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茨城で“コメ泥棒”頻発…420キロ被害も 過熱するコメ市場に海外から熱視線 “タイ米”輸出拡大…日本人向けに改良した品種も【news23】

国内
2025-04-30 12:30

コメの高騰について、こちらもその影響なのでしょうか。コメの販売価格が最高値を更新し続けるなか、茨城県では「コメ泥棒」による被害が相次いでいます。なかには、420キロものコメを盗まれる事件も発生しています。


【写真を見る】「平成のコメ騒動」でタイ米に駆け寄る客


「うちも盗まれた」価格高騰の中で相次ぐコメ泥棒

県内有数の「米どころ」として知られる茨城県‧筑⻄市。

2024年までコメを作っていたという農家の男性は...


コメを盗まれた男性
「あそこの冷蔵庫です。これが開錠になってる」


――壊されたということ?
「そうです」


男性はこの冷蔵庫で家族が食べるための米を保管していましたが、4月中旬に確認すると中身が空に。120㎏の玄米が盗まれていたと言います。


コメを盗まれた男性
「なんで盗まれて...まあ高いからでしょうね。異常に今は。転売目的だと思うんですけどね」


しかし、被害はこれだけではありません。


コメを盗まれた男性
「警察に電話をかけて来てもらい、調べてもらったら、隣の人が来て『うちも盗まれた』って」


実は筑⻄市では4月に入り、同様の被害が6件相次いでいるのです。


記者
「こちらの住宅の倉庫からは玄米3袋、90㎏分が盗まれました」


コメを盗まれた女性
「息子に『お米取りに来て大丈夫だよ』と言っていたら、今度は取りに来ても(コメが)ないから『買ってちょうだい』と。ちょっと複雑」


中には420㎏の玄米が盗まれる被害もあり、警察は窃盗事件として捜査を始めていますが、コメの価格が高騰する中、今後、同様の犯行が続く恐れも。


28日に発表されたスーパーのコメの平均価格は、4220円と16週連続で高値を更新。価格がいつ落ち着くのか見通せない状況です。


海外では、こうした日本の状況を商機と捉える動きも広がっています。


“タイ米”輸出拡大 匂いや食感は?

タイ・アユタヤにあるコメの生産工場では、日本へのタイ米の輸出が急増していると言います。


タイ米製造会社『ワンナポップ』タンヤワン‧パッタポンCEO
「去年1年間の輸出量は250トンでしたが、今年は4か月間で既に800トンに上っている。大幅に増えました」


タイ米といえば、1993年の記録的なコメ不足で政府が緊急輸入した過去も。しかし、日本米とは異なる味や食感が敬遠され、スーパーでも売れ残っていました。


価格高騰とは言え“味の不安”は払拭されているのでしょうか?実際にタイ米を扱っている都内の店に行ってみると…


――何を買った?

買い物に来た男性
「ガパオライス。タイ米は香辛料みたいなのがかかっててやっとおいしい感じ。独特の香りがある」


買い物に来たカップル
「味はタイ米の方が香りがもう少し広がる感じ。彼女がよく作るインド料理やアジア系の料理にはタイ系のお米で任せているので、そういうときに使い分けている」


タイ米への関心は広がっている様子。価格も5㎏4125円と日本米と大差はありませんが、去年の夏以来、売れ行きは好調だといいます。


タイの会社によると、現在輸出しているのはタイ米の中でも最高級の品種とされる「ジャスミンライス」がメイン。日本人向けに改良を加えていると言います。


記者
「日本の炊飯器で炊いたジャスミンライスですが、ふっくら炊きあがっています。やわらかくてもちもちしています。日本のコメに近いです」


タンヤワン‧パッタポンCEO
「柔らかさや甘さを科学的に実験し、日本人が満足する品種を追求しました。日本人がタイ米を試すチャンスだと思っています」


コメ高騰をきっかけに海外企業が熱い視線を向ける日本のコメ市場。コメの価格の安定はいつになるのでしょうか。


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