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ベランダガーデニングで見て楽しい、食べておいしいハーブライフ

2017-05-31 07:00:00

この記事で提案されている材料

  • 道具:スコップ
       新聞紙やビニールシートなど下に敷くもの
       あれば軍手かゴム手袋

    材料:植木鉢やバケツなど底に穴の開いている器
       鉢底ネット
       培養土2L~5L
       あれば赤玉土少量
       ポット苗5~6個(ここではペパーミント、キャットミント、ナスタチウム、タイム、マトリカリア、ラベンダー)
       ※今回は34cm×23cm×14cmのオーバル型のバケツを使用。ミントを分けて植えるための小さな鉢を用意しました。

はじめまして。赤岩智美と申します。
ライターやコピーライターとして広告や雑誌の制作に携わる傍ら、17年間カフェを経営するなど、趣味を広げすぎて大変なことに…(笑)。
でも、ちょっとした工夫や手作りで生活を楽しくすることが大好きです。
なかでも植物は、忙しい日々にも心に潤いをもたらせてくれます。
これから、ほんの少しの手間と予算で楽しめる、花のある生活を提案していきたいと思います。

1回目はハーバルセラピストの資格も持つフラワーアーティストの落合恵美さんに、目にも美しく実用にも使えるハーブを手軽に楽しめる、寄せ植えのコツを教わりました。
ホームセンターや100円ショップなどでも手に入る材料で、素敵なガーデニングに挑戦してみましょう。

植える器の選び方。底穴が空いていれば植木鉢でなくてもOK


寄せ植えに使う器は植木鉢でなくても大丈夫です。
ここではブリキのバケツを使いましたが、空き缶やコランダー、欠けてしまった食器やワインの木箱などなど…。
底に穴が空いていなければキリやクギなどで穴を開けて。
ピカピカにきれいな器より、少し汚れや欠けがあったほうがガーデンらしい味わいのある仕上がりになります。

ハーブの選び方と効能


ハーブは実は種から育てるのはけっこう大変。
でも春から梅雨入り前にかけては、花屋さんではもちろん、ホームセンターやスーパーでも苗が安価で出回り、生育もいいので初心者にもトライしやすい季節です。
選び方は香りや効能からでもいいけれど、高さや形、質感などが違うものを組み合わせると、センスよくまとまります。
ここでは左上から時計回りに、ペパーミント、キャットミント、ナスタチウム、タイム、マトリカリア、ラベンダーを選びました。


ペパーミント:デザートの飾り、ミントジュレップスやモヒートなどのドリンク、ミントティーにと夏は大活躍!お風呂に入れてもさっぱりします。また蚊やゴキブリなどが嫌う香りなので、窓辺に置けば侵入を防ぐ効果もあります。

キャットミント:切った時の香りを猫が好むことからつけられた名前。ミントと同様の使い方ができます。

ナスタチウム:葉、花、実、種子にもさわやかな辛みがあり生のまま食べられます。オレンジや黄色の鮮やかな花と、丸い葉をサラダに散らせば彩りに。

タイム:肉や魚料理の臭み消し、香りづけ、ブーケガルニなどに(写真は斑入りのフォックスリータイム)。

マトリカリア:今回使ったのはハーブ名ではフィーバーフューとも呼ばれる八重咲きの品種。葉や茎を乾燥させてハーブティーに。

ラベンダー:さわやかな香りでハーブティーにすれば鎮静効果が。乾燥させてクローゼットに入れると抗菌・殺菌・防虫にも。

※妊婦や子供は、タイム、マトリカリア、ラベンダーの大量摂取は避けてください。


まずはポットのまま鉢に入れてみて位置を確認


基本的には背の高いものを後ろに、低いものを手前に植えます。
また色や形、質感の似たものが隣同士にならないように。
まずはポットのまま鉢に入れてみて、植える位置をあらかじめ確認しておきます。

鉢底に網を敷き、苗がふちに届く高さまで土を入れます


底の穴に鉢底ネットをかぶせ、あれば目の粗い赤玉土を少量敷きます。
ただし、鉢が小さい場合は乾燥しやすくなるため、保水のほうを優先して培養土だけを入れても大丈夫。
ポット苗の高さと鉢の深さも見て、苗を置いたときに株元が鉢のフチから2~3㎝下になる位置まで土を入れておきます。
ポットから苗をゆするようにそっと引き抜きます。
根が窮屈に詰まっているようなら、空気を含ませるように手で軽くもみほぐし、決めた位置に置いていきます。 

生命力の強い品種はパーティション分け。ミニチュアガーデン風に



ミントはハーブのなかでも特に生命力が強く、寄せ植えにすると根がはびこって、ほかの苗のエリアまで侵食してしまい、やがてミントだけになってしまうおそれが。
そこで今回は小さな鉢に分けて植え、そのまま埋め込みました。少し斜めに浮かせて入れると箱庭のような景色が楽しめます。
鉢がなければミントだけポットをつけたまま(その場合はほかの苗と同じ深さに)植え、土の中でパーティション分けするように仕切れば、根がはびこるのを防ぐことができます。
苗を入れ終えたら、株と株のすき間に培養土を入れ、なじませます。
水やりをする際に溢れないよう、土の高さは鉢のふちから2~3cmほど空けておきます。

見た目も香りもさわやかな寄せ植えが完成!



完成!見た目も美しく、全部食べることもできるハーブの寄せ植えです。
あとはベランダなど日当たりや風通しのよい場所に置き、土が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりをしてあげましょう。
やがて茎が伸びたり花が咲いたりしてくると、適度に摘んだほうが成長によい場合があります。
その方法についてはまた次の回に。


【取材協力】
落合 惠美 Emi Ochiai
花のアトリエ「ブランディーユ」主宰。 フラワーアーティスト。ハーバルセラピスト

世田谷・三軒茶屋にある緑に囲まれた心地よいアトリエで、花の自然な表情を生かしたナチュラルテイストのフラワーアレンジメント教室を開催。
ウエディングやイベントのフラワースタイリング、通信教育講座ユーキャンのフラワーアレンジメント講座の監修や、雑誌「花時間」など多くのメディアで作品を発表。
オーガニックフラワーの普及を目指し、無農薬栽培のハーブや薔薇のみを使用したレッスンも行っている。
衣食住においても、オーガニックや自然素材にこだわり、地球環境や動物へ配慮した野菜中心の食生活を心がけている。

著書に「やさしくレッスン花のアレンジメント」、「落合惠美のフラワーアレンジメント」雄鶏社、「落合惠美のウイークエンドアレンジ」六耀社など。


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情報提供元: michill (ミチル)

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