一建設と東京モード学園がコラボ!「新卒採用広告アイデアコンテスト2024」イベントレポート
2024-12-17 15:00:47
年間9,000棟以上の建売住宅を供給する住宅メーカーの一建設(東京都豊島区、代表取締役:堀口 忠美)は、専門学校 東京モード学園(東京都新宿区、理事長:粕谷 俊彦)とコラボレーションし、産学連携の取り組みの一つとして「新卒採用広告・クリエイティブデザインコンテスト2024」を2024年12月4日(水)に開催しました。
プレゼン発表および表彰式当日の様子をレポートしてお届けします。
■「新卒採用広告・クリエイティブデザインコンテスト2024」の開催背景
このコンテストは、一建設が東京モード学園とコラボレーションして実施した産学連携プログラムの取り組みの一つです。
一建設の新卒採用広告のアイデアや広告クリエイティブデザインを東京モード学園の学生に考案してもらい、チーム別に発表してもらうコンテストです。
一建設では、新卒採用数の増加を経営課題の一つに挙げています。また東京モード学園は、学生たちが社会へ出て働く前に、企業の経営課題を解決する実践の場を作りたいとの考えがあります。今回のコラボは両者の思いが合致したことで実現しました。
コンテストは、「新卒採用広告・クリエイティブデザインを考える」をテーマに、東京モード学園グラフィック学科の学生22名が7チームに分かれて、企画を考えました。
審査の結果、最優秀賞と優秀賞を決定し、表彰された企画・作品については、一建設の新卒採用サイトなどで使用される予定です。
●開会の挨拶
一建設株式会社 人事部 次長 米山信一氏
開会の挨拶で、一建設株式会社 人事部 次長の米山信一氏は次のように話しました。
「この2~3ヶ月、学生のみなさんには我々が想像している以上にコンテストに真剣に取り組んでいただき、感謝申し上げます。建築・建設業は時間外労働の上限が規制された2024年問題や、日本の人口の4分の1が後期高齢者となる2025年問題などの市況概況の中で、働き手不足が一つの経営課題になっています。本日は、皆様の学生視点のアイデアを拝見できることを期待しています」(米山氏)
■7チームが新卒採用広告の企画をプレゼン
プレゼンの様子
コンテストでは、7チームがそれぞれに考えた企画を審査員にプレゼンしました。
Aチームは、建設業界のイメージを調査から探り、キャッチコピーを「未来を築く、贈りもの」とし、コンセプトを「想いのこもった、あたたかいお家をプレゼント。一緒に、あなたの手で未来を築きませんか?」としました。一建設の文字をプレゼントボックスに見立てたビジュアルなどを、家の形のパンフレットに表現。ポスターはターゲットが多く利用する新宿駅や銀座駅への掲示を選択しました。
Bチームは、ネット上では現状、建設業界の良いイメージの情報がなく、学生らが建設会社で働きたいというきっかけに出会えていないと考え、キャッチコピーを「はじめしか勝たん。」と一昔前に流行ったフレーズでターゲットの興味関心を引きつつ、従来の大変なイメージを払しょくしたいと考えました。大学生の多いJR中央線の車内サイネージ広告を選択。CMにはペルソナが「はじめしか勝たん。」などのセリフも言いつつ、ターゲットが興味を持ちやすい内容にこだわりました。
Cチームは、建設業界の「危険、きつい、汚い、給料が安い、休暇が少ない、かっこわるい」の6Kイメージを払しょくすることが目的達成につながると考え、新たに「希望が持てる、給料が良い、休暇がとれる」の3Kを提示。特に希望が持てるよう、キャッチコピーを「あなたの暮らしを守るハジメSP」とし、かっこいいSP(人を守る)を登場させ、自分の将来の働く姿を想像させるコンセプトで動画広告を制作。媒体は新宿駅における30秒程度のデジタルサイネージを選定しました。
