
高さが4メートルを超えることもある、バイカルハナウド。強い毒性から、世界で最も危険な植物として知られています。
日本にはないはずの、この猛毒植物とみられるものが北海道大学の構内で見つかりました。
国内未確認のはずの“世界最恐植物”が大学構内に…一体なぜ?
可憐で小さな花に、高さ2mほどにまで育った植物。
記者
「問題の植物は交通量の多い通りに面した、この門から約20mの所に生えています」
今週、北海道大学の構内で見つかったのは「ジャイアント・ホグウィード」。和名で「バイカルハナウド」とみられる植物です。
写真を撮っていた人
「きれいだなと。あじさいのような白い花だったので、ニュースで聞いて初めて恐ろしいものだと気づいた」
見た目とは裏腹に、“世界で最も危険な植物”と言われるワケ。それが…
薬草研究家 山下智道さん
「(樹液が)皮膚に触れると火傷のようになり、炎症が水膨れ状態になっていく」
樹液が付着したまま太陽の光にあたると、激しい炎症をおこす恐れがあるといいます。
記者
「ニューヨーク州環境保全省のHPには、バイカルハナウドの専用ページが設けられていて、『この植物に触るな』と書かれています」
被害にあった女性は、1か月以上にわたり後遺症に苦しんでいるといいます。
被害にあった女性
「触れた後に赤くなりだして、一気に赤い発疹が出ました。発疹が治まったら、今度は水膨れが出てきて腫れ上がった」
「バイカルハナウド」は西アジア原産の植物で、国内でこれまで確認されたことはありませんでした。一体なぜ、北海道の大学の構内に生えていたのでしょうか。
薬草研究家 山下智道さん
「海外の植物が観光客や渡航した方々からルートとして入ってきた可能性があります」
バイカルハナウドの種が服などに付着し、観光スポットとなっている北海道大学で生えてしまった可能性があるということです。
もし触れてしまった場合は、すぐに樹液を落とすことが重要だといいます。
東京八丁堀皮膚科・形成外科 平山真奈 院長
「特別なものでなくて大丈夫ですから、流水でしっかりと流すことを勧める。その際に(皮膚に)すりこまないように注意。一般的な湿疹・ただれと同様の治療を行うので、皮膚科専門医の診察を勧める」
北海道大学は、環境省などと花を刈り取り、バイカルハナウドかどうか調べています。
繫殖力が強い“世界最恐植物” 長距離移動することも
高柳光希キャスター:
バイカルハナウドは繁殖力が非常に強く、1株に平均約2万粒の種をつけていて、中には約10万粒の種をつけているものもあるそうです。
一般的な植物は風に乗って種を飛散させますが、バイカルハナウドは川に流されて長距離を移動することもあるということです。
見つけた場合は、触らず、各自治体に報告してください。
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