α7R IIの脅威の高画素4240万画素センサーは本物か?実写で解像感や高感度をチェック
2016-12-02 19:00:00
ソニーのミラーレス一眼カメラ「α7R II」は、有効画素数約4240万画素の裏面照射型35mm判フルサイズイメージセンサーを搭載する、プロ及びハイアマチュアをターゲットにした本格派のカメラだ。
レビュー3回目は、有効画素数約4240万画素の裏面照射型イメージセンサーをチェックしていこう。
α7R IIのボディには、35mm判フルサイズのイメージセンサーがソニーE-mountギリギリに収まっている。有効画素数約4240万画素のイメージセンサーは高画質な静止画と動画撮影を得意とする。
今回撮影に使用したレンズは高画質なズームレンズ「Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS(SEL2470Z)」。ズーム全域F4通しの扱いやすいズームレンズだ。 流石にフルサイズイメージセンサーに対応するため、大きく、やや重いレンズではあるが、高画質を得るためなら喜んで使いたくなる高性能な一本である。
ブレがすぐに目立ってしまう4240万画素の本機だが、レンズに搭載された光学式手ブレ補正とボディ内手ブレ補正が効いており、画素数を気にすることなく気軽に撮影することができた。
すぐ次の撮影ができるほどのレスポンスの良さもあって、「本当に4240万画素なの?」と思えるほど快適だ。 目に飛び込んできた鮮やかな緑と深い赤色が綺麗に再現されていた。
窓ガラスに写り込んだビルの細かい部分までしっかりと描写されている。良く見ると窓ガラスの奥に見えるビルの内装までもわかる。
広角レンズで風景を切り取ると、どうしても小さくまとまってしまい、大きさや広がりを感じないことが多いが、ディスプレイには4240万画素のダイナミックな風景が広がる。 これなら大きなサイズにプリントして楽しみたいと思える。
露出補正ダイヤルを回し、モニターでイメージに近い設定を見つけて撮影。等倍に拡大すると雲のグラデーションや輪郭などがしっかりと描かれている。 レンズこそ大きいが、背面モニターでサクサクと撮影でき、コンパクトデジタルカメラのような気軽さがあった。
建造物では、ローパスフィルターレスの解像感があり情報量の多さに驚かされた。 α7R IIで撮った写真を、ポスターよりも大きく表示できる高画素4Kの大画面テレビで楽しんでみたいとも感じた。
最後にISO感度別の比較を行ってみよう。ISO1600から最高感度ISO102400まで1段ずつ撮影を行った。
ISO25600で全体的にざらつきが強くなり、解像感を持って行かれている。ISO51200で小さな文字がつぶれてしまった。最高感度のISO102400ではディテールが分かりづらくなっている。全体的にノイズが増えているため、縮小しても高感度という雰囲気が残る。
とはいうものの、縮小すれば記録された情報量の多さからディテールが表現され、高画素がもたらす効果を実感することができた。 なお、ISO100で絞りF4/シャッタースピード1/80秒のこのシーンにおいて、ISO102400では絞りF16/シャッタースピードが上限の1/8000秒という露出で撮影されていた。
α7R IIは高価なミラーレス一眼カメラだ。 しっかりとした剛性のマグネシウム合金ボディと4240万画素の高画素イメージセンサー、そしてそれをサポートするボディ内手ブレ補正、さらに静止画だけではなく動画もプロクオリティで撮影できる。 長く使い続けられるスペックをもつカメラと言っていいだろう。 価格÷年数で考えれば、意外とお買い得なのかも知れない。
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情報提供元: クチコミ.jp