韓国の尹錫悦大統領の弾劾が妥当かどうかを判断する憲法裁判所が、事実上の初公判を開きました。ソウルの裁判所前から中継です。
憲法裁判所はきょう、尹大統領の弾劾審判の争点などを整理する最初の準備手続きを実施し、国会側と尹氏側の弁護士が初めて顔を合わせました。
国会側は弾劾の理由について、「尹氏が憲法に違反した非常戒厳を宣言して、武装した軍を国会に侵入させるなどの暴動を起こし、内乱の罪を犯した」としています。対する尹氏は非常戒厳について、「司法審査の対象にならない統治行為だ」として、正当性を主張しています。
今回の準備手続きで尹氏側は争う意向を示す一方、代理人弁護士の選任が遅れたことなどを理由に「整理する時間が必要だ」と裁判官に訴えました。しかし、裁判官は事案の重大性を考慮し、1週間後の来年1月3日に次回の準備手続きを行うと伝えました。
尹氏側の弁護士は終了後、尹氏は「適切な時期」に法廷に立ち、意見を主張する意向があると明らかにしました。
また、警察などの合同捜査本部は事情聴取のため、あさって29日に出頭するよう尹氏に求めていますが、弁護士は「問題点が多すぎて、総合的に検討した後に対策を講じるつもりだ」と述べました。
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