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本宮泰風、任侠作品『日本統一』大ヒットの理由を分析「『リアル』に描こうとしてない」「“ファンタジー”と割り切って…」<インタビュー後編>

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2025-07-01 17:00
本宮泰風、任侠作品『日本統一』大ヒットの理由を分析「『リアル』に描こうとしてない」「“ファンタジー”と割り切って…」<インタビュー後編>
『日本統一 東京編』に主演する(左から)山口祥行、本宮泰風 (C)ORICON NewS inc.
 俳優の本宮泰風と山口祥行がダブル主演を務め、「弱きを助け、強きを挫く」をテーマに日本極道界の頂点を目指すサクセスストーリーである『日本統一』。その最新作『日本統一 東京編』が、7月2日からテレ東系水ドラ25枠(毎週水曜 深1:00~1:30)でスタートする。インタビュー前編では、その見どころをたっぷり語ってもらったが、後編では、2013年にスタートし、任侠作品としては異例の大ヒットを記録している人気シリーズ『日本統一』の現在と未来、さらに任侠作品全般について、主演で本シリーズのプロデューサーも務める本宮、同じく主演の山口に話を聞いた。<インタビュー後編>

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――2013年に始まった『日本統一』シリーズですが、12年で68作(2025年6月現在)、スピンオフも多数制作されています。ここまでの一大シリーズになることは、予想されていましたか?
【山口】僕だけじゃなく、みんな思ってないんじゃないですかね。時代の流れもあるし、ここまで続いているのも、きっと見てくれている視聴者が飽きなかったところもある。想定外に化けたような感じですね。でも(本宮)泰風は、途中から「これは続けられる」っていうビジョンが見えたみたいで。

【本宮】『日本統一』を始めたころの制作会社がなくなってしまって。でも「タイトルは残そう」ということになり、「じゃあどうやって作っていこうか」ってことで、僕が辻監督にお願いをして、スタッフも集めて今に至るんです。そこらへんからですかね。今でこそ、総合プロデュースとクレジットしてもらっていますが、やっていることはその時から変わらないので。

――ピンチが好転した?
【本宮】そうですね。その前にも1回、数字が落ち着いてきて、「この辺で終わりにしようか」っていう時もあったんですけど、「続けさせてくれ」ってお願いをして。今後も“なくはない”ことなので、ピンチが来ることも想定はしているんですが。それまでは面白いものを作り続けるだけだという感じですね。

――現実世界では、ヤクザ/任侠の世界は、社会から追い出される傾向にあるなかで、エンターテインメントとしてその世界が描かれた『日本統一』がこれだけ受け入れられているのにはどんな理由が考えられると思いますか?
【本宮】僕はそんなに「リアル」に描こうとしていないんですよ、任侠の世界を。僕がイメージする任侠の世界を作って形にしているので、そこらへんがドラマ性を生んでいるところなんじゃないかなと思っています。一般の人も、あまり表だってそっちの世界の方を目にすることもなくなっていると思うし。でも実際そうすると、物語にならないいうところで、もう僕たちは“ファンタジー”と割り切って任侠作品を作っています。

――リアルなテーマも入れながらも、エンターテイメントとしての“ファンタジー”…。
【本宮】そうですね、多少のリアリティーを持たせなければということで、なんかで時事ネタ的なものも取り入れたりしてます。

――山口さんはいかがですか?『日本統一』がこれだけ受け入れられている理由は…?
【山口】きっと今の日本の映画やドラマは、バンバン銃を撃ったり、刀を振り回したりするのはあまりないと思うんですよね。『日本統一』はそれをやっているので、見ている人がスッキリするんじゃないかなと思いますね。

――『日本統一』が始まった当初、若手だった2人が、10年以上の時を経て作品の中で地位を上げていきます。それと同時に、若手の俳優さんの存在感も増してるんじゃないかなと思うんですが、いかがですか?
【本宮】気のせいじゃないですか(笑)。

――気のせいですかね(笑)?任侠作品における若手の俳優さんたちの台頭みたいなところ、お2人はどのように感じてらっしゃいますか。
【本宮】僕は『日本統一』じゃない、ほかの任侠作品が増えてくれたらいいなと思っていて。そうじゃないと、このジャンルが盛り上がらないというか。もちろん『日本統一』が多くの方に見てもらえるということはいいことなんですけど、任侠作品の数も増えてほしいなと思っています。そうすれば『日本統一』の中だけではなくて、その役者がいろんなところで任侠作品をやるっていうのは、すごく勉強になるんですよね。僕も山口もそういう風にしていろいろなことを勉強してきましたし。そういう場が増えたら、役者にもこのジャンルにも有益だなって思います。

【山口】泰風が言いたいことは全部言ってくれているんですけど。僕らも僕らで、日本統一の若いメンバーが、さらに成長してほしいなと思いながら見ているところはあるんですけど…。

【本宮】なかなか成長しないです(苦笑)。

【山口】お芝居は上手になっている。でもそこだけなく、アウトロー的な瞬間もあればもっと良くなる。そこは期待したいですね、あいつらに。

――現場では若手俳優さんにアドバイスなどされているんですか?
【本宮】僕たちが言えることは、形とか見え方なので。内面から出るものに関してはたぶん本人が感じないとできないことなのかなと思います。

――6月に映画『田村悠人』、そして7月に連ドラと続きますが、その先の今後の『日本統一』についてはどういう展開をお考えですか?
【山口】泰風は「『日本統一』は生き物だ。だから時代に沿っていろいろな形に成長する」と、いつも言っています。泰風がどう『日本統一』を育てていくのか、動かしていくのか、僕は期待しています。

【本宮】これは僕にもわかんないところがあって。いろんな縁でいろんな企画が持ち上がったりすることがあるんですね。例えば秋元康さんと知り合うきっかけができて、山崎一門が曲を出して、みたいなことにもなりますし。だから、この先どこでどういう出会いがあって、どういう作品が生まれるかみたいなことは僕にもわからないですし。とりあえず1年に6本は最低(ナンバリングされる)レギュラーシリーズが出るわけで。そこをきちっとやっていけば、何かしらそういう道が開けるんじゃないかなと思っています。

――ナンバリングされているレギュラーシリーズは現在(2025年6月現在)「68」まで出ていますが…。
【山口】100まではやらせます。意地で(笑)。

【本宮】僕はまだ見えてないです(笑)。

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