Dチームは、他社との差別化を図るために、TikTokのインフィード広告を選択。またあっと目を引く、意外性のあるデザインのLP(ランディングページ)へ誘導するために、ゲームっぽいデザインと、うさぎタイプとかめタイプの要素を組み合わせて表現しました。RPGのように、一建設の職種をキャラクターデザインに反映して広告から掲載し、誘導先では診断ページを用意。診断後に、職種について詳しく知ることができるようにしました。
Eチームは、他社の新卒採用サイトをリサーチし、長期的な成長、社風とのマッチ、安定性、やりがいが感じられるサイトが共感されると考え、テーマを「未来への物語を描く一建設で作るキャリアの第一歩」としました。広告企画の一つであるショートドラマでは、大学生がインターンから成長していく過程を描き、自分の未来を考えるきっかけを提供。LPの社員の紹介ページへ誘導しました。またInstagramのフィード広告による採用ブランディングも企画しました。
Fチームは、「企業イメージの改善」と「知名度の向上」の2つを課題とし、建設業界を砂遊び場に例えてクリエイティブを表現。印象に残りやすい面白い広告を目指し、「砂遊びしよう、一坪から。」「一建設は砂遊びで大活躍していた子を募集している」といったキャッチコピーで制作。掲出先は大学生の多いJR中央線 御茶ノ水駅のトンネル内フロア広告を選択しました。広告からLPへの自然な流れを作り、LPでも砂遊び場を踏襲し、ターゲット学生の心をつかむように設計しました。
Gチームは、渋谷で100人の若者にアンケートを行った結果、マイナビ広告から説明会への導線を付け、LPでは休日の多さをアピールし、仕事内容でやりがいを伝えること、またSNS広告は必須で、プラスして電車広告の利用も必要だと考えました。
キャッチコピーは「キミが創る、一(はじめ)。」とし、自分で創るというやりがいや充実感を表現。メインビジュアルはシンプルにすることで伝わりやすくしています。また、Instagramのフィード広告とSNSマーケティングを組み合わせる施策も提案しました。
■最優秀賞と優秀賞が決定!「将来の仕事に活かしたい」
今回のプレゼンを受け、米山氏は感激した様子で次のように感想を語りました。「我々の期待をすべて上回っていました。中身よりも、みなさんに真剣に取り組んでいただいたことが一番嬉しかったです」(米山氏)
審査の結果、最優秀賞にはDチーム、優秀賞にはFチームが選ばれ、審査員より表彰状とトロフィーが授与されました。
最優秀賞Dチームの表彰の様子
受賞したチームは、それぞれ次のように感想を語りました。
「みんなでアイデアを出し合ってがんばりました。砂遊びと建設業の関係をどう説明するかにこだわりました。卒業後は広告代理店で働きたいと考えているので、今回、最初の企画から最後の発表までグループで頑張るという、将来役に立つユニークな経験をさせていただき、ありがとうございました」(優秀賞Fチーム)
「名前を呼ばれたときはびっくりしましたが、選ばれてすごく嬉しいです。ゲーム風アイデアのきっかけは、いろんな新卒サイトを見た中で、一番印象に残ったアニメ風のサイトが、意外な会社だったこと。一建設も「こんなサイトを作るんだ」と見た人に強い印象が残ることを目指しました。
卒業後は企画系の会社に入る予定なので、今回は本当に勉強になりました。プレゼンは緊張しましたが、これからにつながるいい経験になると思いました。ただ企画を考えるだけでなく、『どうして?どんな効果がある?』を深堀って考えないとクライアントさんに納得してもらえない点が非常にむずかしかったですが、これから社会人としてその経験を活かしていけたらと思います」(最優秀賞Dチーム)
優秀賞を受賞したFチーム
コンテスト全体を通して、学生たちのプレゼン発表のレベルの高さと本格的な広告企画に、審査員一同、圧倒されていた空気がありました。
最優秀賞を受賞したDチーム
一建設にとっても、東京モード学園やその学生たちにとっても、深い学びある効果的なコラボとなったと、誰もが実感できた場となりました。
情報提供元: マガジンサミット