本木雅弘さん、小泉今日子さん、中井貴一さん、石坂浩二さん、仲村トオルさん、佐野史郎さん、菅野恵さん、若松節朗監督、脚本家・倉本聰さんが、映画「海の沈黙」舞台挨拶付き先行上映会に登壇しました。
【写真を見る】 【本木雅弘、小泉今日子】 40年来の付き合い“小泉さんは菩薩のよう”本木さんは“自己肯定感が低すぎる”
本作は倉本さんが36年ぶりに映画脚本を手がけた作品。表舞台から姿を消した天才画家が、ある事件をきっかけに再び人々の前に現れる悲劇の物語。世界的な画家、田村修三(石坂)の展覧会で作品のひとつが贋作だと判明。この絵を描いたのは一体、誰なのか?報道が加熱する中、北海道・小樽で女性の死体が発見される。ふたつの事件の間に浮かび上がった男。それは、かつて天才画家と呼ばれ、ある事件を機に人前から姿を消した津山竜次(本木)だった。かつての竜次の恋人で、現在は田村の妻・安奈(小泉)は小樽へ向かう。もう会うことはないと思っていた竜次と再会。竜次には長年仕える謎のフィクサー・スイケン(中井貴一)、贋作事件を追う美術鑑定の権威・清家 (仲村トオル)、全身刺青の女・牡丹(清水美砂)、竜次を慕うバーテンダー・アザミ(菅野恵)が…互いのドラマが竜次の想いと交錯していく物語。
完成披露を迎え倉本さんは“やっと完成しました。演技者が素晴らしい。これだけすごい人たちが集まってくれたことに感激しております”と語り“よく完成したなと思っております”と心境を語りました。
「花の82年組」として気心が知れている本木さんと小泉さん。本木さんは小泉さんについて“小泉さんとは10代のときから40年来の同志。互いの15、16歳の頃の顔が、そのまま重なっていく。小泉さんは菩薩のような母性もプラスされた”と称えました。
小泉さんは“老け具合が?”とチャチャを入れ、本木さんについて“変わっていないっちゃ変わっていない。本木さんは本当に自己肯定力が弱い…。ずっと15歳の時から、いまだに自己肯定力が低すぎて、いつも悩んで、いつも反省している。だからこそ、あんな役ができるんだろうなと。私みたいにざっくりした性格だったら、ああいう役はできない”と語り、微笑みあっていました。
また石坂さんは“小泉さんと私が夫婦役で、元カレが本木さん。頑張って若作りしたら、本木さんはすごく老けた感じで…”と、おどけた様子で語ると、本木さんは同年代を演じる事に“まさかキャリアの中でそんな瞬間が来るとは思わなかったので、必死に老けました”と、役作りの苦労を語りつつ“石坂さんと夫婦に見えている小泉さんがまた、凄い。おかげで安心して、胸を借りて、という感じだった。私にとってはこれまで仕事を続けてきたことへのご褒美だと思います”と、小泉さんとの共演を喜んでいました。
また、劇中で贋作事件を追う美術探偵・清家を演じる仲村さんは“本物と偽物を見分ける知識と眼力を持つ男を演じたのですが、僕自身は昔、インドで偽物のシルクのスカーフを大量に買ってしまったことがあります”と、告白し“「この人なら信じられる」という人のすすめだったんですが、素材も人を見る目も両方ない僕が、もし美術探偵に見えるとしたら、全て若松監督のおかげです”と語り“(演技が)本物に見えると良いな”とつぶいて、会場の笑いを誘っていました。
また、倉本さんと初めて仕事をするという佐野さんはオファーを受けた際“なぜ私が…”と、戸惑いもあったそうですが、台本を読んで納得したとのこと。ただ“セリフの「てにをは」だけは間違えないようにしよう”と撮影に臨んだことを明かすと、本木さんが“私も倉本さんの作品はセリフの一字一句その通り読めと、昭和の頃から聞いていて。撮影前に倉本さんに確認したら「噂が独り歩きしてるな。解釈がズレてなければ自分の思ったようにやってください」と言われました”と、都市伝説の真相を明かしました。すると佐野さんは“しまった!台本通り間違えずにやっちゃったよ”と本音をポロリ。周囲から“それは悪い事ではないですよ”と指摘されると、照れ笑いを浮かべていました。
【担当:芸能情報ステーション】
・「コバエが、料理に一瞬だけ止まってしまった!」その料理、衛生的に大丈夫?専門家に聞いた
・右腕は切断され、売られた アルビノの体を呪術に使用 “これはビッグビジネス” ザンビアに残る“迷信”の実態
・ビール1杯で高まる大腸がんリスク、厚労省が初の「飲酒ガイドライン」、“健康的に”お酒を飲むには?【Nスタ解説】