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秋が遅くて短い?ようやく気圧配置も“衣替え” 向こう1か月も全国的に高い気温に【Nスタ解説】

総合
2024-09-23 21:01

3連休最終日。長く続いた暑さから一転、過ごしやすい1日となりました。秋らしい気温(番組)は2000年代と2010年代と比較するとどのくらいあったのか、調べてみました。


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気圧配置も衣替え? ようやく秋らしい気温に

広瀬駿 気象予報士:
夏の終わりは少し寂しい気持ちにもなりますが、「もういいよ、お疲れ様」と言いたくなるくらいの暑さです。


先週の水曜日から東京の天気と気温を振り返ってみます。やはり、この時期に35度を超えて猛暑日になるというのは異常で、遅い猛暑日の記録を更新するほどでした。

そこからだんだん気温が上がらなくなり、最高気温はきょう23日(月)が27度で、あす24日(火)が26度です。朝は20度で、「待っていました」と思うような涼しい朝晩になりそうです。


井上貴博キャスター:
全国的に気温が下がりつつあるなか、よくいわれるのが、秋の高気圧が強まってきて夏の高気圧とせめぎ合っているということです。突発的に強い雨が降るなどはありますが、やはり秋が強くなって、季節が進んでいると。


広瀬駿 気象予報士:
本当に、先週と今週で気圧配置も衣替えをしたような状況です。一気に前線が南下し、秋の空気に列島が包み込まれているような状況になっています。

晴れて気温が上がり、30度を超えているところはありますが、やはり暑さの質が変わりました。ジメジメする蒸し暑さから、カラッとした暑さになっているということで、季節の進みも感じられると思います。


年々秋が短く? 10月は秋手前なのに、11月はもう冬直前か

井上キャスター:
「9月の秋らしい気温、何日あった?」というデータを調べてみました。9月の秋らしい気温というのは、我々の独断と偏見で、最高気温20~25度としています。

2000年代の9月は平均5.7日、2010年代の9月は平均で6.2日と、ほぼ変わりませんでした。さて、2023年の9月は1日しかありませんでした。10月以降は秋らしい気温の日が出てきますが、どんどん秋が後ろ倒しになってきているようです。

2024年の9月は、もう皆さんおわかりかと思いますが、23日時点でまだ1日もありません。


広瀬駿 気象予報士:
最高気温20~25度というのは、9月としては平年より低めの部類に入ります。それが2023年の9月は1日しかなく、2024年に関しては、すべて平年を上回ってきているという状況です。


井上キャスター:
そして、向こう1か月(9月21日~10月20日)の平均気温は、19日の気象庁の発表によると、東北~沖縄は「高い確率」が70%以上です。北海道は50%以上ですが、それでも「高い確率」となっています。

となると、2024年の秋は短いのでしょうか?


9月は平均気温が平年より高く、まだまだ秋は来ません。

同じく10月も平均気温が平年より高く、まだ秋の手前で、広瀬さんは「10月頭まで半袖が活躍します」と話しています。

では、11月は期待していいのでしょうか?平均気温は平年より高いか平年並みで、もう冬直前です。広瀬さんいわく「ラニーニャ現象が発生すると、急に冬将軍到来も」ということですが…。


広瀬駿 気象予報士:
平均すると平年並みか、平年より高めにはなったとしても、その幅が大きくなりそうです。

日本付近でラニーニャ現象が発生すると、冬はたびたび寒波が襲来しやすくなります。ずっと暑い日が続いていたなか、急に気温がガクッと下がって「えっ、ちょっと冬の気配感じちゃったかも」みたいな11月になるかもしれません。


ホランキャスター:
全体として暖かくなっているのであれば、秋が短くなるのではなく冬が短くなるのかなと思っていたのですが、冬は冬で、ちゃんとあるのでしょうか?


広瀬駿 気象予報士:
冬は冬で、ちゃんとあります。逆に、猛暑で海が暖まっている影響で、寒気が来たときに記録的な大雪になりやすいです。

今後数年の単位でいうと、その影響は目に見えてきてしまうので、やはり秋の存在感が小さくなるのではないかと思います。


井上キャスター:
地球温暖化といわれますが、両極が強くなっている、夏と冬が強くなるという考え方でもいいのでしょうか?


広瀬駿 気象予報士:
夏の暑さが超ド級なので、そこから気温が下がる落差の影響で、身体への負担、感じ方が大きくなってしまいそうです。


ホランキャスター:
短い秋を楽しめたらなと思います。


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<プロフィール>
気象予報士 広瀬駿さん
1989年愛媛県生まれ
気象予報士・防災士・健康気象アドバイザー
横浜国立大学大学院で台風を研究


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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