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慢性的な腰痛には「腰痛日記」がオススメ

2016-11-25 21:30:00


執筆:Mocosuku編集部
監修:樋口 二三男(医学博士・整形外科医・とらうべ顧問産業医)
慢性的な腰痛はつらいですよね。
いつも何となく腰が痛い、繰り返し腰痛を起こす⋯⋯。慢性的な腰痛に苦しむ人は年々増え続けていますが、千葉大学で整形外科学を研究している高橋和久医師によれば、腰痛の80%以上は何が原因なのか特定できないそうです。
原因不明のまま、腰痛と長年つき合っている人にお勧めしたいのが「腰痛日記」をつけること。
日記をひもとくことで、、自分の腰痛の原因を発見できるかもしれないのです。
つけ方はとてもシンプルなので、三日坊主を自称する人も、ぜひトライしてみてください。
それでは早速、腰痛日記の書き方をご一緒に見ていきましょう。

痛みを感じた時にメモを取るだけ


「日記」と言っても自分さえわかればいいので、文章力は必要ありません。痛みを感じた時にメモを取るだけでOK。ポイントは以下の3つです。

○月○日 どんな時(何をしていたら)腰痛を感じたか


痛みを感じた時刻と続いた時間、どのような痛みだったか


腰痛が起きる前の気持ち、起きている時の気持ち


これらを記録に残しておくと、自分の腰痛の傾向や特徴が見えてきます。
例えば、仕事をしている時に頻発し、そうでない時ではたまにしか起きない。あるいは、会議などで緊張して長時間座っていると痛みが強くなる、という人もいるかもしれません。
また、痛みがひどい際に湿布薬などを利用した場合は、どにような薬をどういう風に使ったかも記録しておくといいでしょう。

日記には「吐き出し効果」も


腰痛の傾向が見えてきたら、次は対策を考えてみましょう。
自宅のイスでは問題ないのに、オフィスのイスに座ると不快感があって腰痛が出るという場合は、イスを交換してもらってみてください。
イライラした時に腰痛が起こる場合は、ストレスが関係しているかもしれません。過剰なストレスによって脳が誤作動を起こし、普段ならば感じない小さな刺激も痛みとして感じてしまうのです。
さらに文章を書くことは自分の心情を吐き出す効果もあるので、ストレスにも冷静に対処できるようになり、痛みが和らぐ可能性があります。

ストレスが原因の腰痛に効く「認知行動療法」


メンタルが原因の腰痛の場合、心療内科でも行っている「認知行動療法」の考え方を取り入れて記録することをお勧めします。
認知行動療法とは、普段気づいていない自分の考え方の癖やゆがみを知ることで自分を客観視し、考え方や行動を修正していくもの。
これによって不安が軽減され、ストレスが取り除かれていきます。本来はドクターと一緒に行うものですが、腰痛日記ではあえて腰痛時に自分の「考えたこと」を中心に書いていきます。
自分の記録をたどっていくと、例えば「考え方がネガティブになる→腰痛」といったパターンに気づくでしょう。
そういう場合はものごとをポジティブにとらえるように考え方を変えていくことで、腰痛が解消される可能性があります。
「日記をつけて3か月経ったのに腰痛が改善されない」という場合は、日記を持って心療内科を受診することをお勧めします。
自分の症状を詳しく話すことができますし、カウンセリングを受けてみると医師と話をしたことで気持ちが楽になり、腰の痛みが軽くなることもあります。
腰痛がつらくて大変だ、という方はぜひ一度この「腰痛日記」を試してみてくださいね。

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情報提供元: mocosuku

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