自民党の高市早苗衆議院議員らに「安倍晋三の次はお前だ」などと殺害を予告する文書を送ったとして、警視庁は北海道の高校教師の男を再逮捕しました。
脅迫の疑いで再逮捕されたのは、北海道雄武町の道立高校教員・池村啓容疑者(65)です。
池村容疑者は2022年8月、▼自民党の高市早苗衆議院議員と杉田水脈元衆議院議員あてに、2023年1月には、▼自民党の山谷えり子参議院議員あてに、殺害を予告する文書を送り脅迫した疑いがもたれています。
文書はいずれも北海道内から送られ、議員会館や事務所内のポストに投函されていました。
文書には世界平和統一家庭連合=旧統一教会と議員らとの関係性を批判する内容のほか、「安倍晋三の次はお前だ」「首を洗って待っていろ」「山上徹也先生は安倍晋三を仕留めた」「今度は弟子の俺がお前を仕留める」などと書かれていたということです。
安倍元総理は参院選中の2022年7月に奈良市で演説中に銃撃され死亡していて、議員らへの殺害予告は、その直後に送られていました。
また、文書の差出人として、北海道議会議員など犯行と関係のない実在する人物の名前が使われていました。
警視庁捜査一課が議員らから被害届を受け、発信元の特定を進めたところ、北海道の公立高校の教職員関係者の犯行とみられることが判明。4000人にのぼる教職員関係者を調べたところ、池村被告が複数の議員に殺害予告を行っている可能性が浮上していました。
池村容疑者は「ヒゲの隊長」として知られる佐藤正久参議院議員に対して同様の殺害予告を行ったとして、2024年に逮捕・起訴されています。
警視庁によると、送られた文書について、▼高市議員は「安倍元総理の銃撃事件を模倣するかのような脅迫状が送られてきて、屋外での公務は強い恐怖心を強いられていた」▼杉田元議員は「安倍元総理の銃撃事件から1ヶ月後のことで世間は緊張状態にあった。このような中で送られてきた文書で、私も演説や公演中に殺されるのではないかと恐怖を感じた」▼山谷議員は「安倍元総理の銃撃事件を連想させるため、この脅迫内容は、私も誰かに殺されるかもしれないと恐怖を感じた」と話しているということです。
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