パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けてきたイスラエルとイスラム組織ハマスは、19日から6週間停戦することで合意しました。恒久的な停戦につながるかが注目されています。
停戦合意が発表されると、ガザでは喜びの声が上がりました。
仲介したカタールなどによりますと、合意では「第1段階」としてイスラエルとハマスが19日から6週間、停戦。ハマスは人質およそ100人のうち33人を解放し、イスラエルは収監しているパレスチナ人数百人を釈放します。
また、イスラエル軍はガザの人口密集地域から撤退し、住民が帰還できるようにするほか、第1段階の間に協議を行い、第2段階として恒久的な停戦を目指します。
ハマスは声明で「15か月以上にわたる勇敢な抵抗の成果だ」と強調する一方、イスラエルのネタニヤフ首相は合意を受けて、アメリカのバイデン大統領・トランプ次期大統領と電話会談し、協力に感謝を伝えました。
現地メディアによりますと、イスラエルでは16日の閣議で停戦合意が承認される見通しで、ネタニヤフ首相の声明は合意の詳細が決まった後に発表されるとしています。
人質の親族
「複雑です。人質全員が帰って来るとは思えず不安です」
また、合意を受け、バイデン大統領は自らの政権の外交の成果だと誇りました。
アメリカ バイデン大統領
「これは私がこれまで経験した中で最も厳しい交渉のひとつだ。アメリカの支援のもと、イスラエルがハマスに圧力をかけ、合意に達することができた」
一方、トランプ次期大統領は「私が大統領選挙で歴史的な勝利を収めなければ合意は実現しなかった」と主張しています。
今回の合意が恒久的な停戦につながるかが注目されています。
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