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新社会人が涙で「育ててくれてありがとう」入社式に親が出席…変わりゆく「現代の親子関係」【THE TIME,】

国内
2025-04-19 07:00

入学式、ではなく「入社式」に親が出席。企業の狙いは何なのか。そして背景にある「親子関係」の変化とは。


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なぜ?入社式に親が出席

「正社員として採用する」


緊張した面持ちで入社証書を受け取る新入社員たち。その様子をじっと見つめていたのは…家族です。
4月1日に行われた大手ソースメーカー『Otafukuグループ』(広島市)の入社式には家族も招待され、“恒例の行事”も行われました。


司会:
「一人一人が今の思いや決意を、大切な相手に向けて【声の手紙】として発表します」


新入社員が1人ずつ壇上に登り“社会に飛び立つ思いを伝える”というもので、新社会人となった若者たちの多くが、晴れ舞台を見守る親へ感謝の想いを口にしました。


「僕は一人っ子ということもあって愛されていたんだなと今でも思っています。お母さんの夢の二世帯住宅を建てること忘れていません。絶対叶えます」
その言葉に、涙をこらえるように大きくうなずく母。


感極まり、涙で言葉が続かない社員もいました。


新入社員(男性):
「お父さん、お母さんへ。今まで育ててくれてありがとう…今とっても反抗期で…」


新入社員(女性):
「このような場で今こうやって…話せているのは…今まで支えてくれた…家族のおかげです」


中には親に歌をプレゼントする新入社員もいて、「父も好きな曲で、縁が詰まっている歌詞だと思って」と選んだのは中島みゆきさんの♪「糸」。
壇上で歌う息子の姿をスマホで撮影しながら、父はじっと聞き入っていました。


父親:
「息子の成長を嬉しく思いましたし、よくぞここまで育ってくれたなと思いました」


入社式の後は家族でお好み焼きを囲み、親たちは工場などを巡る会社見学も。
しかしなぜ、こうした取り組みが行われているのでしょうか?


『オタフクホールディングス』人事部・双和寛子課長:
“社員は家族”という当社の思いを家族にもお伝えしたい。どんな会社なんだろうと思われているので『こういう会社なんだな』『ここに娘・息子は入るんだな』とイメージしてもらってるように思う」


30年で大きく変化「若者と母」の関係

徳島市に本店がある『徳島大正銀行』の入社式でも、新入行員が座る後ろで約20人の家族が見守っていました。


板東豊彦頭取:
「ご家族の方々に少しでも雰囲気を感じて頂ければと考え、企画させて頂いている次第であります」


一昔前までは「親も参加する入社式」はあまり見られませんでしたが、どのような社会の変化があるのでしょうか?
親子関係について研究している『博報堂 生活総合研究所』に聞きました。


上席研究員・伊藤耕太さん:
「この30年間の変化を追いかけた私たちの調査では<子供と母><子供と父>両方が良い関係になっていると言えるが、一番大きく変化していたのは【若者と母親】の関係性がすごく親密になってきているという点」


例えば、「アドバイスや忠告に耳を貸す相手」の調査では
▼【父親】1994年(73.6%)⇒2024年(73.7%)
▼【母親】1994年(77.1%)⇒2024年(85.5%)


約12万件のチャットのやり取りの分析した結果では、親子で【1週間に約100件】もやり取りしていることが判明。こうしたことから伊藤さんは「家族の強まり、母と子の強まりが促進されているのかなと思う」と話します。


「入社式に親が出席」どう思う?

より密接になっている親子関係。実際に街で「入社式の親の出席」について聞いてみると…


10代男性(大学生):
「ずっと小さい頃から見てきてもらっているので、最後まで見届けてもらいたいなと」


母親:
「まじか(笑)。結構衝撃的な発言ですね」


他にも、様々な声が聞かれました。


「任意だったらぜひ来て欲しい。しっかり知って欲しいし見て欲しい」(10代男性・大学生)


「目的がいまいちわからない。親がそこまでしなくてもいいんじゃないかな」(50代男性・会社員)


「社会人になるので親まで一緒というのはちょっと違うかなと思うけど、まあ新しい門出という意味ではアリなのかな?」(20代男性・新社会人)


変わりゆく親子関係。みなさんはどう思いますか?


(THE TIME,2025年4月16日放送より)


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