
日本国内で1年間に配達される荷物は、約50億個。
物流・宅配業界では、ネット通販などの普及により配達件数が増える一方、深刻なドライバー不足や再配達による負担の増加が課題となっています。
【写真を見る】宅配の新ルール「置き配」が基本に?国交省で検討会設置 アンケートでは6割が『賛成』【ひるおび】
国土交通省によると、再配達率は徐々に下がってはいるものの2025年4月で約8.4%。
政府は2025年3月までに再配達率を6%にするとしていましたが、目標は達成されていません。
国土交通省は6月23日、物流や宅配などの課題を解決し効率化を図るため、物流業者や専門家などの有識者による検討会を設置すると明らかにしました。
検討会では「置き配」を宅配の標準とする案などを議論し、年内にも見直しの方向性をまとめるとしています。
「置き配」標準化について街の声は
「(置き配を利用したことは)怖くてまだないです。盗まれたらどうしようかなと思って。でも手渡しだとお金が有料になるんですよね。それもあるからしょうがないかなって」(60代・派遣社員)
「今日どうしても受け取りたい、ただ間に合わなかったというときに追加料金がかかってしまうと、ちょっと困っちゃうなというところはありますね。」(30代・教員)
「宅配ボックスなら全然構わないです。ドアの前に置いていかれるのはちょっと心配かなと思ってます。」(60代・音楽講師)
番組アンケートでは【賛成】が6割
「ひるおび」のLINEアンケート(1万201人が回答)で、置き配が標準サービスになることについて聞きました。
【賛成】・・・62%
【反対】・・・38%
【賛成】の意見
・田舎だしまた来てもらうのは心苦しい
・最近は制服を着ていない配達員もいるので、なりすましかもしれないのでドアを開けるのが怖い
【反対】の意見
・今月10万円以上の洋服を置き配されて、盗まれたらと思うとゾッとした
コメンテーター 関根麻里:
どういうスペースかにもよりますよね。本当にただ外なのか、マンションのオートロックの中なのか。
私は基本的には事前に通知が来て指定できるようにしています。そもそも再配達をしないように家にいられる時間を伝えているようにはしているんですが、こういうサービスがもっと浸透したり、うまくいくといいんですけどね。
恵俊彰:
目的は再配達を減らすことですもんね。
補償の問題とかどうなるんだろうという気がしますが…
吉村恵理子アナウンサー:
高価なものに関してはコンビニ受け取りや、駅に設置されているロッカーに入れてもらうサービスもあるので、受け取り手も様々な選択をしていく時代になっていくのかなと思います。
現在、「置き配」の補償は、配送業者によって異なっています。
例)
日本郵便⇒「置き配指定により配達されたものが盗難に遭われた場合は保険金が支払われる」
アマゾン⇒「万が一の紛失時はお客様から状況をお伺いした上で商品の再送や返金に対応」
経済の専門家はー
流通経済研究所上席研究員の吉間めぐみ氏は
「ドライバー不足の観点からは置き配はやった方がいいが、比例してトラブルも増えるだろう。
玄関前以外の場所指定や宅配ボックスの利用など、何かしらの対応が必要では」
と話しています。
恵俊彰:
決まる前までにある程度シミュレーションして、ご自身のやり方を決めておいた方がいいかもしれないですね。
コメンテーター 友利新:
やっぱりドライバーさんの負担を考えると絶対これは必要なことなので、しっかりとやった方がいいと私は思います。
(ひるおび 2025年6月24日放送より)
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