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「こめかみからくる頭痛」は“右”と“左”で原因が違う?

2017-02-06 18:30:58


執筆:南部 洋子(助産師、看護師、タッチケア公認講師)
監修:川口 佑(医師、新宿ストレスクリニック院長)
こめかみが脈打つように痛む頭痛は「偏頭痛」と言われ、女性に多い傾向があります。
成人女性の1割がこの頭痛に悩まされており、遺伝的なものが関連していると言われています。
「こめかみからくる頭痛」にはどのような症状があるのでしょうか?

こめかみからくる頭痛の原因と症状


偏頭痛は精神的ストレス、寝不足、食べ物が原因です。
体調の変化によって血管が拡張され、頭が痛くなります。
こめかみの脈打つような痛みが、数時間~3日位続き、月に1~2回、多い時には週に1~2回の頻度で起こります。
目の周りや頭全体が痛くなり、嘔気嘔吐や音や光に敏感になることが特徴です。痛みが出る前に欠伸が出る、キラキラしたものが見える、といった症状もでます。飲酒など、緊張がほぐれたときに症状が出やすいのも、偏頭痛の特徴です。

こめかみからくる頭痛の刺激物


偏頭痛は、テレビやパソコンのディスプレイの光で、引き起こされることがあります。長時間の視聴は避けましょう。
また、偏頭痛を引き起こす食べ物があります。人によって違いますが、チョコレート、チーズ、アイスクリーム、卵、レバーなど「こく」のあるものや、トロピカルフルーツ、玉ねぎなど「あく」のあるものです。
飲み物では、アルコールやカフェイン飲料があります。自分は何によって起こるのかを知り、それらを避けることが大切です。

痛みを和らげるにはどうすればいい?


偏頭痛が起きたら、痛む部位に氷枕やアイスパックなどを当てて、頭痛が治るまで冷やしましょう。
部屋は薄暗くし、静かな部屋で安静に過ごします。頭痛の予兆・前兆を感じたら、早めに薬を飲むこともいいでしょう。
生活改善として、寝不足、アルコールの摂取、ストレスなど、頭痛の原因になりそうなものや行動には注意し、規則正しい生活を心がけます。

左右のこめかみからくる頭痛、どう違う?


こめかみの痛みは、脳梗塞や脳出血の症状のひとつでもあります。左のこめかみが痛いという場合は、脳の病気を疑って、早めに医療機関を受診しましょう。
脳梗塞や脳出血の症状は、手足のしびれ、言語障害、ものが二重になって見える複視などがあります。
また「群発頭痛」などの可能性もあります。
右のこめかみが痛い場合は、緊張型頭痛の場合が多いです。
とはいえ「またいつもの偏頭痛だ…!」などと決めつけないことも重要です。痛みが続く場合は頭痛外来を受診して相談してみましょう。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー

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情報提供元: mocosuku

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