■全日本フィギュアスケート選手権2024(21日、大阪・東和薬品RACTABドーム)
男子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)首位の鍵山優真(21・オリエンタルバイオ/中京大)がフリーで貫禄の演技を披露し、合計297.73点で全日本初優勝を飾った。
キスアンドクライで「やったー」と両手でガッツポーズをみせ、3連覇(91~93年)の実績を持つ父の正和コーチと抱き合った。
涙を抑えられなかった正和コーチは、その後の囲み取材で「素直に嬉しい。泣いてしまったのは恥ずかしいんですけど、彼には言ってないですが、僕がこの試合にかける気持ちっていうのは優真以上に大きかった。親子2代で(優勝)っていうよりは、これ(日本一)を獲ったからこそ、世界の頂点を目指していけるのかな。これでやっと世界を狙える」と息子・優真の初優勝を喜んだ。
また、今後の世界の頂点に向けて「いまトップにいるマリニン選手はとてつもない身体能力の持ち主。そこと戦っていくために4回転を増やしていかなきゃいけないし、表現力にも磨きをかけていかなきゃいけない」と気を引き締めた。
表彰式を終えた鍵山本人は「久々に父が感動して涙してくれて、コーチの方々が満足してくれるのは僕にとっても嬉しいこと。(親子でのチャンピオンに関して)父が金をとった個数を超えたいのでもっと頑張りたい」と“父超え”を誓った。
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