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こんなにウレシイ「お酢」の効果! その秘密と取り入れ方を紹介

2017-06-13 18:30:45


執筆:永吉 峰子(管理栄養士)
体によいイメージがあるお酢。
なんとなくよいイメージはあるものの、実際はどんなよいことがあるのか、具体的にはあまり知られていません。
そこで今回は、お酢が体に嬉しい理由と、簡単な取り入れ方をご紹介したいと思います。

お酢って一体どんなもの?


お酢は米など糖質を含む食品をアルコール発酵させ、そのアルコールを更に発酵をさせたものです。
この発酵を酢酸(さくさん)発酵と呼び、酢酸(さくさん)はお酢の酸味の成分になっています。
主な原材料は米や麦などの穀物、りんごやブドウなどの果物です。
使用する原材料により「穀物酢」「米酢」「果実酢」に分類されます。穀物酢はすっきりとした味わい、米酢はまろやかな旨み、果実酢はフルーティーな味わいが特徴です。
また、玄米を発酵させたものが黒酢で、独自のコクがあることが特徴です。

お酢に期待できる効果とは?


食欲増進効果


人間の体は酸っぱいものを見ると唾液の分泌が活発になる反射が起こります。
これはかつて自然の植物を食べていた時代に酸っぱいものが毒であったことから、毒に抵抗する為に消化液である唾液を分泌した名残と言われています。
唾液の分泌が活発になると、食べ物が入ってくると認識される為に胃液などの分泌も活発になり、消化・吸収がスムーズに行われます。
すると、消化器官に空きができるので食欲増進効果もあるとされています。

クエン酸の疲労回復効果


お酢にはクエン酸という成分が含まれています。このクエン酸は疲労物質を取り除く際に使われるエネルギーを作り出すのを助ける働きがあります。
そのため、クエン酸を含むお酢を摂取することで疲労回復効果が期待できます。

減塩効果


お酢などの酸味があるものがあると、少ない塩分でも塩味を感じやすくなると言われています。
またお酢には旨み成分も含まれており、旨みがあることでも少ない塩分でも塩味を感じやすくなります。
さらにお酢には食品の臭みやえぐみを取り除く働きもあるので、より塩味が引き立ちます。

生活習慣病予防効果


最近の研究で、お酢には内臓脂肪を減らす働きがあることがわかってきています。
内臓脂肪があると、ホルモンの異常が起こり、血圧や血中脂肪、血糖が上昇しやすくなり生活習慣病につながってしまいます。
そのため、内臓脂肪を減らすことで生活習慣病予防が期待できるのです。
また、お酢には内臓脂肪を減らすだけでなく血圧を低下させる効果もあるとされています。更に、血糖値をゆるやかに上昇させる働きもあります。
血糖値がゆるやかに上昇すると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌が少なくてすみます。
インスリンには糖を脂肪にかえる働きも持っています。
その為、血糖値の常用をゆるやかにすることは、糖尿病だけでなく肥満も予防することが期待できます。

お酢の簡単取り入れ方3選!


その1:ドリンクで手軽に摂取!


お酢を使ったビネガードリンクは簡単に作ることができます。
密閉できる容器に酢、酢に対して7割程度の砂糖、カットした好みの果物を入れ、冷蔵庫で3日程度漬け込むだけです。瓶は清潔なものを使用しましょう。
甘さが足りない時はちみつやメイプルシロップを入れると、ビタミンやミネラルも摂取することができます。
漬け込んだ果物を細かく刻んで混ぜ、炭酸水や水で割っていただきます。
また牛乳で割ると酢の効果で牛乳が少し固まり、飲むヨーグルトのような味わいになります。
ドリンクにするには、フルーティーな味わいのリンゴ酢やブドウ酢などの果実酢や、コクがある黒酢がおすすめです。

その2:煮物にも使える!


いつもの煮物にお酢を少し加えると、コクや旨みが加わってよりおいしくいただけます。火を入れることで酸味はとび、旨みやコクが残るためです。
いつもより砂糖や醤油を少なめにして、その分お酢を足せばOKです。
特に肉などを使った煮物はさっぱりと仕上げることができます。減塩や砂糖量が少ないことによるカロリーダウンも期待できます。
煮物に使うには、まろやかな味わいの米酢やコクのでる黒酢がおすすめです。

その3:油っぽい料理にひとかけ!


炒め物や揚げ物などにお酢をひとかけすると、油っぽさが解消されさっぱりといただくことができます。
ラーメンや焼きそばなどにもおすすめです。
ひとかけするには、さっぱりとした味わいの穀物酢がおすすめです。

お酢の摂取、ここに注意!


生活習慣病予防の為にお酢を摂取する場合は、食事のはじめに野菜と一緒に摂取するとより効果を期待することができます。
野菜の食物繊維にも血糖値の上昇を抑える働きがあり、満腹感も得やすくなるので食べ過ぎを防ぐことができる為です。
また、お酢のドリンクは砂糖が含まれているので、飲みすぎには注意しましょう。
いかがでしたでしょうか。
ここまで見てきたように、お酢には体に嬉しい様々な働きがあります。
また、ドリンクや煮物など普段の食卓に取り入れやすい食べ方や飲み方があります。
是非お好みのお酢の使い方をみつけてみてくださいね。

<筆者プロフィール>
永吉 峰子(ながよし・みねこ)
管理栄養士。大手小売企業にて店長、商品開発を経験後、現在は「健康」「食」に関する執筆を中心に活動中

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情報提供元: mocosuku

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