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視聴者の声~「コメ高騰」に寄せられたご指摘・ご要望~【調査情報デジタル】

国内
2025-05-24 08:00

テレビ局には番組を観た視聴者から様々な声が寄せられる。TBSテレビの「視聴者センター」は、こうした声を集約し番組制作の現場にフィードバックさせるのが仕事だ。担当者が寄せられた“声”の一端を紹介する。


昨年の夏から様々な番組でよく取り上げられているのが「コメ不足」「コメの価格高騰」です。この話題はとても関心が高く、放送されると多くのご意見が寄せられます。そのごく一部をご紹介します。


なぜコメが不足したのか、なぜ高いのか、など論点がわかりやすいと、「農家の現状、農業の現実、国の対策の長年の失敗など、さまざまな点から取材され、問題点が理解できました」(60代女性)といった好意的なご意見も寄せられます。


一方で、取材への強い要望も届きます。


「『コメの価格が高い』という報道ばかりですが、これだけ備蓄米が放出されても価格が下がらないのは理解できません。もっと踏み込んだ取材をしてください」(60代男性)


さらに、他の国の対策についても取り上げて欲しい、というご意見も。


「EUやアメリカなどの先進国でどのような農業保護制度があるのか取り上げてください。マスコミの役目は国⺠に考える機会を与えることだと思うので、もっとさまざまな側面から伝えてください」(50代男性)


また、コメンテーターや番組MCの分析や意見への指摘も多くいただきます。「近年、そもそも日本人のコメの消費量は減っていた」というコメントには、こんな反論が。


「我が家は毎朝コメを食べて、お弁当も持って行っていますし、もちろん夜もコメを食べています。日常的に食べているのに値段が倍に上がったから困っているのです!」(50代女性)


一方、コメ農家です、という方からは、農家の厳しい現実を訴える声も届きました。


「日本国民が米を食べなくなり、減反政策がとられたうえに米価が下がって、米作りをやめた農家がたくさんあります。今、米が高くても生産者は決してもうかっていません」(60代)


社会全体の考え方を問うようなご指摘もありました。


「高齢化で農業人口が減っている中、消費者は安さ以外に目を向けていたでしょうか。今でもコメの値段の問題にだけ目が行きがちです。農政にも誤りがあったでしょう。農家も自由経済の中で努力が足りなかったでしょう。でも同じくらい消費者にも責任があると思います」(40代女性)


様々な立場、考えの方が見てくださる情報番組。全ての方が納得、というのはなかなか難しいかもしれませんが、日々寄せられる視聴者からのご意見は、全て目を通して番組とも共有しています。


〈執筆者略歴〉
浜崎 由佳(はまざき・ゆか)
1995年TBS 入社。
ラジオ局、報道局、事業局などを経て、編成考査局。現在カスタマーサクセス室長。


【調査情報デジタル】
1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版のWebマガジン(TBSメディア総研発行)。テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。原則、毎週土曜日午前中に2本程度の記事を公開・配信している。


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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