長野県須坂市で、きのう、長野電鉄の列車が突風で飛んできたとみられる小屋と衝突し、乗客1人が死亡した事故。当時、天候が悪く、列車は手前の駅で一時運転を見合わせていたことが分かりました。
「負傷者がいるため、しばらく運転を見合わせます」
きのう午後6時前に事故が起きた、長野電鉄の列車内の映像です。
列車に乗っていた人
「急停止してびっくりした。1両目にいた人から聞いたら、上半身血まみれで倒れていた」
須坂市を走行していた3両編成の普通列車が、線路内にあった鉄パイプ製の小屋と衝突しました。
近所の人
「(あの時)雷と風がすごくて、電車が通ったと思ったらパーンと音がして、ガタン、ドンみたいな。一瞬、脱線したかと思った」
列車にはおよそ200人が乗っていて、1両目のガラスが割れるなどしました。
この事故で、長野市の56歳の会社員の男性が死亡し、2人が頭に軽いけがをしました。
須坂市では当時、激しい雨と風が強く吹き、最大瞬間風速26.5メートルを観測。事故のあった列車も一つ手前の駅に到着した際、運転士から「風が強く、雨も激しく前が見えない」と連絡があり、一時運転を見合わせていました。
その後、運転を再開し、5分遅れで運行するなかで事故が起きました。
列車は、時速およそ60キロで走行。運転士が線路内に小屋があるのに気が付き、非常ブレーキをかけたものの、間に合わなかったということです。
近所の人は、線路脇の畑でトラクターを止めておくための農機具小屋が突風で飛んだのではないかと話します。
近所の人
「(風は強い?)強いから気にしていた」
現場では運輸安全委員会の鉄道事故調査官による調べも始まり、列車の運行状況を含め、事故原因を調べています。
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