 
今シーズンはカラダの内側と外側から早めのケアをして、乾燥知らずの美肌を目指してみましょう。
※お肌に合わない場合は使用を中止してください。
※使用前にパッチテストを行うことをおすすめいたします。
<注意事項>
植物オイルを利用した美容法や療法は医療のかわりではなく、美容と健康の増進や予防に役立てるものです。既存病歴のある方、お薬を服用されている方の使用につきましては医師の指示にしたがってください。体調や体質、利用方法によっては健康を損ねる場合もあります。それぞれの注意事項や使い方をよく確認したうえ、自己責任で使用するようにしてください。
<執筆者プロフィール>
磯部 尚美(いそべ・なおみ)
東京都生まれ。JAMHA認定ハーバルセラピスト。JATA認定ハーブティーソムリエ、ハーブセラピスト。日本園芸協会認定ハーブコーディネーター。植物療法を生活に取り入れ、その薬理作用を実感してハーブを学ぶ。現在三人の男児を育児中。美容や健康維持のためのハーブ療法について研究。優しく寄り添ってくれる植物との共生を感じながら「植物の癒しの力で美しく健康に」をコンセプトにしている。

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情報提供元: mocosuku

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