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アスリートがよくいう「体幹」とはなに? 鍛えるとどうなる?

2017-08-16 18:30:46


執筆:吉村 佑奈(助産師・保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
アスリートがトレーニングで鍛えている「体幹」。
体幹トレーニングなどもよく聞く言葉です。この体幹、なぜ鍛えるといいのでしょうか?
体幹とはどういったものなのか、なぜ鍛えるのか解説していきます。

体幹ってどこ?


体幹とは、四肢と頭部を除いた胴体部分のことです。体幹には胴体部分に位置する胸部、腹部、背部、腰部のすべてが含まれています。
最近よく聞く体幹トレーニングは、この胴体部分すべてではなく、体幹筋と呼ばれる腹部や背部など、体幹に付随する筋肉を鍛えることを指しているようです。

体幹の役割とは?


体幹には、私たちが活動をする上で欠かせない次のような役割があります。

・胸部・腹部の位置にあることから、内臓を守る
・すべての基本動作(寝返りや立ち上がり、立位・座位などの姿勢の保持、歩行)などの要となる
・身体の安定性を保つ
・身体のバランスを調整する
・四肢の動きを支える
・動作や正しい姿勢を維持する

体幹を鍛えるのがいいのはなぜ?


体幹部が安定することで、日常生活における基本的な動き、歩行をはじめとする運動能力が維持できます。また、体幹を鍛えることで、四肢の素早い正確な動きや動作能力の向上が期待できるともいわれています。
アスリートが体幹を鍛えるのは、四肢の動きの向上だけでなく、俊敏性やバランスにも効果があるからなのです。
近年、医療や福祉の現場においても、腰痛予防や転倒予防の観点から、体幹トレーニングが注目を集めています。
筋肉は使わないと衰えてしまうものですが、加齢や運動不足によって体幹の筋力が衰えてしまうことを防ぐという意味でも、体幹を鍛えることは大切といえます。

日常生活でもこんなメリットが


体幹を鍛えることは、私たちの日常生活においても次のようなメリットがあります。

肩こりや腰痛の予防・軽減につながる


猫背などの姿勢不良は、肩こりや腰痛を引き起こす原因の1つです。体幹の筋力が低下することで正しい姿勢を保持できず、血行が悪くなったり、正しくない姿勢によって痛みを引き起こしてしまうのです。
体幹筋を鍛え、正しい姿勢をキープできることで血行の改善にもなり、肩こりや腰痛症状の軽減・予防につながります。

スタイルを維持する


体幹を鍛えることで正しい姿勢をとれるようになると、内臓を正常な位置でキープすることができるようになります。
その結果、ポッコリとしたお腹が解消され、スタイルの維持の効果も期待できます。
身体を支え・動かすために必要な体幹。運動などのパフォーマンスを上げるだけでなく、自分自身の今後の健康や生活のためにも、ぜひ鍛えていきたいものですね。
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
助産師・保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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情報提供元: mocosuku

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