高性能とデザインだけではない「OLYMPUS PEN E-PL8」の楽しめるアート撮影機能とは?!
2017-05-22 10:00:00
オリンパスのミラーレス一眼には、一眼レフカメラのようなルックスの「OM-D」シリーズと、ハーフサイズカメラのデザインをDNAに持つ「PEN」シリーズがある。
特にPENシリーズは、スタイリッシュな外観とシンプルな操作系から女性にも人気だ。
今回は、「OLYMPUS PEN E-PL8」(以下、E-PL8)とキットレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」による実写と、アートフィルター機能をチェックしたいと思う。
このキットレンズM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZは、35mm判換算28-84mm相当の標準ズームレンズ。沈胴式でコンパクトになるほかに、ズーム操作はコンパクトカメラのような電動式を採用している。素早いズーム操作ができないというデメリットがあるが、動画の撮影時にビデオカメラのような滑らかなズーミング操作ができるというメリットがある。
撮影当日は、生憎の天気でまるでモノクロ写真のようになってしまったが、広角側ではご覧のように広い景色を撮影できる。
望遠側では、遠くのものをここまで大きく撮影可能だ。なお、レンズキットには標準レンズのほかに、望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」の2本がセットになったダブルズームキットもラインナップされている。旅行での風景撮影やイベントでの撮影などをしてみたいのなら、こちらを選ぶのも良いだろう。
このレンズは、広角側で最短撮影距離20cmと被写体に寄ることができるので、このような遠景をぼかした撮影も可能だ。
望遠側でも25cmまで寄れるので、同じ場所でもここまで大きくぼかすことができる。
E-PL8に搭載される有効画素数1605万画素のイメージセンサーは、ISO感度25600の高感度撮影に対応する。ISO1600~25600までの感度の違いによる画質比較を行ってみた。
ISO3200までは、大きな画質変化はない。ISO6400で色のムラのようなものが見え始め、輪郭がざわつきはじめている。常用はISO3200まで、ISOオートは好みに合わせて6400上限という設定でも良いだろう。
ISO12800では全体的にざらついており、黒のコントラストも低下している。ISO25600ではノイズが多く、同じ青でも発色が異なって見えるようになった。暗所での撮影や手ブレしないようにシャッタースピード稼ぎたいという用途なら、ISO12800~25600を使うのもアリと言える。
撮影日は生憎の曇天だったと紹介したが、アートフィルターの「ドラマチックトーン」を利用すれば、ごく普通の景色が刺激的なアート作品に生まれ変わる。
植物の撮影も「ポップアート」にするだけで、ここまで綺麗な写真に仕上げることができる。
同じシーンでも「デイドリーム」で撮影すると印象がガラリと変わる。
冬の寂しい雰囲気は、「ヴィンテージ」で撮影することで雰囲気をより強調可能だ。
ちょっと変わったアートフィルターとして、「リーニュクレール」の効果も面白い。上手くハマると、景色が漫画やアニメのような世界になる。
そしてフィルター系でも様々な応用を効かせることができるのが「ジオラマ」だ。風景を上から見下ろして模型のように撮影するという用途以外に、周辺をぼかすフィルターとしても利用できる。
最後に、印象的なモノクロ写真に仕上がる「ラフモノクローム」も、アートな雰囲気を出せるフィルターとしてオススメしたい。
多彩アートフィルターを搭載するE-PL8だが、撮影時にあれこれ試すのも楽しい反面、面倒だと感じかも知れない。そこで便利な機能が、「アートフィルターブラケット」機能だ。これは、1回の撮影でノーマルの写真と全てのアートフィルター効果が掛かった写真を記録することができる。
アートフィルターブラケットは、写真によっては思いも寄らない効果が見つかり楽しめるので是非試してみて欲しいともう。
E-PL8は、そのデザインから持っていて楽しいカメラであり、さらに簡単操作と充実の撮影機能で撮って楽しいカメラであるといえる。クラシックカメラ風の出で立ちとは異なる、新しいPENデザインは女性だけではなく、男性にもオススメしたい。
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情報提供元: クチコミ.jp