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へそのゴマ、ずうっと放置していたんだけど…大丈夫?

2017-01-05 18:30:12


執筆:青井 梨花(助産師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
子どもの頃に「おへそのごまをいじると、おなかが痛くなるから取ったらダメ!」などといわれたことはありませんか?
これは本当なのでしょうか。それとも都市伝説?そして、へそのゴマがたまると身体へ悪影響が及ぶのでしょうか。
今回は「へそのごま」について、詳しく解説いたしましょう。

へそのゴマの正体とは?


そもそも「へそのごま」の正体は何なのでしょう?
皮膚が生まれかわると、皮膚表皮の角質がはがれ落ちます。それに皮脂などが一緒になり、いわゆる垢(あか)として、溜まったものが「へそのごま」です。
ほこりなどの汚れも一緒につくので、ゴマのように黒っぽく見えます。
個人差はありますが、腹部に脂肪がついている人や汗をかきやすい人などは、比較的たまりやすい傾向にあるようです。

へそのゴマ、放置すると?


長い年月放置しておくと、皮膚からはがれ落ちた角質が石のようにカチカチになってしまい、いわゆる「臍石(さいせき)」とよばれる塊となることがあります。
小豆大から、大きいものはナッツほどにもなる場合もあるともいいます。
基本的になにか悪さを起こすものではありませんが、「なにか悪い腫瘤では?」と、びっくりして皮膚科受診する人もいるようです。たしかにまれではありますが、へその組織からがんが発生することもあります。
皮膚科を受診すれば、とって鑑別してもらうことができます。また、皮膚が奥まっている部分ですから、細菌が繁殖しやすく、臭いの原因となることもあります。
だからといって、指やつめなどでガリガリと無理にとろうとすると、かえって皮膚を傷つけ、そこから細菌感染を起こして炎症が起きることもあります。決して行わないようにしましょう。
へその底部は腹膜に接していて、そのすぐ下には腸があります。
そのため、あまりいじりすぎると刺激してしまうことになり、お腹が痛くなる原因にもなり得ます。
では、どのようにお手入れするといいのでしょうか?

へそのゴマの正しいお手入れ法とは?


普段は、風呂で身体を洗うときに、やさしく指の腹などでくるりと軽く洗う程度で充分です。
石けんの泡が汚れを吸着してくれますので、タオルなどでピンポイントにゴシゴシ洗う必要はありません。へその皮膚は薄いので、かえって傷つけてしまうおそれがあります。
それでも汚れが気になるときには、1ヶ月~数ヶ月に1度くらいを目安に、次のどちらかの方法でお手入れしましょう。
1.お風呂上がりにオリーブオイルなどを綿棒に浸してやさしく拭き取る。
2.へそに直接オイルをたらすか、コットンなどにオイルをひたひたに湿らせたものをへその中にそっと入れ、ラップで上からふたをして10分ほどおいた後、綿棒でやさしくぬぐい取る。

繰り返しになりますが、へその皮膚は薄く敏感です。
無理におこなうと、それこそ子どもの頃にいわれたように、へそが赤くなったり痛くなったりします。
もし、一度に取り去ることができなければ、また後日、少しずつきれいにしていきましょう。
<執筆者プロフィール>
青井 梨花(あおい・りか)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー
株式会社 とらうべ 社員。病院や地域の保健センターなど、さまざまな機関での勤務経験があるベテラン助産師。
現在は、育児やカラダの悩みを抱える女性たちの相談に応じている。プライベートでは一児の母。
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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情報提供元: mocosuku

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