クライアントとともに歩み、事業を成長させていく。田中将太郎公認会計士・税理士事務所代表・田中将太郎氏が自らの覚悟を語る
2021-12-14 18:00:24
人生にはいくつかの岐路があり、そのたびに人は何かを得たり、何かを捨てたりする。そこには決断があり、「覚悟」がある。
番組「覚悟の瞬間(とき)」では、経済界、スポーツ界、文学界など、様々な大人の生き様に焦点をあてていき、視聴者の方々に、知恵、成功へのカギ、生きていく上でのヒントになるようなメッセージを届けます。今回、その「覚悟の瞬間」に田中将太郎公認会計士・税理士事務所代表・田中将太郎さんが登場しました。
【株式会社田中国際会計事務所(田中将太郎公認会計士・税理士事務所)】
コーポレートサイト:https://shotaro-tanaka.com/
代表:田中将太郎
北海道旭川市出身。旭川東高等学校を経て、慶応義塾大学経済学部、シカゴ大学経営大学院で経済、ファイナンス、経営戦略を学ぶ。公認会計士として国際監査や国際会計基準(IFRS)導入アドバイザリーに従事した後、経営戦略コンサルタントとし金融、消費財、自動車、飲食、教育などの 幅広い業界の企業に対して経営戦略やマーケティング、M&Aの支援を実施。
北海道札幌市および東京都に田中将太郎公認会計士・税理士事務所を設立。税務申告、財務諸表監査、記帳代行業務に加え、スタートアップ・ベンチャー向けの創業支援や上場準備、資金調達も支援。世界各国での強いネットワークを活用した海外進出支援の強みも持つ。
田中将太郎さんインタビュー
公認会計士を目指すきっかけ
私の父も祖父も経営者だったので、小さい頃から経営に漠然と興味を持っていました。経営をしていく際の良い面も大変な面も両方見てきました。経営を行っていく上で、難しい局面を打破し、新たな事業を展開していくためには、経営戦略を立案するだけでなく、資金調達を行い、適切な投資を行っていくことが、とても重要であることに気がつきました。そして、そのような経営を行うには、数字をしっかりと読み込み理解をすることが、経営の根幹であると自分なりに考え、まずは公認会計士という資格を取得しようと考えました。公認会計士資格を取得した後に、財務諸表監査や国際会計基準導入のアドバイザーを経験し、経営戦略コンサルタントとしても様々な企業の戦略策定やマーケティング支援に関わりました。海外ビジネススクールでも、経営学、会計学、ファイナンスを学術的な観点から徹底的に考察し、今では、昔と比べて、経営、税務、会計、ファイナンスなどの様々な観点から経営の数字を見ることができるようになったと思います。そして、今考えてみても、公認会計士として会計の知識は、私が数字を見る際の基盤になっていると改めて感じます。
現在の仕事への想い
私たちは、会計データを活用してクライアントの目標の標の実現をサポートしていくことを最大の使命としています。会計データは「会社経営のための地図であり、進む方向をしめすためのコンパス」だと考えています。会計データを活用することで、経営管理や企業価値算定を行い、有利に資金調達を行うための「財務会計」を作り上げることができます。多くの中小企業が税理士事務所を雇って、税金を払うための「税務会計」だけにフォーカスしているのは、非常に勿体ないと思います。
中長期的にどのように事業を展開していくか、を考える上では、「税務会計」だけでなく「財務会計」を作成することが重要です。「財務会計」に基づき事業戦略が正しかったかを判断し、今後の経営管理に役立てていけるようになると、経営者としてまた新しい世界が見えてくると思います。財務会計を作り、それを解釈していくプロセスを一緒に共有していくことで、クライアントの事業成長へと繋がっていくと思っています。
田中将太郎さんにとっての覚悟とは
もともと私はサラリーマンとして会社に所属しており、毎月安定して給料も入ってきていました。家もあり、仕事も好きでしたし、満足できる環境がありました。しかし、その生活の中に何か物足りなさがあり、もっと何かにチャレンジしたいと思う瞬間がありました。その時に、家具や家電、その他の持ち物すべてを捨て、1つのバックパックだけを持って、約1年間、世界中を旅しました。その時が、覚悟の瞬間だったと思います。様々な国の人たちと出会い、多種多様な文化や価値観に触れたことで、自分がいつの間にか既存の価値観や習慣、慣習、固定概念にとらわれ、窮屈に生きていたことに気がつきました。
「これまで、自分はなんて些細なことに捉われていたんだろう」と痛感させられました。この経験を経て、自分の価値観が大きく変わり、常に新しいことに挑戦しようとするマインドを持てるようになったと思います。
カッコイイ大人とは
人の意見に耳を傾け、自分の行動を変えられる人間だと思います。仕事柄、様々な経営者に会う機会があります。決断力があり、部下にもすごく慕われている、そういう経営者の方々は、とても高い好奇心を持って人の話を聞きます。そして、人から多くのことを吸収し、自分の行動を向上させます。自分が良いと思うことに対しては、年齢とか、どういうキャリアの人の意見だとかは一切関係なく、素直に良いねと言えることが重要だと感じさせられます。他人の意見を素直に聞ける大人はカッコイイと思います。
今後のビジョン
情熱をもった経営者を成功へと導くコンパスのような役割を担っていきたいと考えています。
新しいビジネスを始めていくにあたり、なかなか何をやって良いか分からないということもあると思います。「自分はこれが良いと思うけど世の中に認められるか分からない。」、あるいは「ビジネスになるのか分からない。」、そのような悩みを解決できる人は正直たくさんいます。それよりも、そういうことをしたいという強い気持ちを持ちそれを実際のビジネスとして立ち上げる熱意を持っている人の方が少ないと感じています。そういう強い熱意を持った人を手助けすることで、より多くのビジネスが立ち上がっていくと信じています。経済が伸びていくためには、新しい企業が出てきて新しい商品やサービスを提供していくということが必要不可欠です。特に地方の経済衰退には新しいビジネスが立ち上がってきていないという背景があります。
我々は、新しいことにチャレンジする情熱を持った企業に対して、どのようにすれば成長していけるかを示すコンパスのような存在になっていきたいと考えています。我々のそういった取り組みが日本の経済を盛り上げていく一助になっていくと信じています。
未来を担う若者に伝えたいこと
私が大切にしているのは、数字が読めること、コミュニケーションが取れること、そしてなにより重要だと考えていることは、行動すること。常にその言葉を心がけていますし、行動しなかったことで後悔することのほうが多いように思います。思い立ったら行動してみてください。一緒に頑張っていきましょう。
情報提供元: マガジンサミット