甘酸っぱい青春がたっぷり!現在連載中「思い、思われ、ふり、ふられ」
2020-01-01 12:00:00
この記事で紹介する本の値段
- 思い、思われ、ふり、ふられ 400円(税抜)
集英社別冊マーガレットコミックス
※マーガレットBOOKストアより
思い、思われ、ふり、ふられ
このマンガは『ストロボ・エッジ』『アオハライド』の作者、咲坂伊緒さんの現在連載中の作品です。
ヒロインは、自分に自信が持てず、人の目を見て話すのが苦手で、いつも下を向きがちな市原由奈と、彼女は対照的に人見知りせず、誰とでもすぐ仲良くなれる山本朱里のふたり。ダブルヒロイン。
いよいよ高校生活がはじまるという時期に、偶然知り合った彼女たちは、友だちとなり、その関係はやがて親友へと深まっていきます。
性格も違うふたりは、恋愛観も違っていて、由奈は、朱里の弟、理央を「運命の王子様」と感じ、言ってしまえば一目惚れ。
朱里のほうは、由奈の幼馴染、乾和臣と「これって仕掛けられているの、天然なの?」というやりとりを交わしているうちに、だんだんと意識していくようになりました。
ふたりの親友と、ふたりの恋。思い、思われ、ふり、ふられ。友だちも気づかうけど、恋も捨てることができない。その関係は複雑で、登場人物は、どこまで相談していいのか。どこまで甘えていいのか、どこまで心配していいのか「友だちって、むずかしい。親友ってむずかしい」と感じることもあります。
現実生活でもそういうところはありますよね。友だちだからこそ、かえって、言いづらい。かえって本音を言えない。本当の思いを、告白できない。そういうことは。
でも、そこで引いてしまって、あとから後悔を噛み締めて生きるのが現実であるならば、咲坂さんの物語の人物は、大切なところで踏み出す。
友人が誤解されていれば、どんなにカッコ悪くても一生懸命、なんとかしてあげようとするし、恋もどこかで思い切って踏み出す瞬間がある。
もしかして、その思い切りのよさが青春の特権であり、大人になるといつか忘れてしまうものなのかもしれません。しかし不思議とマンガという表現は読んでいると自分もその世界の中に入り込んで、登場人物といっしょに笑ったり泣いたりしている気分になってしまいます。この作品も、そんな気分に連れていってくれます。
「大人の恋愛」も素敵ですが、思春期の甘酸っぱい感覚も懐かしい。あの胸がキュンキュンする気持ちを思い出して、旦那様と学生時代みたいなデートに出かけてみるのはいかがでしょうか。
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情報提供元: michill (ミチル)